粘りとは何ぞや

走者を出しながらも粘り強く、とは簡単に言ってしまいますが、その粘りとは何ぞやと思ってしまう昨日、そして今日です。
美馬は5回を6安打2四球ながらも1失点、小島は南が被弾したものを差っ引いても6回2/3を7安打3四球で4失点、粘れるのであればそもそも最初から抑えてくれよと思ったりもしますが美馬の粘りは別の切り口から評価をすべきなのかもしれません。
もちろん打線の援護などとの絡みもありますし同じ投手でも試合によって別人みたいなこともあり、また数字で語れるものでもないのでしょうが、野球は勝つことが最終的な目的ですから心情はさておき勝ちに繋がる粘りは経過がどうあれシンプルに称えるべきだったかと省みています。

小島はあっさりと

前回の登板で乗り越えてくれたかと期待をした小島は、しかし立ち上がりの失点が再燃してしまいました。
コーナーを狙うもカウントを悪くして、しかし歩かせるのを嫌がって甘く入ったところを痛打されるという悪循環はこれまで見てきたものの繰り返しです。
ゾーンで勝負できるほどの球威があるわけでもないのでそうなるのは仕方のないところがあるのかもしれませんが、かと言ってコーナーの出し入れで翻弄できるほどの制球力があるわけでもなく、となればカーブやチェンジアップで緩急を使うという選択肢は柿沼と田村でさほどの差があったわけでもなかったので井口監督の言う相性がただ結果によるものでなければよいのですが、たまに組み合わせを変えてみるのはよいと思います。
これをいまひとつ乗り切れない美馬、石川まで広げられるのかそうでないのかで、一点しか見ていないのか全体を考えているのかが分かるでしょう。
ただ中田に二発を食らうなどしたことに苦言を呈した井口監督の「バッテリーで考えて」が残念すぎて、さして期待はしていません。
残念と言えば個人的にはぐっときていなかったのですが希望の星ともされていた成田の炎上は全体的に低めを意識したピッチングをしていただけに、その低めに手を出してもらえずに抜け気味のボールを軽々とスタンドに運ばれたことからして先行きが暗いです。
腕を下げたり戻したりと短期間に迷走とも思えるところからここまでくるには相当な努力があったはず、フォーム改造がシアトルでの成果が出ないことによる焦りだったのかは分かりませんが、もうそのベクトルへの後戻りはできませんので球団には再度の送り込みなどで後押しをしてくれることを願います。

栗山監督の思う壺

ここまでピリッとせずも対ロッテだけは抑えていた加藤を一ヶ月弱ぶりに引っ張り上げた栗山監督の術中に、まんまとはまってしまった打線です。
左腕となるとお約束のように清田、岡と右打者を並べるのはセオリーにしても清田の神通力が薄れつつあり、岡に至っては左腕を得意にしているわけでもないのでそろそろ考えどころでしょう、明日の河野に対するオーダーが楽しみではあります。
前日の3安打での勝利は僥倖でしかなくそうそう続くわけもなく、加藤に4四球をもらいながらも2安打と「あと一本が出ない」ことでおそらく三回までの予定を四回まで投げさせたのではないかと思ったりもして、その思う壺の満面の笑顔が悔しくてなりません。
打てないときはまあこんなものと開き直れる材料もこれといったものは無く、安田は当然ですし球団記録のかかっているマーティンもファンサービスなところがあるにせよ九回に中村奨、井上をそのまま打たせる必要があったのか、あの得点差なのですから茶谷や和田、西巻の打席が見たかったです。
そして四球を選んだ安田に代走を出さなかったのは、次の回の守りが無かったことが理由であるのは言うまでもありません。

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◆8月12日(水) 千葉ロッテ−日本ハム8回戦(4勝4敗、18時、ZOZOマリン、4,986人)
▽勝 玉井 20試合4勝1敗1S
▽敗 小島 8試合3勝4敗
▽本塁打 中田14号(小島)、15号(南)、井上11号(堀)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、南、成田—柿沼、田村、佐藤
日本ハム 加藤、井口、玉井、堀、西村、宮西、金子—宇佐見、鶴岡

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