野手はどうなった

野手陣はうたかたの夢でした。
練習試合では12安打を連発するなど一時期はチーム打率が3割を大きく超えてやや勢いに陰りが見えても.274と見事なものでしたが、それがオープン戦に入れば得点はおろかヒットを打つのに四苦八苦で.212は相手がちょっと本気を出したらこんなもの、そう言われても仕方がありません。
軒並みに1割打者を量産してこの顔ぶれで開幕カードに臨むつもりかよと、その対抗馬となる若手を早々に浦和に送還したりベンチに入れても使わなかったりと昨季を思い出してしまう起用は誰の思惑なのか、開幕してからそれがガラッと変わればそれはそれでプレシーズンの意義が問われるだけに八方塞がりです。

山口と荻野だけ・・・

練習試合、オープン戦ともに打線を引っ張ったのは山口です。
最後の数試合にタコが続いて終わってみれば.286でしたが、試合数に違いがあって比較するのもあれですがトータルで9発はおそらく12球団最多でしょう。
腕を伸ばした構えは衝撃に対するゆとりが無さそうで故障への懸念はありますが風船トレなど自ら考えてのものであれば持ち味の思い切りのよさに影響は及ぼさないでしょうし、そのとおりにマン振りしてそれでいてプルであってもプルではない広角打法を見せてくれました。
オープン戦で合流した荻野も出足は湿っていたものの.302に2発とさすがなバッティングで、今季も核弾頭でチームを引っ張ってくれそうです。
一方で練習試合の頭から帯同しながらほとんど試合に出なかったのが悪かったわけでもないでしょうが中村奨、さらにはポランコ、安田、藤原が2割に届かず地味に佐藤都、やはりオープン戦で合流の井上もそう、練習試合では4割と打撃開眼の兆しかとわくわくした松川も.111と現実を思い知らされます。
中村奨は振りが鈍くまともに芯を捉えられずポランコはそもそも当たらずダントツの26三振、また旅に出たっぽい安田にやはり23三振と思い切りのよさより雑さが際立った藤原と裏切りっぽさが半端なく、油断させるための高等戦術と思い込むにも無理がある体たらくでした。
それもあってか故障で開幕絶望とされていた高部を引っ張り込みますが3試合11打数1安打でさてどうする、どうにもなりそうにありません。

結果は無視?

練習試合ではほぼ均等に打席を与えていい感じだったものが、あれ?となったのがヒットが続いてここからと期待した西川が石垣島に戻されたあたりでした。
そして3割に待望の一発を叩き込んだ山本、山口に次ぐ.370と打ちまくった茶谷までもが後を追うかのように、オープン戦で山本は2打席、茶谷は7打席しか与えられなかった理由がさっぱり分からず、ショート争いの筆頭候補と目されていた茶谷はそもそもショートを守る機会すらほとんど無いままのこの仕打ちです。
荻野らの合流で押し出される選手が出てくるのは当然ですが打てない選手をひたすら使い続けた中でのそれは昨季までと同じで.286の池田も14打席でしかなくほとんどが途中出場で、守りでのミスが目立ちはしましたが.280の平沢は藤原の半分のチャンスしかありませんでした。
その平沢を使うなど迷走にも見えたショートは藤岡が.276と開幕スタメンを手中にしたっぽく、分母は小さいながらも.267の友杉、2盗塁の小川、不憫な茶谷の全てが一軍は考えづらいため誰がこぼれるのか、もしかしたら石垣島の時点でシナリオが出来ていたのかもしれません。
捕手争いは松川にもちっと重きを置くかと思いきや練習試合で打ちまくってもオープン戦ではむしろ出番を減らして、なぜか江村のスタメンマスクとこちらも迷走なのか余裕なのか、最後の最後に田村の比重が高まって打撃でも.238とレベルは低くもやや抜けていることで復権への道筋が見えてきました。
ここまでは投手で固定せずバラバラとした起用だっただけに開幕後もめまぐるしく代わっていきそう、リード面での結果重視であれば開幕マスクは田村でしょうがその結果を無視したかのような起用が続いた野手陣だけに誰が小島とペアリングしても不思議ではありません。

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