よくぞ勝った

上位に踏み止まるためには取りこぼしはできないオリックスを相手に初戦をきっちりと勝利して、しかしなかなかの苦戦でした。
全てが一発での得点だったロッテに対してオリックスはタイムリーと犠牲フライでじわじわと、点の取り方からすればオリックスの方がよかったです。
守りでもエラーはもちろんのことゲッツーに仕留め損なったり追いついてもアウトにしきれなかったり、それでいて好守でヒットを阻まれたりしたことからしてもよくぞ勝ったと、逆に言えばこういった相手にダメージを与える勝ち方こそがチームに勢いをもたらすのかもしれません。

大砲の有り難さ

お立ち台こそ500試合登板と偉業を達成した益田に譲りましたが、同点、勝ち越しの2発4打点のマーティンが今日のMVPです。
アリス伝説は長く続かずにここ10試合でノーヒットが7試合と打率を大きく落としていたことが打線全体の活気を失わせていた感があっただけに、いずれも打った瞬間にそれと分かる、しかも左腕からのアーチが再浮上のきっかけとなってくれればと願います。
ヒットが出ていないときも合わせにいくのではなくしっかりと振っていましたので、それがこの二打席連発をもたらしたのでしょう。
そんな打線は前回に抑えられた山崎福がその前回ほどにはコントロールが思うようにいっていなかったところでの失投を見逃さなかったのは見事、ただやはり左腕に対しての打線は数少ない右打者が思うように打てないこともありどうにも貧弱になってしまいます。
いつの間にやらその左腕に3割の福田秀を外しての岡は当たり損ねが内野安打にこそなりましたが全くスイングをさせてもらえず、額面どおりに左腕を打てない藤岡はやはり打てず、今後も3連戦となったこともありここぞと左腕をぶつけられることになるでしょう。
ヒット、バントもしくは盗塁、タイムリーという形が作れていないのも気掛かりではあり、コーラックとなってくれる救世主待ちです。

あのジャッジは助かった

石川は自らのプレーも含めて中村奨、安田のエラーなど守りのミスで無駄な失点をしてしまいましたが、最少失点で粘ってくれました。
なぜかここにきて田村から柿沼へのスイッチの意図が奈辺にあるのかが分かりませんが、今季二度目の柿沼とのバッテリーはここぞで構えたところより甘く入って痛打されはしましたが緩いカーブでタイミングを外すなど、好き嫌いはあれどニュー石川はまずまず順調ではあります。
立ち上がりはやや抜け気味ではありましたがストレートが走っているように見えたので力押しかと思ったのですが二回以降は抑え気味になり、左打者には内を突くも右打者には基本は外で勝負は打たせてとることを主眼に置いているのか、やや不徹底なところもありましたのでまだ手探り状態ではあるのでしょう。
それだけに今日の内野陣の守りではおちおち打たせてとることもできませんから、もちっとしっかり守ってやってください。
そして勝利の方程式は唐川の吉田正に対するあの一球、吉田正の不満げな表情に思わず頷いてしまったストライクのジャッジに助けられました。
いつの間にやら無双になっている吉田正だけに被弾のリスクが高かったところで、低めに投げきった唐川のボールの伸びがもたらした勝利とも言えます。
行方不明が長かったところからの突然のこの活躍に背中のチャックを探したくもなりますが、これまでストレートと言われていたものが実はカットボールだったのか、今季などは半分ぐらいがそのカットボールで見事なまでに制御できていますのでこの復活劇が長く続きますよう、心から願います。

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オリックス 1 0 1 0 0 1 0 0 0 3 9 0

◆8月28日(金) オリックス−千葉ロッテ13回戦(ロッテ11勝1敗1分、18時、京セラドーム大阪、4,295人)
▽勝 石川 11試合5勝2敗
▽S 益田 28試合1勝2敗18S
▽敗 山崎福 9試合2勝3敗
▽本塁打 中村奨5号(山崎福)、マーティン15号(山崎福)、16号(山崎福)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、唐川、ハーマン、益田—柿沼、田村
オリックス 山崎福、澤田、吉田凌、富山—伏見

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