千葉と和歌山のせめぎ合い

秋山は育成枠で再契約となるかもしれませんが古谷、村山、黒川が抜けて千葉出身は唐川、早坂、池田の3人に富里の坂井が加わります。
一方で吉井監督の和歌山出身は東妻、八木、西村、益田の4人だったものが西川、谷村で上回って一大勢力となります。
西川は千葉の僚祐と和歌山の史礁が同い年、足掛け二年で政権交代の象徴にもなりました。
二軍の本拠地移転の候補とされる茨城は一條、二軍のキャンプ地となる都城は廣池とそんな繋がりもある今年のドラフトです。
さておき例年より多い支配下で6人、例年より少ない育成枠で3人の9人が新たに加わることになって、立松は消極的で久方ぶりの入団拒否となるかもしれませんが枠をどうする、立松が入団するとして支配下選手登録は69人、佐々木がポスティングで抜けるとして68人、今後に枠空けの動きがあるかが注目されます。

高校生の評価が低かった

全体として高校生の評価が低かった印象です。
ドラフトフリークが高校生を好きなのでプロの評価と乖離しがちではありますが、巡目縛りがあったにしても箱山(健大高崎)が指名漏れとなって高尾(広陵)、椎木(横浜)、小川(作新学院)もそう、石塚(花咲徳栄)と村上(神戸弘陵)、柴田(福岡大大濠)、藤田(東海大相模)は上位指名でしたが宇野(早実)と清水(前橋商)が4巡目、高橋(北照)が5巡目、今坂(大院大)が育成枠は意外でした。
そして富士大が凄い、6人は史上最多でプロ志望届を出したうち一人だけ指名漏れした佐々木ガンバレ、二年後にリベンジです。
独立リーグでは徳島が12年連続で指名を勝ち取って二軍チームから新潟と静岡で一人ずつ、これは歴史的一歩ですがただ二人とも育成枠での指名で身分として何も変わらないのが何とも言えない、昇格の可能性があるのが大きな違いですが、微妙と言えば微妙です。

ルイルイではなくリューセイ

さて、ロッテの指名はまず支配下です。
入札予想は機関紙が石塚でそれ以外は宗山(明大)だったところで、西川(青学大)はサプライズと言ってよいでしょう。
オリックスとの重複でまた残りくじとなりましたが今回は福があって、そのために引っ張り出された玉塚オーナー代行がガッツポーズです。
補強ポイントとして外野より内野だと考えていてよって野手であれば宗山だろうと、しかし西川も大学ビッグ5の一人で侍ジャパンで名を馳せたのは寺地と同じとなれば期待しましょう、ややこわばった表情だった宗山や金丸(関西大)とは違って笑顔だったのもよいです。
青学大繋がりで背番号は6かな、すっかりと内野手の番号で外野手で背負ったのは王の師匠の荒川だけ、ともあれ僚祐の代わりに頑張ってくれ、その僚祐と仲よしだった山本と競い合う形になるのでしょうが強打、好守とタイプも似ていてそこが気になりますが層が厚くなると思えばよいのでしょう。
2巡目の宮崎は大卒社会人の内野手でちびっ子の左打ちなのがなぁ、そうでなくてもこの5年で3巡目に小川、2巡目に池田と友杉でまた宮崎は二遊間が大事なポジションにしても編成をミスったとしか言い様が無く、そこは宮崎が悪いわけではありませんがぐっとこないです。
本人が驚く上位指名ってのもね、これも宮崎が悪いわけではなく、篠木(法大)も藤田も今朝丸(報徳)もスルーしたスカウトの眼力を信じるしかありません。
救いは小川や友杉とは違って打撃を評価しての指名っぽいこと、小柄ながら90キロもあってしかし脚力はあってでも金子参謀がいる限りはどうでもよいです。
3巡目の一條は190センチの大型右腕で瞬間最大風速ではあれ最速153キロ、リリーフとしての指名のようです。
ひょろっとしていて上背としても役割としても河村とガチンコかな、ギリ上位ですし一年目からの一軍が必須でしょう。
支配下で唯一の高校生は4巡目の坂井、甲子園の準優勝投手です。
しかしいずれもリリーフでエースじゃなかったのかな、左足を高く上げるのが佐々木チックですがそれ以外はオーソドックスです。
5巡目の廣池も185センチと長身で、でもまた右腕、左大好きで足りてもいないのに、でも廣池が悪いわけではありません。
上位が野手だったので投手が続いたのは妥当で、でもやっぱり右ばかりなのが引っ掛かります。
最後の6巡目は大卒社会人、しかも4年目で来季に実質27歳となる立松です。
それが理由か態度保留で、そりゃ年齢的に躊躇するでしょうし残れば安泰な日本生命かチャレンジするか、当然の戸惑いでしょう。
元々は捕手で入社してから内野を守り始めてポジションはファースト、佐藤と大下とまる被り、無理をしない方がよいような感じもあります。
ルイルイを期待しましたが結果はリューセイとコーシローが増えて、そして史礁や力真、遼など単語登録が必要なのは例年どおりです。

物足りない

支配下が即戦力重視となったのは予想どおりで、それを埋めるのは育成枠です。
育成枠1巡目の谷村は左のサード、広角に打ち分けて紀州の角中と呼ばれてるってホントかよ、和歌山に角中ならロッテしかありえません。
育成枠2巡目の茨木は兄が阪神にいて、またしても右腕ですがちょっとだけ腕が下から出てくるので面白みがあります。
育成枠3巡目の長島は186センチ、長身が多いのはよい、エースは広島の2巡目の佐藤でソフトバンクの3巡目の安徳もエース格、下剋上といきましょう。
育成枠はもう2人ぐらい欲しかった、無理をすることもソフトバンクみたいに乱獲する必要もありませんが物足りないです。

バランスが・・・

指名のバランスはよくありません。
投手が右ばっかりというのがありますし、内野手が全て左打ちも拙いように思います。
ただこれは3年スパンで考えれば昨年は野手が多くて、右左も来年のドラフトで帳尻合わせができるわけで単年でそこにこだわっても仕方がないのでしょう。

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指名選手一覧

以下がロッテの指名選手です。
それぞれのコメントは公式サイトの担当スカウトによるものになります。

1巡目 西川史礁 外野手 右 21歳 青学大 182㎝・88㎏
走・攻・守、高いポテンシャルを持っている選手です。
将来はチームの柱となる選手になれると期待しています。(福澤スカウト)

2巡目 宮崎竜成 内野手 左 24歳 ヤマハ 173㎝・90㎏
走・攻・守、三拍子揃った能力の高い選手です。
広角に長打を打つ技術を持っていますし、即戦力として期待できる内野手です。(田中スカウト)

3巡目 一條力真 投手 右 21歳 東洋大 190㎝・90㎏
恵まれた体格で力強いストレートとフォークを上手く操る投手です。
中継ぎの柱になる選手と期待しています。(福澤スカウト)

4巡目 坂井遼 投手 右 18歳 関東一 178㎝・78㎏
力強いボールと多彩な変化球を持つ投手です。
将来、先発ローテーションで活躍できる投手と期待しています。(福澤スカウト)

5巡目 廣池康志郎 投手 右 22歳 東海大九州キャンパス 185㎝・85㎏
スケールの大きい選手です。
体作りをしっかりして力を付ければ、将来はチームのエース、そして日本を代表するような選手になれると期待しています。(有吉スカウト)

6巡目 立松由宇 内野手 左 25歳 日本生命 177㎝・82㎏
打撃は思い切りが良く、パンチ力があり、打席の中で何かやってくれそうな雰囲気のある選手です。
守備に関してはファーストに加え、キャッチャーも守れるので、ユーティリティプレイヤーとして期待しています。(三家スカウト)

育成枠1巡目 谷村剛 内野手 左 18歳 和歌山東 177㎝・85㎏
打撃に関してはパンチ力と巧さを兼ね備えたバッターです。
三振が少なく、コンタクト率の高いバッターです。(三家スカウト)

育成枠2巡目 茨木佑太 投手 右 18歳 帝京長岡 187㎝・93㎏
長身から角度ある力強いボールを投げ、手先が器用で変化球を上手く操ることができるテクニックが最大の武器です。
体力をつけて球速アップができれば将来、一軍で活躍できる選手です。(中川スカウト)

育成枠3巡目 長島幸佑 投手 右 22歳 富士大 187㎝・92㎏
長身から投げ下ろす角度のあるストレートと落差の大きいフォークが魅力の投手です。
大学3年・4年と急成長し、まだまだ伸びしろのある選手なのでこれからたくさん経験を積んで、将来的にはクローザーを目指してほしいです。(柳沼スカウト)

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