二日目を終えても首位キープです。
前日は完全試合をやられかねない流れでしたし今日は引っくり返したかと思ったらすぐにやり返されて、試合中に何度も負けフラグが立ちながらもそれらをなぎ倒したことでベンチ、選手に自信をもたらし相手にイヤなイメージを植え付ける勝ち方がめっちゃ心地よいです。
驚くことにソフトバンクが開幕連敗スタートは創設初、前身を含めればダイエー時代の1992年以来、それが地元でとなると南海時代の1974年以来とのことで、はい、1974年のキーワードにピクリとした人もいるでしょう、ロッテが最後に勝率1位で優勝した年と同じ出足は、こいつぁ春から縁起がいいわえ、です。
ヒロミサンセット
屋内で昼も夜も無く定着しているかも怪しいですが、ヒロミサンセットが炸裂です。
まずはようやくのチャンスを潰しかけた五回に甘く入ってきた内のストレートを振り抜いてホームランテラスに、逆転のスリーランを叩き込みました。
とても長打がありそうもないフォームながらも捉えたら飛んでいく、身体能力のバケモノらしい弾丸ライナーが素敵すぎます。
一転して延長十回の決勝タイムリーは技ありで逆方向へ、ボールの勢いを利したスイングはベテランの極みでしょう。
気が付けば今季に34歳で若手に押しやられるポジションにいますがまだまだやれる、生涯成功率がやたら高い盗塁も決めておじさんが頑張ります。
これぞ助っ人
ソトの同点アーチもチームを勇気づけました。
まさにあそこ、柳田の一発にしてやられてソフトバンクファンで埋め尽くされたスタンドが盛り上がっている中で冷や水を浴びせるこれぞ助っ人です。
近藤がファールで粘って12球目に先制の犠牲フライとしたのに対して、同じシチュエーションで無様にも三球三振に倒れた借りを返しました。
打ちまくるのが理想ですがそうでなくてもここぞで意味のあるバッティングが麗しい、今季も数多くのゲッツを魅せてください。
苦言
とは言いながらも打線には苦言があります。
選手がどうではなくベンチの差配、また左対左にこだわりすぎる起用としていくのかと頭を抱える思いです。
ノープロブレムとしながらも自打球の影響があるのかもしれませんが右より左が得手で大関も3打数2安打と打っている高部を外す、セカンド直訴で別の意味で内野をしっちゃかめっちゃかにシャッフルした中村奨が2戦目の今季初出場にサードで登場、これが打撃好調や相性のよさがあればまだしもプレシーズンの体たらくに加えて大関に8打席で四球1つだけは右だから以外に理由が無く、早いうちにいろいろ選手を使いたいってのがあるにしても納得感はありません。
五回無死二塁で漫然と打たせたのもそう、そして哀しいかなどの打席もまともにスイングができない顕著な衰えが目に染みます。
点を取るより取られないを優先したのか同点でまだ打席が回ってくるポランコを引っ込めたのもどうなのよ、そもそも守らせたのは佐藤をファーストにするためであればボスは田村じゃないとダメなのか、それとも連日のマスクにつま先が耐えられないのか、傍から見ているとクエスチョンマークで理解ができません。
昨日のスタメンや今日の四番ソトなど相性を考慮したデータ野球の一方で、引き続き義理人情が残る覚悟が必要なようです。
さて、一年のブランクはありますが上沢を打っているのは藤原、角中、ポランコ、藤岡でソトと高部は対戦無し、どういった並びになるか注目でしょう。
威力が足りん
ボスは来日初先発を5回8安打4失点、粘り強く投げましたが建山コーチがマウンドに行ったピンチを凌げず直後に潰えました。
今日は中盤まで低めが渋いジャッジに苦しめられた感があってそれでも低めに伸びのあるストレートが決まって、やたら解説者が連呼するスイーパーってスライダーのことかしら、変化球も悪くはなかったですが、球威が無いのかプレシーズンと同様にちょっと高めに浮くと軽々と運ばれるのが気にはなります。
押し込めずにファールで粘られるのも然りで、5回で100球近くは大きな課題でボロボロではなくも無双も期待できそうもない印象です。
ところでそんなボスの足を引っ張ったかもしれない西川のダイビングキャッチはプレシーズンでライトを守ったことがありましたっけ、レフトがメインでたまにセンターの記憶があってもライトが無い、宮崎や立松の例もあって付け焼き刃であればポランコの危惧はあれセンター西川、ライト岡が正解だったでしょう。
リリーフ高野脩
逆転を喫した試合を立て直したのは高野脩の好投です。
自分にとってすぐに忘れてしまう程度の存在ですが今日はばらけすぎることなくフォークもきれいに落ちて、前日の中森に匹敵する2イニングでした。
先発一本のはずがいきなりリリーフで今後にどうする、坂本や中村稔の体たらくにそのままなのか、でもきっと地元開幕先発枠で高野脩を残すなら誰かを週明けに外さなければならず木村なのかしら、瓢箪から駒でリリーフで輝く高野脩であればそれはそれで面白くあります。
あと6つ
理想は4月中に向けて、益田がカウントダウンを1つ進めました。
最少得点でしかないリードでの益田には胃を掴まれる思いでしたが三者凡退に切って取って、名球会が近付く着実な一歩目です。
とは言えストレートはもうひとつ数字が乗らず中盤以降に上下左右が広がったゾーンに助けられたかな、パンシロンが手放せません。
でも先のことは事を成してから考えよう、あと6つ、カモメ奮迅の益田であってくれよと願い、そして期待します。
延長十回で終わったことで前日に無駄遣いとも思えた鈴木、菊地の連投が無く明日に待機できる、あれこれいい塩梅に風が吹いています。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 8 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
◆3月29日(土) ソフトバンク−千葉ロッテ2回戦(ロッテ2勝、14時1分、みずほPayPayドーム、39,240人)
▽勝 ゲレーロ 1試合1勝
▽S 益田 1試合1S
▽敗 藤井 1試合1敗
▽本塁打 岡1号(大関)、柳田1号(ボス)、ソト1号(杉山)
▽バッテリー
千葉ロッテ ボス、高野脩、横山、ゲレーロ、益田—田村、佐藤
ソフトバンク 大関、杉山、松本裕、ヘルナンデス、オスナ、藤井—海野