頼みの佐々木朗が沈む

佐々木朗が今季初被弾に5失点は最多、かつ自己ワーストでもあり、8被安打も今季最多、自己ワーストタイと力を発揮できませんでした。
例によってダイジェストしか見ていませんがストレートがシュート回転するのはいつものとおりだったようで、それでも普段であればフォークで切り抜けられるところが今日はそのフォークが高くて岡本和に放り込まれたのもそう、修正をしきれないままの5回8安打5失点は89球でKOされたと言ってよいでしょう。
佐々木朗も人の子ですから打たれることもあるのでそれはよいですが、ここのところのシュート回転が改善しないのが気にはなります。
これまでの最多失点は昨季の4が3試合ですがいずれもエラーが絡んで失点と自責点に差があり、その差が小さいことこそがエースの証しと考えるだけに今季はここまでイコールだっただけに初のその差が踏ん張りきれなかった今日の出来を物語っているようで、もっともそのエラーは自らの落球ではありました。
余談ですがいい加減にONへの特別扱いは止めて欲しい、ロッテからの働きかけなのかマスコミの要請だったのかは分かりませんが、試合前に長嶋と、長嶋がグラウンドやブルペンまで行っての挨拶程度であればまだしも、佐々木朗がわざわざ貴賓室のようなところまで足を運んでの対談をやるって先発投手としては異例でしょう、もちろん試合開始直前ではないにしても地元での開幕セレモニーですら先発バッテリーに投手コーチは不参加なぐらいに神経質になるもので、そもそも佐々木朗にとっての長嶋ってどういう存在なんだろう、イチローとかならまだしも長嶋の現役はおろか監督時代ですらまだ生まれていません。

廣畑・・・

レアードの一発でもしかしたら、と思わせた直後に廣畑が試合を完全に壊しました。
そのレアードにサードを守らせて、守らせちゃダメってことが分かっただけでも収穫ではありますがそのエラーから始まったピンチは気の毒ながらも6安打を浴びてイニングを投げきれず、打たれたシーンばかりなので当たり前ではあるのですがどれもボールが高い、そして甘いです。
あれだけ上体が仰け反ればストレートの数字が乗ってもボールに力が乗っているとも思えず、そして低めを狙うのも難しいのでしょう。
残念ながら現時点ではドラフト前に社会人ナンバーワンとの評価とは裏腹の3巡目まで残っていた理由が見えてしまっているわけで、キャラや気持ちの強さはともかくプレシーズンでのピッチングでもそれが予想ができて開幕一軍、その後の重用に首を傾げていたのですが、さすがにそろそろ再調整が必要です。
13試合10回2/3で22被安打の防御率7.59であれば他に試す投手はいくらでもいるはず、このままでは本人のためにもなりません。

永久凍土打線は雹をもたらす

打線は八回に3点を獲りましたが七回までは僅かに4安打、永久凍土打線は船橋を含む関東各地に雹をもたらすほどです。
その3点が序盤に取れていたとしても怪しくはありましたが、二回の一死満塁に佐々木朗がファールで粘ってゴロで走って、そしてその裏の失点です。
荻野も気が付けば1割台に低迷して珍しくも途中で代えるほどに、右を見ても左を見ても打線のカンフル剤になりそうな要素が見当たりません。
打線全体が不振に陥って長きに渡るのはこれまでも経験してきましたが、これって不振なのか、そもそも力が無いのではとの疑惑も出てきそうです。
明日は佐藤奨にメルセデスとなれば戦前の不利を打線がカバーできるのか、KYを見せられるのか、大逆転負けを食らいましたがロッテが8回5安打で沈黙したウィルカーソンから3回8安打7得点の日本ハムとは直接対決であればあっという間にひっくり返される1.5差でしかありません。

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◆6月3日(金) 巨人−千葉ロッテ1回戦(巨人1勝、18時、東京ドーム、40,392人)
▽勝 戸郷 10試合6勝3敗
▽敗 佐々木朗 10試合5勝1敗
▽本塁打 岡本和16号(佐々木朗)、レアード9号(デラロサ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木朗、小沼、西野、廣畑—松川、佐藤都
巨人 戸郷、デラロサ、高梨、平内—小林、岸田

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