バトンは渡された

KOとまではいかずも上沢に6回5得点で土を付けて、確信歩きの山川を4タコに抑えて、やられることはあってもやるのは珍しい零封勝利とナイスゲームでした。
これで開幕カードに3タテを食らわせて以降の6連敗を止めて、地味に10連敗中だった土曜日の悪夢に終止符を打つW歓喜です。
とにかくリーグ、球界のためには金満チームを肯定する優勝はさせちゃダメ、だからと言ってアシストとばかりに日本ハムやオリックスに負け続けるのも勘弁ですがソフトバンクには負けちゃいけない、五分に戻すにリーチをかける明日の勝利は必須でキラー東浜をぶち潰しましょう。

このぐらいはね

おまけに相手にとってむかつくであろう石川柊が6回零封、3勝目で何やかんやチーム勝ち頭に並びました。
ピッチングとしては明らかなボール球が目立ってパワーカーブが少なめで調子がよかったとは言い難く、立ち上がりにピンチの連続でしたがギリ凌いでそれも序盤の援護があったからでしょう、あの3試合分以上の無援護を考えれば上手く回り始めた感じです。
安田、その安田が投げミスったのを拾い上げたソト、など守備に助けられたのもチームとして余裕のある展開が後押しをして、これこそが見たい野球です。
ねじ伏せるタイプではなく援護に守られてスイスイが身上なだけに今後もそうあってくれ、石川柊に限らず死命を握るのが打撃陣とは言うまでもありません。

過保護?違和感?

とは言え89球での降板はどうなのよ、いつもどおりではあっても、FA移籍初年度は現状維持の建前はさておき益田、澤村に並ぶ投手最高年俸の2億と考えれば物足りなく、このペースだと規定投球回にはかすりもせず、二桁勝利もよほどでなければ届かないでしょう。
これまでの最長は7回、最多は96球で100球を一度も投げたことが無く、産休はさておき中6日を超える間隔もあって、どうにも過保護疑惑が拭えません。
そういう意味ではポスト朗希に相応しい、バトンをきっちりと受け取ったことにはなりますが、故障とまではいかずも肩肘の違和感じゃないのと不安になります。
もっとも30代半ばで昨季もソフトバンクで似たような起用は最長が7回で最多は104球、これが正しい石川柊の扱いなのかもしれません。

継投

それでも七回はいくだろ、と考えたのは5点じゃセーフティーリードではない残り3イニング、前日は横山が八回に5点を取られました。
油断しての継投ではない証左が東妻でなく小野だったのか、でも次が益田だしなぁ、いまいち分かりません。
石川柊も荒れ気味でしたが小野もいきなり歩かせて最後を締めた八木も先頭にスリーボールとそりゃ建山コーチも渋い顔になる、被安打より多い与四球です。
なら七回から益田の3イニングでセーブを狙わせるのもありだったような、ただ150キロにはまた届かずしかし吉井監督はいいところでも出番が増えるってどんなところ、まさか3点リード以外のシチュエーションで使うとは思えませんし思いたくもありませんが、酷暑にピッタリではあります。

パワー!ハート!

そんな夏、暑くなったらパワー全開とばかりに昇格したポランコが貴重な追加点となる、左中間に久々のアーチを叩き込みました。
お約束のパフォーマンスの後にハートマークを作っていましたがスタンドにご家族でも来ていたのか、にっこにこです。
二軍で17試合6発と量産して2割ちょいだった率を2割7分台に上げてそろそろだとは思っていましたが、言葉どおりに打ってくれれば頼もしいです。
一方でラッキータイムリーはありながらも1割台に低迷するソトはそのままに、守れるアドバンテージがあるにしてもきつい、ここにきて池田が外れるケースが増えていたのはこの体制を視野に入れていたのかとすら思えて、しばらくは下位にカタカナが並んでもおかしくありません。
まあ費用対効果を置いておけば宝くじが二枚、下位にいるのはそれはそれで圧があるのか、ともに四球は多めで、活かすにはもちバントが必須です。

若さの競演

疲労蓄積が気掛かりな寺地はむしろギアを入れて3試合連続マルチに今日は貴重な先制アーチと、2割5分台まで落ちた率を持ち直しつつあります。
プロ初打席初ヒットがレフトフェンス直撃のツーベースだったように逆方向に強く引っ張るのが寺地の持ち味でしかしなかなか放り込めず、本人もお立ち台でやっとと、見た目はこすったスイングでしたがそれで意外なほどに飛距離が出るのが寺地の特徴です。
盗塁は刺せずもブロッキングはきっちりと横に動けていてこれが10代のスタミナか、たまにバネ仕掛けになるけどね、経験の浅さを考慮すれば上々でしょう。
山本はまた外に逃げていくボールを追いかけがちですがやはりスイングに比しての飛距離はいつかは報われる、オールスターまでに二桁はいきたいです。
ほれ見たか、の安田も気が付けば2割5分台に乗せてサードのレギュラーをがっちりと、そろそろホームランが欲しいですが吉井監督が発作を起こさなければそのうちに、これだと二軍で3割台ながらもノーアーチの選手会長はお呼びでない、代打で結果を残せず徐々に地蔵になりつつあるキャプテンなら茶谷がよいです。

明日も頼むぞ

で、結局のところ七回での継投や藤原に代打高部と身分不相応に勝ちを確信したのか何らかの事情があったのか、気にはなります。
周東のおかげでスリーベースになった藤原はどこぞを痛めるスライディングをしたわけでもなく、交代まで間もありましたし、であれば復帰即のポランコはともかくソトの四打席目は要らなかった、代打池田も間隔を考えれば角中もしくは愛斗がよかったように思います。
まあ贅沢かな、下手をすれば9人野球でしたし、それこそ愛斗あたりは守備固めが不要な布陣で三人目の捕手と入れ替えもありでしょう。
そんなこんなで明日もさして変わらないオーダーが予想され同じく早いイニングで田中晴を援護したい、無死での走者なら迷わず送る、序盤はなおさらです。

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◆6月28日(土) 千葉ロッテ−ソフトバンク10回戦(ソフトバンク6勝4敗、18時、ZOZOマリン、28,553人)
▽勝 石川柊 10試合3勝2敗
▽敗 上沢 12試合5勝5敗
▽本塁打 寺地5号(上沢)、ポランコ5号(上沢)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川柊、小野、益田、八木—寺地
ソフトバンク 上沢、大江、川口—嶺井、谷川原

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