だから野球は面白い

1イニングに3点を取ることがどれほど大変か、ロッテファンならよく分かっているので平良がコールされたところで席を立った人がそこそこいて、そしてこの結果に驚き悔やんでいることでしょう、まさかの九回に平良を攻略しての逆転サヨナラ勝ちです。
記録大好きニッカンによればロッテが平良から得点をしたのが2020年11月8日以来の19試合ぶり、平良の自責点3以上が通算186試合でこれまで2度しかなくセーブシチュエーションでのそれは初とのこと、まさに盆と正月とクリスマスとハローウィンと、もろもろが一気にやってきたといったところでしょう。
殊勲の高部は先日に続いてプロ2度目のサヨナラヒットは満塁でしたから当たり前ですが「何とか打ってやろうという気持ちで」とは心強い、中村奨と同じく「繋いでくれたので」と井口監督に配慮をしつつもその気持ちを忘れずにやっていってもらいたいです。
犠牲フライでもいい場面でしたが非力な高部が平良のストレートを弾き返せるかが実は不安だったのですが、あれは何だろう、カットボールだったのか早打ちの高部にハーフスピードのボールで入った西武バッテリーとしては失敗だったかもしれません。
それもこれも先頭の山口を歩かせて、エチェバリアを歩かせて、荻野を歩かせて、そんなコントロールの乱れを気にしてのものだったようにも思えます。
同点タイムリーの岡も代打で初球を空振りはいつものことで「あ～」と思ってしまいましたが振らなければ当たらない、その振る気持ちがあったからこそ詰まりながらもサードの横を抜く殊勲打が生まれたわけで、お立ち台には立てませんでしたがプチヒロミナイトを披露してくれました。

エチェバリアが帰ってきた

ファンも分かっているのか今日の拍手が一番に多くて、そしてヒットこそ打てませんでしたがエチェバリアが選んだ四球も大きかったです。
やっとの昇格はさすがの井口監督も後ろめたくなったのか茶谷ではなく藤岡を外して、守備で入った藤岡に回ってきた九回にも岡を代打に出しました。
その岡のヒットに同点のランナーである快足和田が余裕のホームインだったため一塁走者のエチェバリアが三塁まで進めなかったのが痛かったですが荻野もボールを見極めて、やっぱり四球は怖い、初回の先制も今井の四死球があってのものですから他山の石にしなければなりません。
一方で17打席ノーヒットは1割台に落ちたレアードをいつまで我慢するのか、YouTubeで祭りの屋台のくじにハズレしか無いのを暴くなんてのがありましたがレアードくじもそうなのかもしれず、得点圏に走者がいる3度の打席で一本でも出ていればもっと楽に勝てたようにも思えます。

二木も四球が命取り

二木は立ち上がりは伸びのあるストレートにカーブが効果的で初回の2点だけでも勝てるかとも思ったのですが、そう甘くはありませんでした。
そのうちにストレートの力が落ちてその自覚があったのかコーナーを意識しすぎてのボール先行、球数が増えてのガス欠でもあります。
五回の無死一塁は佐藤都の機敏な動きで、これはそこまで前に出たらバスターやられたら死ぬぞの茶谷のプレッシャーに古賀が負けたのもありそう、そんなバントゲッツーで切り抜けましたが、しかし六回は難敵山川を打ち取るも外崎を歩かせてしまい、そして中村に走者一掃のツーベースで沈みました。
もったいない、本人も調子はよかったとコメントしていましたがそのとおりだとは思うものの、中盤に神経質になりすぎたようにも思えます。

小島に並んだ･･･

ワイルドと言いますか小汚いと言いますか、髭面の土肥が今季初登板で初勝利を手にして小島に並びました。
二死までは簡単に取るもののそこからの連打に四球で満塁のピンチをどうにか切り抜けて、棚ぼたの勝利は天の配剤って本当に不公平です。
とにもかくにも3年ぶりの白星が土肥の生存のプラスに働くかどうか、相変わらずにコントロールは雑ですし全体的に高めでベンチの評価は低そうな、ただ昨季に佐々木朗の代役で先発をしたときに比べればストレートの数字だけではなく見た目の力強さが感じられたのが前向きな材料でしょう。
ルーキーイヤーに推しメンにしたときに比べればまだまだですが、佐藤都がコーナーに構えすぎなのをもちっと土肥仕様にすればいけそうな気もします。
ちなみにヒットは打たれましたが打ち取った打球ではあり内容的にも悪くもなかった佐々木千はボケボケですがうどん職人かよ、やりすぎです。

明日への活力に！

◆7月21日（木）　千葉ロッテ−西武16回戦（ロッテ9勝7敗、18時、ZOZOマリン、15,092人）
▽勝　土肥　1試合1勝
▽敗　平良　45試合1勝3敗4S
▽本塁打　山川29号（二木）

▽バッテリー
千葉ロッテ　二木、西野、小野、佐々木千、土肥—佐藤都
西武　今井、水上、平良—古賀