チーム戦略部、敗れる

またしても涌井に手玉にとられて、楽天の自力CSを潰すチャンスを逃しました。
これで涌井には5試合で4敗を喫するお得意様になってしまい、また鈴木大は自身初の3割を目指す好調にしても対ロッテは群を抜く4割を超える打率ですからかつての同僚について近くで身を以て得たデータを活用できているのでしょう、つまりは個の選手の経験がチーム戦略部に勝っていることにもなります。
逆にロッテの選手も同じことができるはずがそうならないのは普段からの心持ちによるものなのか、前日に歓喜で泣いた井上は今日は別の意味で泣かされてしまい、その井上は一昨年に涌井から配球についてのアドバイスを受けてブレイクをしたことからして敵うわけがないのでしょう。
しかしそれを乗り越えてこそ本当の意味での主軸なのですから、今月末にまた涌井と対戦できることを願いそこで答えを出す井上であってください。

藤原がプロ初アーチ

そのデータが不足をしているからか涌井が浴びた6安打のうち二年目の藤原が2本、三年目の安田が1本、移籍の福田秀が1本が分かりやすすぎます。
藤原の先頭打者弾はいきなりの初球、やや内寄り低めのストレートを力負けせずに引っ張っての豪快なスタンドインでした。
こけた涌井はそれでボールに力が乗り切らなかったと言い訳をするかもしれませんが、見ている側からすれば藤原に膝を屈したようで気持ちよかったです。
2本目のヒットはさらに低めに落ちていくボールを技ありでセンターに運んだ一打には涌井もビックリした表情で、おそらくは上から目線であったはずがこれで警戒をしたのか嫌がったのか次の打席では四球と涌井に全打席出塁は見事、コロナで得たチャンスを着実に来季に向けた糧にしています。
その四球を選んだ五回に今度こその加藤がヒットで繋いだ一死満塁からマーティン、安田で勝ち越せなかったのが結果的にはこの試合を決しました。
ここのところのマーティンにポップフライがやたら多いのはヘッドが下がっているのが原因ではないかと、脇が開いているのは一発を狙って力んでいるのかあるいは疲労によるものなのか、いずれにしても打撃コーチ、打撃コーチが頼りにならないなら井口監督や鳥越ヘッドの出番です。

陳偉殷は初陣を飾れず

試運転なしに初陣の陳偉殷は6回2失点とその責任は果たしましたが、味方の援護が足りずに黒星スタートとなりました。
中日のときの陳偉殷をほとんど覚えていないのですが先日のシート打撃で147キロと報じられたので力押しかと思いきやストレートは140キロ前後でチェンジアップ、カーブを駆使して打たせて取るピッチングは一回り目までははまりましたが、二回り目で乱れたのはスタミナ切れに思えます。
明らかに抜けるボールが増えましたし思ったようにコントロールができなくなり、これは実戦から遠ざかっていた影響なのでしょう。
それだけに何とか乗り切った五回でお役御免、ではなく続投で浅村に被弾は判断ミスにも思えましたが、しかし先発が五回で降板となればそれはそれでリスクがありますので一概に誤りとは言い難いところがあり、いずれにしても暫くは60~70球を目処と考えた方がよさそうです。
また前日とは違ってビハインドでの唐川は登板間隔が空いていることでの調整登板も兼ねたのでしょう、以降は東條、佐々木千と通常の吉井モードでしたが期待の佐々木千が致命的な2点を奪われてしまい連夜のサヨナラモードが萎んでしまったのが残念すぎました。

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◆10月14日(水) 千葉ロッテ−楽天20回戦(楽天13勝7敗、18時、ZOZOマリン、10,252人)
▽勝 涌井 17試合11勝3敗
▽S ブセニッツ 40試合1勝2敗18S
▽敗 陳偉殷 1試合1敗
▽本塁打 藤原1号(涌井)、浅村31号(陳偉殷)

▽バッテリー
千葉ロッテ 陳偉殷、唐川、東條、佐々木千—田村
楽天 涌井、松井、ブセニッツ—石原

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