種市は報われず

宮城の5勝目を阻んだので多大な貢献はあれど、こと種市としては今季最長最多の9回109球は報われず白星はグラブに収まりませんでした。
こうなると引き分けが勝ちに等しいか負けに等しいかの議論になりますがチャンスはこちらが多かったため心情的に後者かなと思いつつも種市も宮城も1点台後半の防御率の額面どおりに素晴らしい投手戦の痛み分けでよし、とするのがきっと座りがよいのでしょう。
今日は四球はありましたが抜けたボールが多かったわけではなく早いカウントで勝負にいけていて球数も少なく、来週が4試合しかなく佐々木朗の復帰があればさらに登板間隔が空くことで90球での八回はありだと思いましたがさらに九回は志願だったようで、最後まで試合を支配するとの意思は心強いです。
ただ前回に9回まで投げたプロ初完封勝利が136球でそれが原因となっての肘痛、トミージョン手術になったと吉井コーチが悔いていたこともあり吉井監督は慎重を期して抹消するとコメントを、八回で代えていたらどうだったのか、そんなたらればが興味深くあります。
ピッチングとしては打たせて取るを意識していたわけでもないでしょうが立ち上がりは三振は少なく尻上がりに増えていってストレートに力はありましたし内外を広く使ってフォーク、スライダーも決まって、まとまりというところでは故障前より熟した内容でした。
右打者の外をもう少し取ってもらえていればさらに凄みがあったでしょうし、痛恨の被弾は岡が一直線にフェンスに背を付けてジャンプしていたらどうだったかとここもたらればですがフェンスギリギリだっただけに悔しい、もちろん捕れていたら超ファインプレーですから岡を責めているわけではありません。

西村が第二形態へ

延長戦は益田、ペルドモ、西村のリレーでした。
3試合連続三者凡退の益田がいきなり歩かせて溜まっていたものが一気に決壊する恐怖に震えましたが宗がバントを失敗した挙げ句にゲッツーのプレゼントで助けてくれて、ペルドモは3つ続けての投ゴロにファーストベースへのダッシュがグッズ化されるかも、そして最後を締めたのは澤村ではなく西村です。
西村の評価が上がったのもあるでしょうが週の最初の試合に勝利の方程式を全て使うのを避けたかったのも理由だと思われ、それにしたって14試合連続無失点が評価されて任せられるとベンチの信頼があってこそでそのステップアップが喜ばしい、前屈みになって口をとがらせるのは気が付いていましたがボールを胸にグラブを突き付けるルーティーンはいつから始めたんだろう、野手がヒットを打ったときにベース上でやるそれとどこか似ていて取り入れたのかもしれません。
トレード前の西村のイメージは力押しのピッチングも四球から崩れるといったものでそれが今日も崩れない、三振へのこだわりを捨てたらしくそれが押すだけではなく引くことで幅が広がったのか、唐川、国吉、佐々木千に浮上の兆しが無いため坂本とともに西村の存在がどんどん大きくなっています。

友杉が3割を超える

野手陣は種市を援護しきれず、消化不良気味でした。
初回に友杉のヒットと藤原の内野安打、三番キャプテンが送っての一死二三塁で四番、五番が凡退したのが残念すぎます。
井上は有利なカウントから最後はバットを折られてしまい茶谷は外のボールに手が出ず、さすがは宮城と言うしかありません。
ただ被害妄想的に茶谷や中村奨が内のストライクに不満げだったのが気にはなって、二度目ならカットしろよとの突っ込みはさておき見逃し三振はしんどいです。
友杉は3安打猛打賞で最後が飛び出しての牽制死がもったいなかったですが打撃は好調で、松川のそれとは違って意識して右方向に強く叩けているのが面白い、ただ引っ張ってのヒットがほとんど無いので過ぎたるは及ばざるがごとし、内を執拗に攻められないようそちらも増やしたくはあります。
これだけ打てば使い倒したくなるのを藤岡との併用が上手く機能しているのであればこれも吉井マジック、本人は出続けたいでしょうが藤岡も攻守でいい感じですし緊張感があってこそ、スタメンで起用したら最後までが目立つだけにベンチは休養も含めて意図的にやっているのでしょう。
守りではその友杉が深いところからストライク送球を披露して、和田は正面のライナーは難しくも一歩前に出て慌ててバックの落球は実質的なエラーを次その次を好守して見事なマッチポンプを、藤原を引っ込めて和田をセンターに回してライトに平沢という布陣は藤原の肩への懸念なのか、あれこれ見どころがありました。
そんな和田の落球の無死二塁で紅林か代打に送られていたら次がキラー若月だっただけに強攻でラッキーでした、ありがとうございます。

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◆5月16日(火) 千葉ロッテ−オリックス6回戦(オリックス3勝2敗1分、18時、ZOZOマリン、23,926人)

▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、益田、ペルドモ、西村—佐藤都
オリックス 宮城、阿部、本田、山崎颯、平野佳、ワゲスパック—若月

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