種市、踏ん張る

種市が何度か兆しはありましたが、突発性炎上症候群を発症することなく踏ん張りました。
僅か1点のリードの緊迫した展開で7回4安打8奪三振零封、最後の最後に四球が1つありましたがそれほどカウントを悪くせず自らの土俵で投げられていたような、自分的には気に入っていないフォームがこれまでよりサード側に流れるのが小さくなっていたのも球持ちというところでよかったかもしれません。
例によってグラブに結びつけたがるスポーツ紙は新調したそれに、手首っておそらく打者側の左手だと思われますがそれで癖が分かるものなのか、どうあれ本人に安心感があれば構いませんし気分転換もあると思われ、千賀モデルではあっても千賀のではない種市のグラブで勝負の終盤戦です。
流れとしては五回の無死二塁で頓宮のゴロが正面だったのがラッキーでしたし、中川にツーボールで苦しくなったところでの抜き気味のスライダーが大きかった、この頓宮、中川、そして若月にはチームとしてこれでもかとやられまくっていただけに大きなポイントでした。
解説の野田が首を傾げていたフォークの少なさはそういう組み立てでいくとしていたのか六回から急に増えてここぞで決まって、粘り腰です。

第二守護神

どうやら腰痛らしい益田がこのカードはずっとベンチ外でどう締めるかと注目した継投は、横山→鈴木とオーソドックスでした。
横山はでかいフライを打たれてそれが理由か二死無走者で小野コーチがマウンドは1点リードでしかないのにまさか歩かせてもいいぞなんて指示でもないでしょうが、倒れるほどに振る森をシンカーで仕留めてきっちりと三者凡退に、そして鈴木の登場です。
先頭にヒットは打たれるもきっちりと併殺で最後は力無いフライに打ち取って、今後も益田は連投などを避ける起用になるでしょうし二人を引っ剥がして鈴木は第二守護神でとの声がさらに強まりそう、Wストッパーではなくあくまで益田を軸にすれば森&江夏のような「次は自分か相手か」の中途半端にはなりません。

岡、再点火

オールスターで二試合連続アーチと目立った岡はしかしその前からやや下降気味で、キャリアタイの7発目となる先頭打者弾で再点火といきたいです。
二打席目もヒットを打ってただ最後にぶつけられたのが心配、左手の甲の左側あたりかな、ベンチに戻って治療した後に出てきましたが守備で交代してもし骨折とかだったら泣くに泣けない、ふざけるな吉田、結局はチームが変わっても何も変わりません。
打撃陣は曽谷をそれなりに攻めるも好守にも阻まれてなかなか追加点が取れず、飛車角が戻ってきてソトはマルチもポランコはタコ、対鷹で爆発をお願いします。
それにしても敵ながら紅林は上手かったな、佐藤はあれでヒットと打点を損して残念至極です。
また外野陣の補強となった山本の昇格で即スタメンは喜ばしい、待っていたよこういうのを、4タコでしたが三打席目は捉えていましたしモイネロにも起用して欲しく、作戦として二回の無死一塁で送らせたかったですが山本は二軍でそういった育て方をしていないのでそこは仕方ありません。

角中さん、見てますか

小川が空を見上げて言ったとか言わなかったとか、その先に笑う角中がいたら冗談にもならないので止めておきます。
そんなまるで角中、膝元のストレートを肘を畳むなんて次元ではないまさに変態打法でしかも逆方向は角中を見るかのようです。
ともに教わったわけではないようですが腰を低く構えるそのスタイルはしかし藤原は粘り強くはなっても変態さは無く爽やかさを貫いて、小川こそがバットコントロールでとにかく当てる、ファールで凌ぐ、そしてバッテリーが唖然とするところに打ち返す、角中と対する思いでしょう。
この2点タイムリーが千鈞の重みで地元であればお立ち台、守りでも藤岡とは違う肩の強さを見せてもう吹っ切れたかな、まだ伸びしろはたっぷりです。

明日への活力に！

◆8月4日（日）　オリックス−千葉ロッテ16回戦（ロッテ11勝4敗1分、13時、京セラドーム大阪、35,797人）
▽勝　種市　18試合6勝5敗
▽S　鈴木　36試合1勝1敗4S
▽敗　曽谷　14試合5勝7敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　種市、横山、鈴木—佐藤
オリックス　曽谷、古田島、吉田—若月