田中晴がプロ初勝利

やっとエスコンでの連敗を止めたのは、プロ初勝利の田中晴でした。
高卒二年目でのプロ初勝利は佐々木がそうですがそれ以前は誰だろうってぐらいにロッテでは珍しい、佐々木の2年目は3勝2敗でそれを超えてもらいたいです。
何よりヒーローインタビューで引っくり返してくれた打撃陣と逃げ切ってくれたリリーフ陣に繰り返し感謝を述べる完璧な受け答えで、七回ぐらいから何を話そうかと考えていたのかもしれませんがそれはそれで大物、普通であればそんな余裕も無く手に汗握ってグラウンドを見守るのが精一杯でしょう。
頼もしい先輩、とはそのヒーローインタビューでの言葉ですが実は三回の時点で今日は「頼りない先輩」をタイトルにしようかなと、5回5失点ながらも自責はゼロで大量失点の三回は先頭のショートゴロをまた友杉がエラーして、レイエスのグランドスラムは真ん中に失投でしたが解説は金村だったか、スライダーばかりでなぜあれだけのストレートをもっと投げさせないのかと佐藤のリードに疑問を呈してそのとおりとなってしまいました。
本人いわくそのストレートが一番に自信があるボールで、プロ初勝利の次に目指すは首を振る胆力か、今後の登板を期待しましょう。

展開に関係なし

次に浮かんだ「身の程知らず」は3点リードでしかないのにソトを早々と引っ込めて逃げ切り体制、ながらも五回はあの八木を彷彿とさせる廣畑でした。
国吉かと思っていましたが連投を避けた、よって坂本も無く澤村が続くのも読めましたし、このあたりは展開に関係なく吉井メソッドに忠実でしかし田中晴のプロ初勝利を全力で獲りにいく姿勢になっていないのが残念でもあって、今回はギリで何とかなりましたが廣畑の失点に澤村の四球でキモが冷えました。
間隔は空いていましたが今季初失点となった負け試合から鈴木がどういったピッチングをするかに注目しましたが弱気の虫が出なかったのはよし、最高のシチュエーションで益田が三者凡退で枷が外れるまであと21になったのもよし、通算でも小林雅を抜いて単独で歴代9位に浮上です。

細野を天国から地獄へ

クジを外した度会に交流戦でやられて、DeNAのユニフォームを着ていても気付かないかもしれない顔の系統が似ている福田顔の細野にしてやられたら目も当てられませんでしたが、プロ初勝利の権利を手にしての降板はギリギリのところでした。
ある意味でぬか喜びとなってダメージを大きくする結果にはなりましたが、勝ち投手の権利がかかっている五回に藤岡が初球を凡打するなどたった7球で終える優しさよ、マーフィーとザバラの乱調にありがとう、ザバラがバント処理できるかと不安がっていた金村はドンピシャです。
その六回は追い付くだけでなく逆転できたのがデカかった、藤原は追い込まれるまでの足の上げ方も小さくなってヒッチも無くなって、そして追い込まれたら角中モデルでボールを長く見られるからかほとんどのヒットが逆方向ではないかと、それでもそこまでは足を上げるのは長打を意識しているようにも思えます。
ここのところ調子が落ち気味だった佐藤が先制スリーランを含む3安打猛打賞だったのも好材料で、リードはあれでしたが、再点火といきましょう。
安田が二軍戦で名前が無かったため北広島に向かったかと思いきや昇格はコルデロで、これはこれでありだとは思っていましたが、そうなれば中村奨が今日は2安打2四球とバットの状態は悪くはなく鋭い打球に反応した守りの状態が上がってくればと願うばかりです。

バントは･･･

作戦面では例によってバントです。
三回の無死一塁で荻野にバントは三番に起用したのであればどうだろう、序盤でもバント派の自分でも打順が絡むと悩みます。
それでもせっかく送ったのにソトのライトオーバーで藤岡が三塁止まりは万波のフェイクにはめられた感がありましたがそうであれば実況なり金村なりが絶賛したでしょうから難しい判断だったのか、ともあれあそこで追加点が取れていれば田中の炎上も無かったかもしれず惜しい逸機でした。
六回の無死一塁は2点ビハインドでしたがコツコツ1点ずつ、と自分だったら中村奨にバント指示だったか、八回の無死一塁は今日の岡がクソボールに手を出していたため間違いなくバント指示、おそらくはサインではない小川のセーフティーは見事、荻野のスクイズは意外で日本ハムも虚を突かれた感じで大成功です。
この1点が大きかった、そして打順とかこれまた展開とかは関係なく打者によってバントをさせるさせないを決めているっぽい、そんな気がします。

明日への活力に！

◆7月3日（水）　日本ハム−千葉ロッテ14回戦（日本ハム9勝4敗1分、18時1分、エスコンフィールド、23,476人）
▽勝　田中晴　2試合1勝
▽S　益田　22試合1勝2敗11S
▽敗　マーフィー　31試合1勝2敗
▽本塁打　佐藤2号（細野）、レイエス5号（田中晴）

▽バッテリー
千葉ロッテ　田中晴、廣畑、澤村、鈴木、益田—佐藤
日本ハム　細野、マーフィー、ザバラ、齋藤、黒木、生田目—伏見