凪からの嵐を乗り切る

五回までは凪の展開から一気に嵐となった六回以降を何度か転覆しかけましたが、BIGBOSSの継投ミスにも助けられて終わってみれば大勝です。
五回をノーヒットに抑えていたメネズを来日初先発であれ73球で代えてくれたのはラッキーでしたし、吉田、河野、北山、玉井、堀、古川侑と繰り出した投手がこれでもかと打たれましたから最初の判断で掛け違ったボタンが最後までといったところか、ホント、助かりました。
もっとも日本ハムと残り試合が多いことからメネズをまたぶつけられるのでしょうし、オーバーランあり盗塁死あり牽制死ありと足を使った攻撃が不発となればこんなもの、を露呈してしまった苦戦をその後の猛爆で忘れることなく、高部は勢いに任せたミスもあったので引き締めていきましょう。

今日は冷静だった

敵ながら可哀想だったメネズですが、7回3安打8奪三振零封の美馬も寸前で白星を奪われて気の毒すぎました。
ここのところはストレートに力強さがあり、そのストレートが高めにいったりもしましたがフォークが低目に決まったためいいアクセントになったりもして、そしてスライダーもキレていましたしカーブ、シュートなど的を絞らせない美馬の真骨頂でしょう。
今日は全体的に変化球がコントロールできていて球数を無駄に増やすことなく、七回を投げきったその表情には満足感が見えました。
降板後に追い付かれていつもであればガッカリした素振りをするのに冷静だったのは手応えがあって次もいける自信があってこそ、そう思いたいです。
その追い付かれたゲレーロは安田なら捕って欲しかった内野安打に一軍ではほとんど守っていないファースト茶谷の野選での満塁のピンチから内野ゴロで1点、再びの満塁から面倒くさい近藤を三振に切って取るも松本剛に押し出し四球と最初の死球も含めて悪い顔が出てしまいました。
それでも安田も拙守ではありませんし猛プッシュをかけた茶谷の判断も間違いとは言い切れず、それも流れだったのでしょう。
それを堰き止めた唐川は最後は構えたところより内の高めにいってヒヤリとしましたが木村ありがとう、2割ちょいの五番が3つ目の三振でアシストです。

ミスターお立ち台

今月にまた低迷期に入っていた中村奨が、劇的な勝ち越しツーランを放ちました。
甘く入ってきたストレートを逃さずに振り抜いた打球は本人は詰まったので、と言っていましたがいやいや打った瞬間でしょう、見事な一撃です。
そのお膳立てもした高部の3安打猛打賞は左腕から2本、右も左も均等に打っている高部なのに河野をぶつけられての先制打はBIGBOSS転落の一歩目でした。
そこからは落ちる投手に対して怒濤のつるべ打ち、打者一巡での1イニング8得点は二桁得点が67試合ぶりらしいのでおそらく今季最多なのかもしれず、先日は下位が打てずに苦しみましたが今日は松川がいい働きをして、そして岡、角中もピンポイントでセンターに運ぶ技ありです。
まるで数日分のあれを一気に排出したときの爽快感を感じているのではないかと、あれがちな人に限っての話です。
さすがに松川は足からいきましたが同じようなタイミングで頭からいった小川らは大事な最終盤に大丈夫かよと、そこだけが気になるラッキーエイトでした。

明日への活力に！

◆9月8日（木）　千葉ロッテ−日本ハム17回戦（ロッテ10勝7敗、18時1分、ZOZOマリン、15,361人）
▽勝　唐川　13試合2勝
▽敗　堀　38試合1勝4敗5S
▽本塁打　中村奨11号（堀）

▽バッテリー
千葉ロッテ　美馬、ゲレーロ、唐川、オスナ—松川
日本ハム　メネズ、吉田、河野、北山、玉井、堀、古川侑—清水、宇佐見