負け濃厚からの反撃

10月の週末にだんだらユニでの西武戦は2005年のプレーオフと同じ、は狙ったのかたまたまなのか、その初戦はそのプレーオフと同じく逆転勝ちでした。
二戦ともスタンドからの応援でしたが渡辺俊がいきなり栗山に先頭打者弾を浴びて、その栗山がまだ現役で今日も一発を食らうとは何の因果なのかと思ったりもしますが、しかし強風に帽子を何度も飛ばされた松坂が同点に追いつかれたところで力尽きてそこから中継ぎを攻め立てての逆転勝ちは今日に似ています。
そうなれば明日は先行逃げ切りでの連勝がお約束のはず、今日も援護が無かった中村稔とは違って裕福な美馬ですからきっと勝ってくれるでしょう。

ブルペンデーにつけ込む

160キロのストレートを武器に飛ばしていたギャレットが急失速で先発に降格、と言うよりはこの一週間で3試合に投げての中2日ですからブルペンデーだったのでしょう、しかしイニング途中での交代からイニング跨ぎと中途半端さが手伝ってか準備が足りなかったのか、小川、平井、宮川ともにギャレットと同じく登板を重ねが挙げ句の起用でしたのでさすがに無理があったと思われ、ロッテからすればそこにつけ込むことができました。
前日とは四球とヒットの順番が逆だったのも幸いをして、福田秀と安田のスリーラン二発と絵になる勝ち方です。
福田秀がベンチに戻ってから安田の隣に座って話をしていたのがまるでバトンを渡したかのようで、そこまで3安打でしかなく負け濃厚な流れだっただけにこの白星は大きく、ソフトバンクと楽天も勝っただけに負けていればえらいことになるところでした。
安田は日本ハム戦でのそれもありましたし前の打席でもチャンスで凡退をしていただけに、ほぼ一ヶ月ぶりのアーチにホッとしたでしょう。
しかもここまで6試合の全てに零封をされていて前日にプロ初セーブを稼がれていた森脇を仕留めたのも勝ち越しに向けての追い風になると思われ、しかし一方で荻野、データどおりに対西武では赤子の中村奨がこのままであればそれも危ういため思い切った決断が求められます。
どうせ動かないでしょうがDHを喜んでいた福田秀が守りに復帰でスイミングジャンプ、守りを誉めた藤岡がお手玉で失点に絡んだので、逆目への願掛けです。

陳偉殷の出番か

中村稔は自責こそ1でしたが5回3失点、相変わらず援護点が無いのが可哀想ではありましたが90球とテンポの悪さからきたところもあるでしょうし、獲ったからには使いたいであろうことからして試運転もそこそこに次は陳偉殷に取って代わられそうです。
これと言って悪かったわけではありませんし見た目よりも伸びのあるストレートで詰まらせる持ち味は出していましたが、それだけにポンポンといかないのがあまりにもったいなく、むしろそのもやっとした抑え方がプラスに働いていないようにも思えます。
前日に殊勲のメヒアに気を使いすぎたのか次の栗山に、エラーの直後に木村に、と勝負弱さが目立つのも中村稔には痛手でしょう。
ローテーションとしての左腕というアドバンテージも代わりが陳偉殷となれば効きませんし、その陳偉殷と入れ替えで浦和で鍛え直しとするのか人材不足の中継ぎに回して短いイニングで何かを掴ませるか、吉井コーチの差配がシーズン終盤に向けて大きな鍵を握ります。
もし中継ぎであれば陳偉殷と入れ替わり筆頭は東妻ではないかと、今日はストレートを控えめにスライダー、ナチュラルシュートが多めの配球もいずれもコントロールがままならず試合を壊す1秒前、ベンチからの評価はずっとイマイチでしたが田中の手術離脱が惜しまれます。
唐川を同点で起用し、自分の胸をガンと叩くなど気持ちが前に出る澤村、幕張の防波堤らしくピンチも最後は抑える益田と勝利の方程式での逃げ切りは澤村、益田とも週4試合となりましたので明日に3連投で一気に禁を破る起用となるのか、そういった展開の試合となるのか、鞭の入れどころに注目しましょう。

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西武 0 1 0 0 2 0 0 0 0 3 5 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 3 3 0 X 6 7 1

◆10月3日(土) 千葉ロッテ−西武19回戦(西武12勝7敗、14時、ZOZOマリン、12,508人)
▽勝 唐川 22試合1勝1敗
▽S 益田 41試合2勝2敗27S
▽敗 森脇 33試合5勝1敗1S
▽本塁打 栗山11号(中村稔)、木村6号(中村稔)、福田秀4号(宮川)、安田6号(森脇)

▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、東妻、唐川、澤村、益田—柿沼、田村
西武 ギャレット、小川、平井、宮川、森脇、田村—森

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