中継で実況が語るまで阪神が6連敗中とは知らず、防御率に比して負けいてるため付け入る隙があると思っていた才木は開幕当初にやられただけで5月以降は無双の29回1/3イニング無失点中ってどれだけフラグを立てればと目眩がして、そのとおりになりかけて、まさか逆転勝ちできるとは思ってもいませんでした。
阪神ファンがヒヤリとした才木強襲が二度あって藤原がショートの頭をギリ越えて、うん、たまにはこんな試合があっても罰は当たらないでしょう。
それにしても阪神の応援について角中が触れる大人の対応はまだしもインタビュアーが才木はどうでしたって聞くヒロインて何なのよ、酷すぎます。
1500試合を飾る
角中が代打で1500試合出場、気持ちで同点打を放ちました。
150キロ超のストレートをカットしてフォークを見極めて、最後のストレートをハードヒットです。
なかなか率は上がりませんがここぞでいい仕事をしてくれました、あるいはボール先行になって歩かせるかなとも思ったのですが、幸いなことに骨に影響は無いらしいですが高部の打球を受けて早く終わりたい、才木が焦ったのかもしれません。
ところで藤原のヒットで余裕のホームインでよかったですが角中に代走を出さなかったのはどうなのよ、結果オーライでしかないです。
左に引っ張る
殊勲の藤原は追い込まれる前で足を上げて引っ張りたかったと思われ、しかし外寄りのボールを華麗に流しました。
それは合わせるようなバッティングではなく左に引っ張る力強い打球で、だからこそ小幡のジャンプが及ばなかったのでしょう。
ここのところ調子が落ち気味でしたがああいったスイングをしていれば直に戻る、ライトでの強いライナーへの動きも馴染んできて攻守ともにいい感じです。
妙な自信
そんな鮮やかな逆転劇でしたが、不細工な攻めにはげんなりです。
サブロー頭に代わってもバント軽視は変わらないのか、この打線でそういった野球で点が取れると思っているなら虫がわきます。
五回無死一塁で友杉に強攻ってどうしたらそうなるのか、で、初球をあっさりと打ち上げて走者を進めることすらできません。
七回の無死一塁も藤岡に打たせて結果的にヒットにはなりましたが結果でしかなく、やっと友杉に送らせて、つまりは才木を相手にそこまで1安打それも内野安打でしかないのに五回はまだ勝負どころではないと、妙な自信がベンチに蔓延しているであれば明日、明後日が心配すぎます。
力み、かな
ベンチの無策に見殺しにされかけた木村はプロ初先発を4回3安打1失点、建山コーチの談話で70球目処では五回に至らずも責任は果たしました。
力みか普段より抜けたボールが目立ってどうなることかと思いましたがここぞで低めに、きれいに落として凌ぎます。
解説者が指摘していた左打者の外のゾーンが広かったのにも救われて、高卒二年目バッテリー、寺地がいいリードをしていたと思います。
次はどうするんだろう、75球で投げ抹消して次も先発なのか、しかししれっと横山が中継ぎに戻っていることからして先は読めません。
勝ち頭
高野脩もナイスピッ!でした。
しばらく地蔵にされていたものがここにきて大事な場面で、基本はロングリリーフで存在感を増しつつあります。
真っ向投げ下ろしで低めに決まるフォークを意識すると高めのボール球に思わず手が出てしまう、大山が顕著で、一見さんには厳しいでしょう。
昨季までほど地を這う顔にならなくなったからか制球がまとまってきてさりげなく3勝目はチーム勝ち頭、今度こそ34の呪縛を解きたいです。
新勝利の方程式
横山もキレッキレでした。
ファールで粘られても屈しない今日はいい横山でこちらも一見さんにはしんどい、自滅さえしなければ何とかなります。
あるいはイニング跨ぎがあるかとも思いましたがまだ週の初戦で温存したか、八回はエンジンのかかりが遅い鈴木です。
でも実際のところ最初から140キロ台後半よりも前半で入るときの方が抑えている印象があって、よく分かりません。
最後は中森がクリーンアップに圧巻のピッチングは佐藤輝、大山を続けて三球三振と見事、横山の今後は微妙ですが新勝利の方程式がビシッと決まりました。
形としては完璧な勝利で才木で連敗を止められなかった阪神は落ち込んでいるはず、畳み掛けよう、明日の田中晴にはプロ初打席をへっぴり腰の空振り三振だった木村との違いを見せてくれ、打ってくれないなら打てばいい、そして球数少なく完投するつもりで目指すは「一人で勝つ」です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 |
◆6月17日(火) 阪神−千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、18時1分、甲子園、42,640人)
▽勝 高野脩 9試合3勝
▽S 中森 20試合2勝2敗2S
▽敗 才木 12試合5勝4敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 木村、高野脩、横山、鈴木、中森—寺地
阪神 才木、富田、木下、桐敷—梅野、坂本