もう開幕がすぐそこで開幕一軍、開幕スタメンが目鼻立ちしてよさそうなものですが、なかなか見えてきません。
いや、吉井監督の頭の中では既に答えが、模範解答があるのかもしれませんがまるで現状をそこにすり合わせるかのように、そりゃそうだよねと言って欲しいみたいな、最後まで競い合いと聞こえはよいですが実情はそんなところではないかとすら思ってしまうフラフラです。
相手によって選手を使い分けるとなれば必ずしもでないにしてもプレシーズン最終戦にどういう顔ぶれで臨むのか、スタメン、継投が注目されます。
左の中継ぎ
また秋山が登場しました。
追い付いていなければ出番は無かったですし坂本とは違って敢えて左打者のところにぶつけたわけでもありませんが、この時期の三桁は意味深です。
二年目のジンクスに挑む鈴木にエンジンのかかりが遅いとの不安があり坂本、中村稔がダメダメで、ここで秋山がものになれば助かるのは間違いありません。
分母は小さいながらも3試合3回1安打零封と結果も示していて、これがもし背番号43の秋山であれば開幕一軍に名を連ねてもおかしくはないです。
しかし立ちはだかるのは支配下選手登録の壁で枠の空きは2つだけ、戦力にならなくてもあてがった松永や河村、菅野などの傾向からして完全に間に合わないとの判断を下さなければ手術明けの本前、森を差し置いての秋山となるかどうか、ハードルは限りなく高いでしょう。
本前も森も復帰すれば間隔を維持できる先発での起用と思われ珍しくも狸のラインダンスが続いて先発陣に余裕があるのが秋山に追い風となるかどうか、最悪なのは本前らを見切る決断ができずに先送りで秋山の「旬」を逃してしまうなんていかにもありそうなパターンです。
さておき成田までは至っていない140キロ台前半は半ばまで出ればともったいない球筋で、ボール先行で左打者を歩かせてこと内容がもうひとつではありました。
ショート
スタメンでこそありませんでしたが、ここにきての茶谷には驚きました。
二軍戦で打ちまくったなど材料があってのものでもなく、茶谷推しとしては嬉しいですが友杉、小川の不甲斐なさでしょう。
まず守りのショートではあってもともに1割台とバットが湿って肝心の守備でもさすがと思わせる一方で小さなミスも少なくはなく、ぽかっと大穴です。
どうあれ茶谷にはチャンスも際どい打球を処理しきれずファールで粘るも仕留めきれず、もどかしさが爆発です。
最後はファーストだったことで内野の控えとして一軍に滑り込むのか、茶谷を駆逐したと思っていた石垣は影も形もありません。
セカンド
キャプテン襲名で藤岡の優位は動きませんが、中村奨への未練も垣間見えます。
吉井監督の上田推しで侵食があるかは分からないものの先日に両者をサードで使って、両雄並び立たせるをやらかす可能性が無くもないでしょう。
やっと身長を超えた中村奨はファールで粘って四球を選びシーズンでも滅多に無い被弾をマルティネスに叩き付けて、強烈なアピールでした。
単純に数字、年齢だけで考えれば二軍スタートに何の違和感もありませんが、それどころか、が余裕でありえます。
捕手
なぜかカタカナより漢字がしっくりきます。
佐藤の骨折が無ければ大本命もこと打者としてはともかく、つま先に負荷がかかる捕手での開幕スタメンは流動的です。
タイプとして田村より佐藤と思えるボスにマスクを被らず痛みは無いとの本人申告はあれ骨はくっついておらず、続けて使う危惧があるのかもしれません。
もし佐藤が難しければ開幕マスクは寺地が濃厚ですが佐藤となると寺地は一軍を外れるかもしれない、ベンチに座る時間と二軍で実戦との天秤でしょう。
外野陣
こちらは適当なカタカナが見当たりません。
壮絶な椅子取りゲームは山口、山本がこぼれたっぽくほぼ確定か、捕手陣もですが他球団がこぼれた選手に粉をかけてきそうなほどです。
初戦に不甲斐ないスイングを阿部監督が真似て見せて守備でもボロボロのキャベッジに丸が離脱する気配に昔の、長嶋巨人や原巨人であれば手を突っ込んできても不思議ではない、しかしオコエがいて浅野らもいてきっとならない、ロッテとしても西川がシーズンという意味ではまだ未知数で考えるのは今オフでよいです。
雑感
さて試合です。
ボスは5回5安打3失点と微妙っちゃ微妙、しかし開幕カードで投げるのは確実でしょう。
ストレートは140キロ台後半から150キロ台もあって数字は出ていて低めに決まると打者は手が出ず、しかし変化球も含めて全体的にボールが高めでした。
そこまで甘くはなくも痛打されるケースもあり球質が軽いのかもしれず、トータルで無難にまとめてくれそうですが現時点での圧倒感は無いです。
カーブは縦横あるのか横でそれに見えたのはスライダーだったのか、横の変化が決まらずカウントを悪くしたのが課題に思えます。
前回に立て直したかと思った菊地も高かった、ストレートは伸びがあってフォークの落差もありましたがあの高さだと怪我をしても仕方ありません。
小野はばらつきがありますがそれが小野ですし西村、澤田、国吉の名前がとんと聞かれなくなって、ストレートは威力抜群で開幕一軍もありえます。
好調を維持する西川は長打が増えてきて喜ばしい、ライト線へのスリーベースはたまたま飛んだのではなく捉えた打球でしたし異論があるかもしれませんし当然でもあるでしょうが自ら野手の動きで三塁コーチャーの判断を待たずにセカンドベースを蹴ったのはさすがです。
センターオーバーのタイムリーツーベースも丸は捕れると思ったかも、打球に勢いがありました。
藤原のランニングホームランはキャベッジ、オコエとの競演でしたが追い込まれてのフォームが昨季に近い腰の落としになって、よさげだと思います。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 8 | 0 |
巨人 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
◆3月22日(土) 巨人−千葉ロッテ3回戦(1勝1敗1分、14時、東京ドーム、41,570人)
▽本塁打 岡本3号(ボス)、藤原1号(バルドナード)、中村奨1号(マルティネス)
▽バッテリー
千葉ロッテ ボス、菊地、小野、横山、秋山—田村、寺地
巨人 グリフィン、堀田、船迫、ケラー、バルドナード、大勢、マルティネス—甲斐、大城卓