大胆と言いますかギャンブラーと言いますか実績重視と言いますか、澤村と益田です。
僅か1点リードで佐々木に代わって八回に鈴木、はリードしている展開での二番手の重要性からして適任でしたがその鈴木が2つの四球でよりによってここで今季初失点を喫するのかとのピンチに澤村を突っ込むとは、二死一三塁でスプリットを武器にする澤村は怖すぎました。
なぜあのタイミングだったんだろう、そして鈴木を育てるという意味では残念すぎる交代です。
締めの益田もブルペンを見れば他に選択肢が無かったという事情があるにせよそれとはお構いなしに決めていた感があって、澤村は前回に大炎上したばかりですし益田も復帰した初戦に失点しての今日で上手くいったからいいですがもしどちらかが打たれていれば大変なことになっていたでしょう。
澤村、益田とも虎の子を守り切ってくれました、でも、でも、正直なところ結果オーライでしかないとは澤村は完璧にセデーニョに捉えられていましたし益田は高めに浮いてバウンドしまくって、この逃げ切り勝ちは大きいですがそれが次の惨劇へのプロローグでないことを願うばかりです。
ろーたんの勝ち
佐々木vs宮城の夫婦対決は五度目、勝敗はこれで佐々木の3勝1敗です。
スポンサーとしては複雑な心境でしょうがほっともっとで佐々木が勝つ、絵になります。
ピッチングとしては良くも悪くも2024年バージョンの佐々木で150キロ台後半のストレートにフォーク、スライダーは適当にばらけてフォロースルーもよたよたして、それでも言われてみて初めて気付いた今季初の二桁奪三振の7回4安打10奪三振で零封はいきなり初回に先制点を奪われそうでしたが荻野が慌てそうで慌てずあれは茶谷かな、ストライク返球でコリジョンに引っ掛かってもおかしくないぐらいにベースを隠した佐藤も上手く処理しました。
そんな充分すぎる内容ではあるのですが見る側がハードルを上げていることもあって物足りなさが無いと言えば嘘になる、不世出の怪腕と言うほどではなくどこのチームにも一人はいそうな好投手といった感じか、不要と考えていますが160キロは出ないのか出さないのか、清水直は規定投球回到達が最優先のピッチングと指摘していますがそのあたりがポスティングの条件になっているのかもしれません。
これで今季初登板を除いて4試合続けての7イニングで離脱さえしなければそのラインはクリアできそうで、そして寂しい渡米となってしまいそうです。
宮城くん
勝負には負けたが内容では勝った、宮城としては悔しい8回115球だったでしょう。
投げている相手が違うので一概に比較はできませんが13奪三振と佐々木を上回って、こちらはクロスファイヤーに手も足も出ませんでした。
おそらく興行面やメジャー志向を考慮せずシンプルに投手としての能力の高さを前提にもらえるならどちらが欲しいかと問われれば、きっと宮城の圧勝でしょう。
そんな宮城にポランコ、角中を外して右重視の打線は石川慎、茶谷がはまって決勝打は荻野と今日はよさげで、うん、石川慎をDHで使うとこういう布陣にならざるをえずそれでも守れない短所を大きく上回る石川慎のバッティングをどう使いこなしていくかが腕の見せどころとなる吉井監督です。
その石川慎が九回に先頭打者として出塁して一死から茶谷に送らせて、であれば五回もそうして欲しかった、山口が必死に走って打球が飛んだところも左中間のど真ん中で結果的に送らずとも得点になりましたが、六番に送らせて九番にそのまま打たせるのはぐっときません。
10万ドルの意地を見せろ
前日の継投ミスでまた大型連敗が始まるのかと恐怖しましたが、とりあえず勝ちました。
こうなると久々のカード勝ち越しといきたいですが明日はダイクストラ、唐川じゃないんだ、それはそれで気になります。
さてダイクストラ、ニッカンの選手名鑑によれば1500万円は10万ドルだと思われブランドンもそうだったかな、とても助っ投とは思えない薄給ながらも新助っ投ではいの一番の一軍は喜ぶべきか哀しむべきか、ハングリー精神で大番狂わせを見せてください。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 |
◆4月30日(火) オリックス−千葉ロッテ4回戦(ロッテ3勝1敗、18時、ほっともっと神戸、32,582人)
▽勝 佐々木 5試合3勝1敗
▽S 益田 5試合1敗2S
▽敗 宮城 5試合2勝3敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木、鈴木、澤村、益田—佐藤
オリックス 宮城、小木田—森