佐々木朗が完全試合を達成

佐々木朗が史上16人目の完全試合を達成しました。
1994年の槙原以来28年ぶりで21世紀になってからは初の快挙はロッテでは1973年の八木沢以来49年ぶり二度目の二人目、20歳158日は最年少記録です。
さらには1試合19奪三振は1995年の野田に並ぶ日本タイ記録で村田の16を抜いて球団新記録となり、13連続奪三振はこれまでの9を大きく上回る日本新記録は当然に球団新記録でメジャーでも10でしかなく、ロッテがやられた野田は現地で見ていましたが千葉マリンに強風が吹き荒れてフォークが揺れて落ちるという文字どおりの追い風があり、今日のZOZOマリンは微風でしたので初回二死まであれっと思ったところからの掛け値なしの栄冠です。
まだまだあります、プロ初完投、初完封、初毎回奪三振、と初もの尽くしでプロ初完封&初毎回奪三振は1995年の黒木以来27年ぶり、毎回奪三振は完投しないといけないのでハードルは高いですが球団記録は成田、伊良部、成瀬の2度ですから抜くのは難しくないでしょう。
昨季からの跨ぎで継続している連続イニング奪三振は34まで伸ばして一昨年に山本が記録した25イニングを抜いて史上2位、サファテの43が最長ですので日本人選手としてはトップに立って、連続二桁奪三振は則本の8試合に遠いですが球団記録の4は1994年の伊良部にあと1つに迫りました。
球数のことを考えるとあまり三振を意識して欲しくはないものの、これだけ記録を並び立ててみると心が揺れます。
達成の瞬間はバンザイをするかと思いましたが両手を大きく広げるのみで、それでも満面の笑みはちょっと切れちゃいましたがいい写真が撮れました。

野手はヒヤヒヤだっただろう

三木がバケツを持ってくるかと思いましたが、無難にペットボトルのみでした。
その三木をファーストの守備固めに出さないのか、藤岡は大丈夫なのか、岡は本音では守りたくなかっただろうな、などなど、完全試合だけにエラーも許されませんので野手は大変だったでしょう、エチェバリアもぎこちなかったですし藤岡も大事にいこうとしたのか足が揃ってしまって本人が一番にドキドキしたのではないかと、守備機会が少なかったことでもじもじしていた選手がいたかもしれません。
バットでも前日と同じく初回に高部、藤原の連打でチャンスを作るもタイムリーが出ず内野ゴロの間の1点のみで、今日に復帰の中村奨の好走塁でサードまで進んでもマーティンは犠牲フライを打てず、江夏のようにDHを外して自らのバットで追加点を取るしかないのかなと思ったりもしました。
左打者は宮城の外のスライダーにしてやられてそれを意識するとストレートで手も足も出ず、連日の見殺しか、と思ったところで中村奨の死球にレアードがそのスライダーを上手くすくい上げてのツーベースはレフトがクッションボールの処理をもたつく間に中村奨が長駆生還して、そこで終わらずにエチェバリアのタイムリーが大きかった、そしてトドメは松川の走者一掃の3点タイムリーツーベスです。

松川も史上最年少女房

その松川の打球はセンターフェンス直撃の当たりで、佐々木朗がお立ち台で「ホームラン入って欲しかった」はロッテファンにも総意でしょう、あれが入っていればもう盆と正月どころかハロウィンにクリスマスにその他もろもろ、お祭り騒ぎどころではなかっただけに惜しかったです。
佐々木朗が最年少なら女房役としての松川も最年少記録でルーキーが完全試合を導いたのは史上初、素敵です。
いつもであれば一巡するぐらいまではストレートでぐいぐい押すリードだったものが今日は初回からそのストレートの威力を見せつつフォークを多投して決め球に、コントロールもよかったですし落差もあって、体勢を崩されての空振りや唖然とした見送りが全てを物語っていました。
2年連続首位打者の吉田正は三振が少ないことで有名で一昨年は492打席で29個、昨年は455打席で26個、そして今季もここまで58打席で1個しか三振をしていなかったものが三打席連続三振ですので佐々木朗も凄かったですが松川のリードも凄かった、マジで史上最年少のベストバッテリー賞も夢ではありません。
中嶋監督も「本当に素晴らしいピッチングだったと思います。何とかしようと思っている、そのさらに上を行かれた」とシャッポを脱いで、四回の攻撃に入る前に早くも円陣を組みましたが効果なく、得点差が開いた七回がちょっとイヤな感じだったところの先頭にスリーボールになったのが唯一の危機でした。
そこを凌いだことであとはすいすいと、八回の三者連続奪三振で最後の鞭を入れて、代打攻勢も一見さんには無理でしょう、ラオウなんて可哀想すぎます。
死ぬまでに見たかった日本一は二度も見ることができました、やられる側でもいいので見たかったノーヒットノーランはその上をいく完全試合を見せてもらいました、そうなれば残るはリーグ優勝をこの佐々木朗と松川の若いバッテリーが導いて欲しい、お願いします。

明日への活力に！

◆4月10日（日）　千葉ロッテ−オリックス3回戦（ロッテ2勝1敗、14時、ZOZOマリン、22,431人）
▽勝　佐々木朗　3試合2勝
▽敗　宮城　3試合2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ　佐々木朗—松川
オリックス　宮城、村西、阿部、本田—福永、松井