直近の二軍戦でのKO劇に首を傾げた抜擢のサモンズが地元初勝利、交流戦成績を五分に戻しました。
これはもう驚きでしかなく吉井監督にどれほどの確信があったかは分かりませんが、結果としては大正解です。
広島サイドとすればまさかでしょう、映像で見る限りでは風はさほどでも無く雨のサモンズも言うほどに降ったのは最後の最後、関係ありません。
雨を懸念してかライトスタンドですら空席が目立ったスタンドは、明日も厳しいかな、明後日に満員とするにはさくっと連勝が必須です。
あと6人
大記録は逃しましたが七回までノーヒット、ビックリしました。
立ち上がりに誰だよの制球力を見せるも二回は先頭を歩かせて五回とは言わない、三回を抑えてくれと願ったのが正直な思いです。
それがあれよあれよとこれも交流戦ならではか、上背があって腕も長いサモンズの球筋に手こずった鯉たちを翻弄しました。
危ない場面が無かったわけでもなくベースカバーが遅れて併殺を逃したり死球でやはり先頭を出塁させたりと、友杉のエラーはノーノーを意識して焦ってのものでしょうし僅差ゲームで綻びが見え隠れして、耐え抜いたのはサモンズのみならずチームとしても大きな経験値です。
ただ実況が言うほどにストレートに威力があったとも思えず次もいけるかは別問題、快投ではなく怪投のイメージ、ともあれ目出度い勝利です。
継投
代えるタイミングはかなり難しかったと思われ、六回裏の追加点が無ければ自分ならそこで交代でした。
だって六回はフォロースルーの後にいかにも疲れました的な挙動があって、球数が少なかったにしても中5日での90球はいいところでしょう。
それが6点差になって七回続投でこうなったらいけるところまで、初ヒットを打たれてそこで代えるかと思ったら続投はベンチに欲が出たか八回は投げきってくれよと、さすがに酷、歩かせての小野投入で自責1となってしまったのがもったいなかったです。
久々の佐藤
左手にどんな顔ぶれになるかと思えば四番までは固定、さらには左対左にこだわらなかったのはよさげです。
もっともデータとして玉村が右に.215で左に.289と左打者を不得手にしていて、病が治まったと見るは早計でしょう。
それでもDH佐藤は想定外でしかし久しぶりにってインタビュアーに言われてしまった捉えた打球が続いてのマルチをきっかけにできるか、してくれ、です。
これで明日もスタメンかな、お立ち台の選手を翌日も使うかどうか、サブロー頭の影響力の見せどころです。
今季初
出し惜しみせずお立ち台に呼べばよかったのに安田が今季初の3安打猛打賞、貴重な追加点をもたらしました。
2点リードはしていましたが併殺崩れ、犠牲フライによるもので、寺地がサインミスをしたでなければ藤岡のセーフティースクイズが失敗に終わった直後にやや詰まりながらもライト前に運んだタイムリーは値千金、流れを掴んだバッティングは佐藤を上回ります。
続く三本目もセンターやや左に安田らしさでいい感じに、分母が小さくあっと言う間に2割5分台に復帰です。
走れる四番
山本の脚力も見逃せません。
盗塁ができるほどではありませんが走り出したら速い、先制の起点となった内野安打だけでなくゲッツーを免れた走りがポイントとなりました。
あそこで食らっていれば藤岡で終わって試合がどうなったかも分からない、あの打球で全力疾走は当たり前ですがしない人がいるのもまた現実です。
つまらん牽制死はありましたが走る意識は寺地も高く、やはり3安打猛打賞よりもそちらを大切にしたい、若手が黒く染まらないよう願います。
大瀬良
明日は西野vs大瀬良です。
大瀬良には昨季にノーノーをやられていて、今季にまだ勝てていない西野には厳しい相手です。
となればそのときに対戦していない藤原、寺地、山本で何とかしたい、ここでカードに1つの零封負けなんてのは勘弁してもらいましょう。
これで明後日の石川柊以降は中7日とホワイトローテなのかな、石川柊のここまでのユルユルで種市を先に投げさせるかもしれませんが前回が128球でまあ無いか、ちなみに明日も朝からの雨ですが今日と同じく試合時間帯には止む予報でそうでなくても既に1つ中止になっていてよほどでなければ強行です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | X | 6 | 12 | 1 |
◆6月10日(火) 千葉ロッテ−広島1回戦(ロッテ1勝、18時、ZOZOマリン、23,157人)
▽勝 サモンズ 4試合2勝1敗
▽敗 玉村 9試合3勝5敗
▽バッテリー
千葉ロッテ サモンズ、小野、八木—寺地
広島 玉村、塹江、岡本、長谷部—坂倉