来翔がレフトにプロ初アーチ

どこぞのスポーツ紙も似たようなタイトルで記事にしていますが自分がきっと早かった、誰でも思い付きそうなのがすぐ浮かぶのは得意技です。
藤原が貯金を食い潰しつつ直近が1割台と調子を落としていることもあってか、前の試合にマルチだった池田を核弾頭に置いたのが大成功でした。
初球をいきなりツーベースで先制点のきっかけを作って二打席目もやはり初球をカーブにタイミングを外されつつ体を預けるようなスイングでこれまたツーベースを、三打席目は凡退も四打席目にやや高めに浮いたスライダーを豪快に引っ張っての嬉しいプロ初アーチです。
本人は打球を見失ったのかセカンドベースを回ったところで止まりかけて大塚コーチを見てからゆっくりとホームイン、プロ初打点のおまけ付きとなります。
昨季は2安打で長打は二塁打が1本だけだったものがこれで5安打に長打が3本でプロ初の3安打猛打賞は盆と正月とクリスマスが肩を並べてやってきました。
どのヒットも得点に絡んで先制、勝ち越し、藤原の牽制死でしぼみかけた雰囲気をぶち破る一発と文句の付けようがない活躍ぶりです。
どうやら安田は喉が痛いらしく今日はベンチ外でもしそれが無ければまだ浦和にいた池田となれば薄ら寒いですが持っている池田を例によって吉井監督がオヤジギャグでラッキィ池田と持ち上げて、さてどこまで走る、走れるか、勢いを実力にできるかどうか楽しみな一歩目を刻みました。
ちなみにガムを噛みながらのヒロインに苦言もありそうですが大塚もかつてやってプレー中はともかく避けた方がよさそうではあり、そこは目くじらを立てずにコーチなり先輩なりがアドバイスをして舞い上がっていたのかもしれない若手を導いてあげればよいと思います。

中村奨も大爆発

その池田を二度迎え入れたのが中村奨で、こちらも一発を含む猛打賞は4安打と大当たりでした。
外のボールに腕だけのスイングが続いていて当然にその外を狙われて今日もボール球を追いかけるようなスイングでしたがやや中に入ったところを左中間に運んだのはしかしあそこまで飛んだのが意外なぐらいに力感の無いものだっただけに、この時点ではまだ自分的にはラッキィ奨吾です。
それが二打席、三打席と甘く入ったにしてもしっかり振って四打席目は会心のエチェバリア投げで何かを掴んだと思いたい、4本で3割になるわけじゃないと自覚はあってこれで緩むことはないでしょう、あとはほぼ正面でなぜ内野安打か分からなかった守りも締めたいものです。

茶谷頑張る

実況や解説がほぼこの二人で勝ったようなもの、とは10安打のうち二人で7安打となればそのとおりではありますが、茶谷の活躍も見逃せません。
やや膠着状態になっていた六回にバットを折られながらもセンター前に運ぶタイムリーで、続く内野安打も思い切り振っているからこそでしょう。
昨季の活躍でショートのレギュラー候補筆頭かと思いきやプレシーズンではほとんどチャンスが無いままにファーストを守るなどしていましたがここにきてショートでの出番が増えてどういったベンチの思惑か、欠場が続いていた友杉に異変かと心配しましたがベンチで笑顔を見せていました。
これで三つ巴になるかは井上次第なのかもしれず、器用貧乏にならないようショートの守りでもアピールして既定路線に戻したい茶谷です。
一方でポランコは悪い意味で元に戻って月初の連発も信用しきれなかったのはドミンゲスの例があったから、同じ5月ごろにアーチ量産も結局はダメでした。
当たれば飛びますがなかなか当たらない、ベルト付近にストレートがくれば交通事故はありそうですが吉井監督の我慢にレアードとなってくれよと願うのみです。
そして和田はまた小技を試みてそして成功せず変化球に全く合わないことで気弱になっていそう、マン振りしてこその和田との自覚は無さそうです。

荒れても崩れない種市

前回にけちょんけちょんにされた今井との投げ合いに「1点を」になるかと思っていた種市は望外の援護点をもらって、今季最長の7回を2被弾のみに抑えました。
先制してもらった直後に先頭打者を出塁させるも牽制で刺して、と言うよりは勝手に飛び出した愛斗に助けられて味方のタイミングのいい追加点をもらって波に乗りました、適当に荒れながらもそれが四球にならない種市はもう手の付けようがありません。
ストレートが走っていてフォークの落差もあって、しかしマキノンには放り込まれましたがスライダーがいいアクセントになっていたように思います。
4点リードでの逃げ切りは岩下、東妻と不安がありましたが藤原に助けられた岩下はあれでしたが東妻の無双にはビックリで、こちらもボール先行にならなければこれぐらいのピッチングをできる器量はありながらもそれができなかったこれまでを覆せるか、僅差でこれができれば面白くなりそうです。
とにもかくにもバースデー今井を粉砕して幸先のいいカード先勝でいっきにがぶり寄りたい、埼玉出身の小島で埼玉には負けられません。

明日への活力に！

◆5月9日（火）　西武−千葉ロッテ6回戦（3勝3敗、18時、ベルーナドーム、13,469人）
▽勝　種市　6試合3勝2敗
▽敗　今井　5試合3勝1敗
▽本塁打　マキノン5号（種市）、池田1号（今井）、中村奨2号（今井）、外崎6号（種市）

▽バッテリー
千葉ロッテ　種市、岩下、東妻—佐藤都
西武　今井、ティノコ、田村—柘植