あと1球が遠い

鷹キラーの二木、美馬、そして練習試合、オープン戦でソフトバンクを抑えた鈴木であわよくば3連勝を狙うも、終わってみれば悲惨な3連敗でした。
またしても被弾でのスタートに和田に三回まで1安打に抑えられてイヤな流れから中村奨の今季初アーチで追い上げ、安田の今季初ヒット初タイムリーで追い付き、そして相手のエラーにつけ込んでの勝ち越し、ひっくり返されても土壇場で菅野の起死回生の逆転ツーランと勝っていれば前日までの鬱憤を晴らせたはずが肝心要の勝利の方程式が連日に崩壊をしてしまえばどうにもならず、岩嵜もそうでしたが追い込んでからの益田のあと1球が果てしなく遠かったです。
個々のプレーでもチームとしての戦術でもその差の大きさを見せつけられたこの三日間をどう次に活かすか、時計の針を巻き戻して石垣島まで戻ることはできませんから今に出来ることを確実にこなしていくしかなく、昨季で強くなったという勘違いを噛みしめて千葉から出直しましょう。

鈴木は上々デビュー

プロ初登板初先発の鈴木は5回1安打2失点、50球を超えたあたりからコントロールがばらついて6四球とピンチを招きましたがキレのあるストレートにスライダー、チェンジアップを駆使して攻めの姿勢を崩さず6奪三振は上々のデビューでしょう、確かな一歩を踏み出しました。
右打者に苦労するかと思っていましたが膝元に食い込むストレートが効果的でむしろ得手としていた左打者に甘く入りがちでしたから分からないもので、開幕までのそれがあくまで参考にしかならないこと、本番で持てる力を発揮できるタイプであること、を実戦で証明したといったところです。
小野が157キロを出しましたから少し差し引くとしても140キロ台半ばをコンスタントに投げられたのも収穫で、その強気に見える性格とチーム事情からして中継ぎに回したいとの考えに変わりはありませんが、まずは早川に先んじられたプロ初勝利を一日でも早く、そこから波に乗れるよう期待したいです。

手は尽くした

今日は左腕に山口、吉田、岡と右打者を並べて代打も使いましたから、もっとも代打角中は前の打席で勝ち越しタイムリーを放っている藤岡に代えてのものですから井口監督の思惑がどうにも読めなかったりはするにせよ、まずまずベンチとしての手は尽くしての負けではあります。
いい点の取り方をしましたが中村奨の走塁ミス、その中村奨が三番でマルチヒットながらもバントをさせての八回一死二三塁で追加点が取れないなどして突き放すことができず、もちろん相手も必死ですしその相手もチャンスを潰しまくりましたからそこはお互い様、ここぞで地力の差が出てしまいました。
山口は徹底した外攻めをどう克服していくか、これは実戦で乗り越えていくしかありませんのでベンチの度量が試されますしレアードと入れ替えてしまうようであればお先真っ暗、あのオープン戦は何だったんだと山口に続いて藤原も外しましたからやりかねませんがそこはお願いですから堪えてください。
あそこへの打球が一番に伸びる安田、上手くすくい上げたのは引っ張りの意識があってこその藤岡、狭いところを技ありで抜いた角中、意外性のパンチ力の菅野にそれぞれ今季初ヒットが出ましたし、反省は反省として長所に目を向けて吉田、岡、三木も絡めて前向きにいきたいものです。

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◆3月28日(日) ソフトバンク−千葉ロッテ3回戦(ソフトバンク3勝、13時、PayPayドーム、9,981人)
▽勝 岩嵜 1試合1勝
▽敗 益田 2試合2敗
▽本塁打 栗原1号(鈴木)、中村奨1号(和田)、デスパイネ1号(ハーマン)、菅野1号(岩嵜)

▽バッテリー
千葉ロッテ 鈴木、小野、唐川、ハーマン、益田—田村、柿沼
ソフトバンク 和田、津森、泉、岩嵜—甲斐、高谷

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