小島の勝ち

2013年の春の優勝投手が小島、夏の優勝投手が高橋光、同年の優勝投手の投げ合いが68年ぶりは小島に軍配が上がりました。
ボールの質としては高橋光が上だったように思いますし小島が先にマウンドを降りることにもなりましたが、それで決まらないのが野球の難しさです。
責任重大の小島には連敗を止めてくれてありがとう、山賊を相手に1点差ゲームは寿命が縮まる思いでしたが貯金の吐き出し寸前で踏み止まりました。

柿沼と菅野に助けられた

小島は自己最長には届かずも今季最長の6回2/3を1失点、引き続きの立ち上がりの悪さと相変わらずに苦手にする左打者は七回の栗山の打球にヒヤリとさせられましたが、いきなりの鈴木は飛んだところがよかっただけでしたしピンチに森を仕留められたのが大きかったです。
初回は一死一三塁、二回と三回も走者を背負って、それでも抑えるのが小島の持ち味ではあるのですが、それも柿沼と菅野の守りあってこそでしょう。
安田との衝突が危うかったですがファールエリアでスライディングキャッチの柿沼、左打者の切れていく打球へのダイビングキャッチは賛否がありそうですが菅野、この2つのプレーが無ければどうなったかは分からず、また自ら素手で掴んだプレーもあり益田も中村奨に助けられましたので今日は守り勝ちです。
そんな小島を実況、解説とも絶賛していましたがQSですのでもちろんそう、ただそこまで絶賛するものだったかはやや疑問ではあります。
コントロールのばらけは前の試合までほどではありませんでしたが際どいコースを狙うスタイルは変わらずで、ストレートがその過半の配球ながらも攻めるだけの球威が無いとの判断なのか外中心のリードで山賊に狩られなかったのは低めに集められたからこそでしょう、そこが今日のポイントでした。
逆に言えばそこさえ間違えなければ試合を作れる小島なわけで、また交代のタイミングが分かりやすかったりもします。
無双でピシャリと抑えるに越したことはありませんがそんな投手は球界でも数えるほど、何となく抑えられてしまうイメージを与えるのも武器ですので、コントロールがいいと思い込んでいた過誤と併せて小島がどういう投手なのかを見極めるシーズンにしたいです。
ピンチで小島を継いだ今季初登板の松永をベンチが実績重視で見ていること、ピンチに悪魔と化す栗山の内をえぐった柿沼のリード、こちらも経過観察です。

荻野はやらかしたのか

やや太めの西口こと高橋光の150キロ近いストレートと落差のあるフォークに手こずった打線は低めのゾーンが広いジャッジにも苦しめられましたが、その低めのワイルドピッチで先制するのですから僅差ではミスが命取りとの典型でしょう。
それなりに攻め立てて塁上を賑わせはしましたが今日は四番安田が二度の満塁を含む三度のチャンスに合わせるような気掛かりなスイングで凡退をするなど押し込めきれず、10安打3四死球で11残塁は前日の悪い流れを引きずるものでした。
それだけにバックスクリーンに叩き込んだ井上の一発が値千金は現金なもので仰け反りもやや小さめだったのが幸いをしたのでしょう、しかし他の打席では腰をいわしそうなスイングですのでこれをどう修正していくか、レアードの外恐怖症は続いていますしあまり目立っていないようですが中村奨の手打ちも重症っぽいので昨年、一昨年のように二軍での調整で修正をする策はさすがにハードルが高いです。
そんな状況で孤軍奮闘の荻野が途中交代は井口監督いわく「足に違和感」ですが盗塁のときのスライディングで右膝にくいっとイヤな負荷がかかったように見えて、以前ほどではありませんがベースの近いところから滑り込む代償が大事に至れば大変なことになります。
代わった岡がマルチに盗塁と「いよいよ俺の時代か」と活き活きしていたのがよさげではありますが、荻野の軽傷をただただ願わずにはいられません。
またぞろ軽視の対象になったのか故障でもしたのか8試合で防御率2.45ながらも抹消をされた田中の穴埋めが無かったので結果オーライで福田秀を引っ張り上げるのか、あるいは角中の選択肢もあり、とにもかくにも荻野が無理をする、無理をさせるのだけは止めて欲しい、チームとしての戦いをしていきましょう。

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◆7月22日(水) 西武−千葉ロッテ7回戦(西武4勝3敗、18時1分、メットライフドーム、4,806人)
▽勝 小島 5試合2勝2敗
▽S 益田 13試合1敗9S
▽敗 高橋光 5試合2勝3敗
▽本塁打 井上5号(高橋光)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、松永、ハーマン、益田—柿沼、田村
西武 高橋光、平井、伊藤—森

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