四月馬鹿じゃない

ようやく開幕からの連敗が止まり、今季初勝利です。
ここまで5試合で10得点だったものが今日だけで16得点のお祭り騒ぎ、頬をつねりたくもなりますがエイプリルフールではありません。
初回にマーティンの一発で先制をするも前日までとは違って二回に島内が絡まないやや変則的な儀式であっさりと逆転をされて暗いムードになりましたが、しかし瀧中がバッティング投手と化したことでその裏に一気に9得点は投手交代が遅れてかつ菅原にも感染したことであっという間でした。
そんな大量援護に支えられた本前がプロ初勝利、いつもであれば「明日に取って置けよ」と言いたくもなりますが、それでも今日に限っては本前に20点でも30点でも取れるだけ取ってあげたかったので、やはり二回裏の大量得点で連敗脱出かと思われたDeNAが追いつかれただけに12安打16得点は100点満点です。

史上二人目の快記録

本前は2018年の大竹に次ぐ史上二人目の、育成枠出身でプロ初先発初勝利の記録を成し遂げました、おめでとう。
デビュー戦ですから当然に緊張もあったのでしょう、お手本のようにきれいなフォームから140キロ台半ばのストレートはいつもどおりに伸びがありましたがしかし珍しくもボール先行かつあっさり歩かせるなど苦しいピッチングで、そして左打者に手こずりました。
練習試合、オープン戦でそれを感じたことはなかったのですが茂木、小郷、辰己にあそこまで完璧に振り切られての被弾となれば肩の開きでも早くボールが見やすいのかもしれず、むしろ右打者が食い込んでくる軌道に詰まらされていましたのでどちらを取るべきか悩ましいです。
しかし走者を背負いながらもここぞでのゲッツーで傷口を大きく広げることなく、5回81球で球数からしていいところではありましたが得点差からすればもう1イニングと思いたくも緊張による疲れもあったでしょうし打球を足に受けたこともあり、先輩たちに後を託して白星を待ちます。
おそらくは予定よりも長く投げたのであろう佐々木千が3回1失点、最後は調整登板の益田が締めてその白星を無事に本前に渡せてホッとしたことでしょう。
ロッテでは西野に続くやはり二人目の育成枠出身の勝利投手になった本前はこれでプロ野球選手としての確かな一歩を、次こそはしっかり抑えての勝利です。
ちなみにやたら面倒くさそうな顔つきで投げるキャッチボール投法の佐々木千はシンカー命の打たせて取るスタイルであればもっとストライクを先行させないと厳しいと思われ、あれだけテンポが悪いと守っている野手もリズムを取りづらいでしょうし見ているこちらも尻がじれました。

苦悩の四番安田が5打点

歩かせる、カウントを悪くしてストライクを欲しがって真ん中に投げる、そんな瀧中があまりに酷かったこともありますが、しかし先日には高橋礼らにこれでもかと四死球をプレゼントされても決め切れなかったのですから上出来でしょう、そして四番安田が試合を決めました。
初回は低めのボールを見送っての三振で、二打席目も二球目の低めをまた見送ってのストライクのコールに意外そうな表情からダメかと諦めかけましたが、そこから外寄りのボールを逆らわずに左中間を破るタイムリーツーベスは荻野の逆転打で終わっていればどうなったかは分からなかっただけに貴重な一打です。
あそこが今の安田のホットスポットで打球伸びが半端なく、次の打席は引っ張ってのタイムリーでしたがどうしても引っ張ったときは詰まりがちで、それでもカード初戦に中村奨が走塁死をしたときのように詰まっても飛距離が出るのが安田のパワーですが無理な引っ張りの意識は捨てるべきと考えます。
井口監督も右に引っ張るバッティングで一代を築いたのですから安田も左に引っ張るでよいでしょう、強く叩いての逆方向は何ら問題ありません。
そんなこんなでその安田、荻野、菅野、鳥谷がマルチヒットでマーティン、レアードの舶来アベックアーチも飛び出し、笑っちゃうぐらいに簡単に犠牲フライを打てて、そして和田、三木、柿沼に今季初打席がありましたので、ようやく皆がスタートラインに立ってさあ札幌です。

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楽天 0 3 0 0 1 0 0 1 0 5 9 0
千葉ロッテ 1 9 3 0 2 1 0 0 X 16 12 0

◆4月1日(木) 千葉ロッテ−楽天3回戦(楽天2勝1敗、14時、ZOZOマリン、7,447人)
▽勝 本前 1試合1勝
▽敗 瀧中 1試合1敗
▽本塁打 マーティン2号(瀧中)、茂木2号(本前)、小郷1号(本前)、レアード1号(瀧中)、辰己2号(本前)

▽バッテリー
千葉ロッテ 本前、佐々木千、益田—田村、柿沼
楽天 瀧中、菅原、津留崎、宋家豪、福山—下妻、田中貴

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