森がプロ初勝利

中森の次は森が嬉しいプロ初勝利です。
インタビュアーは気を使ったのかお立ち台では聞かずにその後の取材でもしかしたら記事になるかもしれませんが「どういう気持ちで見ていましたか」と問われれば「抑えてくれると信じていました」と答えるでしょう、しかしそんなわけがない、見ているこちらですら心拍数の上がる六回以降でした。
最後の打球などは思わず尻が持ち上がってしまうぐらいにほぼ正面で助かった、降板した六回の今川の打球もそうでしたが森なのか平沢なのか強運です。
ピッチングとしては立ち上がりにシフトが裏目に出る不運があったり先制してもらった直後に失点するなどふらふらしていましたが、しかしストレートが走っていてなかなか決まらなかった変化球からそのストレート中心に切り替えれば3イニング連続の三者凡退と立ち直ります。
浦和で組んだことが多いであろうことが理由にしても、記録大好きニッカンによれば701日ぶりと驚きのスタメンマスクだった江村の判断であればナイスでした。
美馬の穴をさくっと埋めて次も当然にチャンスがあるはず、まさかと言ってしまうと申し訳ないですがvs伊藤の圧倒的に不利なマッチアップを制した大金星でこうなったら連続スイープを狙うのみ、西野を飛ばしたのが引っ掛かりますがメルセデスvs鈴木は逆に絶対に勝たなければならない組み合わせです。

後ろが不安すぎる･･･

森が尻上がりに調子を上げていただけに81球での交代はやや意外で、せめて2点目を失うまでは投げさせてあげたかったのが本音です。
二番手の坂本は左を1割台に抑える一方で右には3割超と打たれているのに右にぶつけたのは万波、マルティネスが今季は左腕に1本のヒットも打っていない悪い意味での矛と盾に賭けたのか、しかしそうであれば谷内のところで代えなければつじつまが合いませんがそこはリリーフ陣の台所事情なのでしょう。
マルティネスの低目はボールだったのかなぁ、どっちが有利不利は無かったですが投手にも打者にも厳しいジャッジが多かった今日の試合です。
唐川は二死からピンチを作りましたが切り抜けて、これは結果論ですが三者凡退であればクリーンアップで始まる八回に小野がもっと炎上したかもしれません。
小野はプレシーズンからずっと不安定でそのうちに肩が肘がとなりそうな悪寒が、リードしている場面での起用は怖すぎます。
そして澤村は腕を組む余裕もなくマジでビビった、日本ハムファンとすれば外野に飛ばせなかった5タコのジェームスに恨み節ではないかと思います。
この試合に限っては後ろの不安定さに江村を代えなかったのは関係無いのか、森に江村であれば七回以降は田村なり佐藤都でもよくそうすればどうだったかと考えつつも任せたら基本は最後までの吉井監督っぽいのでそれを意気に感じて江村には次も森を上手くリードしてあげてください。

頼もしい藤原

初回にあっさりと7球で三者凡退と伊藤に手も足も出なさそうだった打線は、しかし二回に安田が上手くセンター前に運んでそして井上が今季初アーチです。
井上らしいライトへの飛球は逆に言えばなぜバッテリーは勝負したんだろう、次が一死でもバント指示を出される江村だっただけに勝負を避けるのが正解のはずが歩かせたくない投手の本能だったのか、であれば捕手なりベンチなりが指示を出さなければいけなかったわけでこちらとしてはラッキーでした。
井上の起用はポランコがしょーもないため昨季に8打数3安打の相性を買ったのだと思われ、冴えているというほどでもありませんが追い風が吹いています。
そして貴重な追加点は谷内が2つのミスでもたらしてくれたようなもので、その後に3安打2打点も収支決算は大赤字となりました。
藤原はマン振りする一方でここまではバットコントロールが巧みになって、手を挙げて胸を叩くのがチームのルーチンになっているようですが頼もしいです。
キャプテンはやはり相性のよかった伊藤には翻弄されてしかし凡ゴロの4点目が勝負を決めただけにヒットも打ちましたしきっかけにしたい、中村奨に限らずしばらく姿を消していた高部が守りましたし福田は一発をかまして浦和も湿っていますがそれでも競争を煽っていかなければなりません。

うるせーよ、岩本

それにしても岩本がうるさかった、ゴーンヌがいなくなって少しは静かになるどころかその分だけ騒ぎまくって鬱陶しいです。
日本ハムへの露骨な贔屓解説ではないのが救いですが奇声を発しすぎで、不利な展開ではプレーに無関係な話題で独りよがりに盛り上がって終盤のチャンスには大人しくなりましたから明日も岩本なら騒がしい方がよいのか、とにもかくにもネット中継にも副音声が欲しくなる騒々しさでした。

明日への活力に！

◆4月19日（水）　日本ハム−千葉ロッテ5回戦（ロッテ5勝、18時、エスコンフィールド、15,843人）
▽勝　森　1試合1勝
▽S　澤村　6試合1勝2S
▽敗　伊藤　3試合2敗
▽本塁打　井上1号（伊藤）

▽バッテリー
千葉ロッテ　森、坂本、唐川、小野、澤村—江村、佐藤都
日本ハム　伊藤、河野、宮内、玉井—宇佐見、清水