なかなか珍しいものを見せてもらいました。
もっともコーチャーズボックスを出るだけならルール違反ではないにしても大塚コーチはあれはいいのか、と思うほどにフリーダムでいつかはやらかす必然だったかもしれず、あれが無ければ角中の犠牲フライで同点に追い付いていたであろうことから痛恨に過ぎます。
打球が落ちてスタートを切ったっぽい二塁走者の西川への指示に意識がいってポランコに対しては遅れた、もしくは左手でもっと早く制するべきだったとは西岡で、まあそうかな、援助とは言っても映像を見る限りではポランコが大塚コーチの胸あたりにちょい触っただけにも思えましたがルールはルールです。
西岡
そう、今日の解説は西岡でした。
先日に始球式があってロッテとの距離が近付いている、もしくは中継側が察して阿っているかどうかは分かりませんが、解説自体はくだらない話や自分語りはせず打者のフォームへの言及や配球、あるいは守備の動きを説明して、妥当かはさておき、そんな冷静な切り口の一方で「~やな」とか「最高!」とか視聴者の視点で短い単語を発するのは人気が出るかもしれない、日々チェックしているのかロッテの情報もそれなりに握っています。
これが指導者への足場固めになるかはさておき、自分としては振るが大事のファーストストライク積極派に、うーん、という感じがしないでもありません。
奪三振マシン
田中晴は6回2失点、2発に沈みました。
山川には明らかな失投で真ん中を捉えられて栗原には低めを上手く叩かれてこっちは仕方ないかな、どうあれ普通の援護があれば勝てるピッチングです。
プロ初の二桁奪三振は6イニングで11と種市を尻目にチーム最多、奪三振率はリーグ最多の今井と遜色ない10.13です。
もちろん野球は三振を奪う競技ではありませんが当たらなければ事故も無い、西岡がべた褒めしていたカウントを取りにいくフォークにバッテリーとして果敢な内攻め、そしてフォークがあることでボール気味の高めのストレートがむしろ効果的で、ナイスピッ!としか言いようがありません。
被弾が増えるのはタイプとして避けられないものですがそれほど多くもなく制球力は明らかに上で、種市の強化版になれる可能性を秘めています。
だからこそピッチングが小さくならないためにも勝たせてあげたい、無いものねだりは承知の上で現状を嘆きます。
鈴木より
こちらも一年、いや、まだ半分程度で先走るのもあれですが、高野脩がやっと34の呪いを振り払ってくれるとの期待が高まります。
正念場は二年目の来季ですが一年目が無ければ二年目も無い、ロングも厭わず今日も2回3奪三振パーフェクトと文字どおりに完璧でした。
好きなフォームではないですが地べたを這う顔が昨季までに比べてやや緩和されたのが理由かコントロールがまとまって、先発とは一概に比較できませんが奪三振率は田中晴をも上回って、右を不得手にしていますが左を0割台ときっちり抑えて現状は鈴木より信頼できたりもします。
リベンジ
カード初戦に喰らったのに敢えてぶつけたであればGJ、横山が山川にリベンジです。
まあブルペンを見れば横山しかなかったですが続けて打たれなかったのはよかった、分母が小さく続けて抑えればすぐに防御率は2点台になります。
ただそれほど登板数が嵩んでいるわけではありませんが疲労か暑さか今日は球速が出ていなかった、が気にならないわけではありません。
表情が暗い
リーグ戦に戻ると情報分析がセントラルより進んでいて、山本が思うように打てなくなりました。
外に逃げていくボールは山本でなくても簡単に打てない、見逃せないにしても出だしのころみたく追いかけてしまっているのが気掛かりです。
そして何より覇気が無いと言いますか表情が暗い、これまでは打ち取られると何くそっの顔付きでしたが悔しさみたいなものが見えません。
ま、一本出ればガラッと変わるとは思うけどね、ここで我慢、踏ん張らなければならないのは本人よりも、はい、間違いなくベンチです。
してやられた
トータルではキラー東浜にしてやられました。
西岡が上手いっ、と繰り返していましたが若さをアピールするロッテ打線を手のひらの上でころころと、転がされてしまった6回零封です。
先頭打者の出塁を許さず唯一のピンチだった二回の一死一二塁でソトを併殺打に仕留めて、69球での交代にラッキーと喜んだほどです。
これも前向きに考えれば若人には経験、最後に藤岡を出してくるかとも思いましたが小川は糧にして次は攻略できるよう頑張ってください。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 |
◆6月29日(日) 千葉ロッテ−ソフトバンク11回戦(ソフトバンク7勝4敗、17時1分、ZOZOマリン、27,022人)
▽勝 東浜 4試合2勝2敗
▽S 杉山 34試合2勝2敗6S
▽敗 田中晴 9試合3勝5敗
▽本塁打 山川11号(田中晴)、栗原5号(田中晴)
▽バッテリー
千葉ロッテ 田中晴、高野脩、横山—寺地
ソフトバンク 東浜、津森、松本裕、杉山—谷川原、海野