糸満を振り返る

糸満での二次キャンプを終えてチームは明日から高知遠征です。
その糸満での練習試合は天気に恵まれて1試合も流すこと無く、待機組が練習する環境も今年から整って予定どおりの日程をこなせたのではないかと思います。
投手陣が不調、野手陣が好調だったのはベンチには想定外だったかもしれず、チームに染み付いた流れと時期的に投手優位でもあるだけになおさらでしょう。
数字は手で足し込んだものでミスはあるかもしれませんがチーム打率がビックリ仰天の.312に対してチーム防御率は6.02、全くの裏返しです。

どこの強力打線だよ

打撃陣で目立ったのは言うまでも無く5発の山口で8打点もチームトップ、シーズンでの活躍に思いを馳せるロッテファンだらけでしょう。
しかも.421と率もバッチリでイコール出塁率は四球ゼロ、おまけに三振ゼロはそれだけ積極的に打ちにいっている顕れではないかと、ファーストストライクであればとにかく振るのはロッテの悪しき伝統ですがこれだけ結果が伴えば狙ってのそれでただの無茶振りではないことになります。
グリップの位置を体からやや遠ざけて腕を伸ばしすぎ、ポキッといってしまいそうなフォームは竹がしなるような効果なのか、その前向きな性格からしても四番推しでどっかりと座って欲しい、軸がしっかりとさえすれば周りが活況となる脇役には事欠きませんので山口の存在は重要です。
哀しいかな真逆の性格で脇役筆頭の安田は山口が遠い存在になっていますが、しかし.360と投手のレベルを考えても悪くありません。
山口と同期同い年でライバル心を隠さない藤原もランニングを含む2発に.348とアピールして、この三人がチームを引っ張る形が理想でしょう。
その三人を上回るのが茶谷で一発こそありませんが.474でチームトップはショートレギュラー筆頭かと思いきやファーストを中心に、そしてポロポロとエラー連発なのが今後の起用にどう影響を及ぼすのか、取り逃してはならないチャンスにメンタルが安田でないことを願うばかりです。
ショートは小川と友杉がメインに守って瞬間爆発した小川が.444の1盗塁に対して友杉は.200の2盗塁、こちらもちょこちょことミスが出て前評判の鉄壁の守りといった感じではないのが藤岡にとっての突破口になるかもしれず、途中合流して.286はここからといったところです。
捕手陣では大炎上した試合がありましたが中村稔を上手くリードするなど田村が反逆に向けて、そして.357と打撃では抜けた力を見せ付けました。
それでも中心であろう松川が最後のまくりで分母の小ささを活かして.364と田村を抜いて、率は.250と上がらずも2発の佐藤都とともに三つ巴が続きます。
その他では山本に待望の一発が出て.318と率も稼ぎ、ベテランの域に入りつつある岡も2試合で3安打1発2盗塁で出塁率は.714と異次元の活躍です。
一方で平沢は.105、ポランコは.091、国際交流試合で目立った植田は1本のヒットも打てずに期待に応えられませんでした。
中村奨はどうするんだろう、石垣島残留かと思いきや現場監督で帯同したのか頭の2試合のみで密かにまた石垣島に戻っていてもおかしくはない消息不明で、しかし高知遠征には名前があったためそろそろ試合に出るのか、池田が.333の1発と頑張っているだけに名前だけで身は石垣島なんてことになるのかもしれません。

伏兵が頑張る

先発ローテを期待される岩下、種市は自己評価はさておき結果が伴わず、鈴木と佐藤奨は枕を並べて燃え盛り、今季もリリーフだと思っていた西野、伏兵の中村稔、土肥が頑張るといった構図は嘆くべきか喜ぶべきか、競争心が煽られるという意味では喜ぶのが前向きなのでしょう。
主力どころはこれからですし5枠6枠の争いでしかありませんから、そこから一人でも二人でも4枠内に挑戦状を叩きつけられるようになってくれよと願います。
懸案のリリーフ陣は小野が3試合ともに失点したのが最大の懸念で本人のコメントなども聞こえてこずモヤモヤと、それを埋めるかのように最多登板の小沼が大車輪の5回零封に1試合ながらもカスティーヨがそれっぽいピッチングを、始めは打たれた横山も最後に1回2奪三振で踏み止まりました。
坂本は3回で4安打を浴びましたが5奪三振とらしいと言えばらしく左打者を抑えたことで特化型として生き残れるか、箸にも棒にもかからなかった東妻はそれでも高知に連れて行ってもらえる不思議はさすがにラストチャンスでしょう、同じく明日に先発する鈴木とともに後がありません。

高部はどうした

石垣島組では石川の開幕投手白紙ショックだけではなく、そこそこ気になる点があります。
糸満に渡った二木は1試合に投げましたが石垣島に舞い戻って別メニューとなり、本来は糸満にいて高知にも行かなければならないはずの本前と土居、打席を増やすに絶好の機会をミスミス逃してしまった和田、リハビリ組を出たり入ったりの佐々木千、ゆったり調整でいいのか国吉、などが大きな誤算でしょう。
ドラ1の菊地が未だに実戦デビューできていないのもそう、東條が通常メニューに戻ったぐらいしか拾える材料がありません。
そしてさりげなく不安なのが高部で昨季のタイトルホルダーではあれ高知にも行かないのには違和感があって、他の選手に出場機会を与えるためとするにはまだ1年だけの実績ですし韓国ロッテとの試合に出場するも守らずDHとなればどこぞに何かを抱えているのではないかと、そんなネガティブモードが炸裂です。
ちなみに当初の糸満と高知の差異はinが藤岡、ポランコ、岡、outが佐々木朗、二木、秋山、佐藤奨、菅野、西川で高知での試合数が少ないですがおそらくこのまま宮崎に行くのでしょう、選別が進んだのか試用期間が続くのか微妙、本格的な入れ替えが宮崎から始まるのかZOZOまで待つのかは高知組の奮闘次第です。

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