上げて落とす

ここまで大きく勝ち越していてZOZOマリンでは驚異の10勝1敗でしたので、藤本監督からすればまさかの逆転負けです。
まるで最後に落とす衝撃を大きくするためにそこまで持ち上げていた、そんなロッテの策略だったと思えば地元での屈辱が少しは晴れます。
こうなってみると先日のスリーフットライン絡みのサヨナラ勝ちがオリックスには大きかった、ソフトバンクからすればロッテにあれこれ恨み節でしょう。
5位に低迷しましたが最後を地元で勝ったのは喜ばしく、久しぶりに早く始まったオフをどうしようかと思案すればメガトン級サプライズのおまけ付きです。

神様は見ている

小島は先頭打者アーチを浴びて相手を乗せてしまう柳田にも食らって、毎回のように走者を背負う苦しいピッチングでした。
それでもゲッツーやら何やらで5回1失点ですからイニングを除けば先発の仕事はできたと、しかしあくまでも目に見える数字としてです。
粘り強いと言えばそうなのですが逆に言えば軽重のバランスが悪い、数は少なくもここぞでの痛打を浴びることで白星が伸びません。
打線の援護が無い不憫さはあれどそれが勝負弱いと言われる所以でもあり、しかしちょっとズレればそれがいい意味での逆目になって昨季のような成績を残せるだけの力を見せてくれた実質二年目は昔風に言えば三年やれて一人前、早大の背番号14を左のエースに育てるためには来季が大事となります。
あわや単独最多敗戦とまた田中将に気遣いとなりかけましたが黒星が消えて田中将が負けて、終わってみれば記録に名を刻まないただの二桁敗戦でした。
その小島が規定投球回に届いたこともあってか早めの継投は、岩下がぐいっと流れを引き寄せます。
これでは来季も中継ぎになってしまう、と焦ってしまう僅か7球での三者凡退が裏の逆転劇に繋がったと言ってよいでしょう。
東條、小野は守りのミスなどもあってヒヤリとしましたが最後はオスナが締めて10セーブ、益田とともに複数の二桁セーブは河本&成本以来で球界でも珍しいのではないかと、河本&成本は両雄並び立ってのそれでしたが益田とオスナは政権交代、オスナの去就も併せて次期監督は悩み深いです。
逃げ切りがかなりヤバかったのが二死からの茶谷のエラーから始まった八回で、振り逃げあり四球あり、その茶谷のところにまた打球が飛んだだけにグラシアルが角中走りをしていたらどうだったか、スローイングミスを続けるわけにはいかないと固くなって何かが起こったかもしれません。

山口がKYな逆転弾を叩き込む

いくら山口でもここのところ足を引っ張りまくっている自覚はあるはずで、そして今日も結果的な走塁ミスがありました。
ただあれは井上も走っていましたのできっと例によってのゴロゴーだったのでしょう、しかし井上が間に合わないと逆走したことで既にサードベース付近まできていた山口は立ち往生するしかなくあそこは井上が突っ込むしかなかった、そういう意味では被害者の山口です。
しかし井上は山口ほどにスタートを切っていませんでしたので山口が独り合点で先走ったのかもしれず、そして井上の動きを見て打者走者を先に刺した板東の勝利でしょう、板東の判断力なのかチームとして鍛えられているのか、あのまま負けていれば大きなポイントとなったプレーです。
その汚名を返上するかのように、山口が汚名と感じたかどうかはさておき、これぞ山口の豪快な逆転スリーランを叩き込んで三塁側を蒼白にさせました。
豪快に引っ張るアーチが続いていましたが、高め外寄りのボールを逆方向に「強打」できるのが山口の持ち味です。
あれで一気に風向きが変わって甲斐野、嘉弥真が吹き飛ばされて、二桁アーチには届きませんでしたが猛打賞で100安打超えの安田も確かな成長ぶりです。
個々の選手の資質がさほど劣るとは思いませんのであとは点ではなく線としての運用と層を厚くすること、新監督、コーチングスタッフの手腕が問われます。

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ソフトバンク 1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 8 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 3 2 0 X 5 8 1

◆10月2日(土) 千葉ロッテ−ソフトバンク25回戦(ソフトバンク15勝10敗、18時、ZOZOマリン、29,312人)
▽勝 岩下 14試合1勝
▽S オスナ 29試合4勝1敗10S
▽敗 泉 30試合2敗
▽本塁打 三森9号(小島)、柳田24号(小島)、山口16号(泉)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、岩下、東條、小島、オスナ—松川、柿沼
ソフトバンク 板東、泉、甲斐野、嘉弥真、津森、大関—甲斐

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