そのままかよっ

日本シリーズに出場していた両チームを除いて、戦力外通告の期間が終わりました。
駆け込み通告もほとんど無く、ロッテも松永、田中靖の引退と吉田、土肥、古谷、西巻の6人で終了はスタッフのそれより少ないです。
無理矢理に血の入れ替えをすることもありませんし思い入れもあるので来季もロッテでプレーする選手が多いのは喜ばしいのでしょうが、しかしチームとしての新陳代謝という側面で考えればどうなんだろう、そして何よりドラフト指名選手を含めれば69人という現状が問題です。
きっと根拠も無く近藤のFAに強い興味を示している球団としてソフトバンク、オリックスとともに名前を挙げられていたロッテは、今日の記事では落ちました。
近藤がフィットするかどうかへの賛否以前に枠が足りない、そういった球団の消極的な姿勢という十字架を背負って吉井丸がパシフィックに出航します。

育成枠選手のニーズは高くない

何のために枠を空けておくか、まず考えるのは育成枠選手の昇格のためです。
しかし今年の育成枠指名は全て高校生ですし既存の選手も速水を除けば高卒2年目以内なので、来季は1つあれば充分としているのかもしれません。
そうなればこと来季に限れば何とか回るのか、育成枠選手を多く抱えるソフトバンクや巨人らとの大きな違いです。

助っ人やトレードは

それでも何があるか分からないので1つでは心許ないのは球団も同じでしょうから、助っ人の頭数を減らす選択肢があります。
今季は投手野手とも3人ずつでしたがエチェバリアが不遇を囲うことになり、来季も一軍5人体制が続くのであれば先発1+リリーフ2+野手2が理想でしょう。
野手を遊ばせておくぐらいであればそのコストをオスナ、ゲレーロの残留資金に投下するのはありですし、定員ピッタリによる競争心欠如のリスクはあれど日本人選手とは違ってシーズン中の解雇による入れ替えは可能で、あるいは起用したい若手が少なくないのでそれはそれで大義名分もあります。
またトレードは金銭を除けばほとんどが同数ですから、そのための枠が必要になるケースは多くありません。

出ていく勘定・・・

それに加えて田村、中村奨が出ていく可能性も勘定に入れていれば、現時点での69人は例えば1人の流出で67人ですから程よくなります。
これは「田村を獲っても人的補償は選択しませんよ」という球界へのメッセージにも思えて、査定をBランクに留めてみたり二軍漬けかと思えばFA権取得のためっぽく昇格させて取得したらまた浦和に戻したといった昨オフからの扱いからしてそううがってしまいます。
もう一つうがってみれば現役ドラフトへの消極的な姿勢ではないかと、例えば候補に挙げた選手の肩を叩けばこちらのリスト作成はしんどくなったでしょう。
そんなこんなで現時点での残り1枠でもさほどの問題は無いのかもしれませんがリーグ優勝を目指しての前のめりさは感じられずファンとしては悶々が正直なところで、どうあれ井口ロッテとは打って変わって経費削減、助っ人を除けば底上げのみによるチーム力強化に舵を切ったと思った方がよさそうです。

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