ただ小川の無事を祈る

好事魔多し、ほぼ開幕ショートを手中にしたと思われる小川が盗塁の際のスライディングで右足を引っ掛けて膝が変な方向に開いてしまっての途中交代です。
「そこまで酷くはないと聞いている」との井口監督は十八番ですから検査結果が出ないことには安心はできず、ただその無事を祈るばかりです。
代わった藤岡が脇の開いたスイングながらもセンター前にはじき返して守りでも見事なダイビングキャッチを魅せましたが、これまで枠に守られていたところから「負けないようにアピールしないといけない立場です」とは競い合いがあってこそ、もし小川が不幸にも長期離脱となれば元の木阿弥になりかねません。
そして内野の控えについて「大河や三木や鳥谷の争い」「鳥谷は非常に良いとの報告」と朝イチに報じられたのがその前触れだったようにも思えて、そもそも教育リーグで14打数2安打でしかない鳥谷が16打数9安打の西巻を差し置いて名前が挙がるのかが分かりませんし、待っていたかのように今日に一軍に引っ張り上げて最後はショートを守らせるところなどは井口PAMSマリーンズの面目躍如といったところでしょう、不愉快極まりないです。
もちろん数字だけで語れないことがあるにしても定量的な部分を無視して恣意的な定性的の評価はチームをスポイルしかねず、しかし今日の試合後の「当然、成績もそうですけれど、彼に求めてるところはそれ以外もいっぱいあるので、チームの勝利のためにまた、シーズンも含めてやって欲しいと思います」とのコメントを聞く限りでは開幕一軍が見えてきたような、もしそうなれば正当な評価を超越したチームの私物化にまたうんざりさせられる今季になるのでしょう。

二木は万全

開幕投手の二木は5回零封でここまで15回で与四球がゼロと、昨季に走者を出さないナンバーワンだったその無駄の無さは健在です。
必ずしも針の穴を通すような制球力を持ち合わせているわけではなくむしろ抜けるボールも少なくないのですが、それでも慎重になりすぎてコーナーを狙っての自滅のようなことが無いのはそれだけ自分のボールに自信があるのだと思われ、今日も数字こそ140キロ前後でしたがストレートが走っていました。
一死一三塁、無死一二塁のピンチも相手の不可解な作戦に助けられたところはあったにせよ無失点で切り抜けて、本人も「100%」と自信たっぷりです。
昨季に7勝の壁を乗り越えて今季にプロ初の二桁勝利を狙う二木には順調すぎて怖いぐらいで、お得意様のソフトバンクを屠ってそのまま勢いに乗りましょう。
ここのところ失点が続いている河村は今日もあと一人のところでタイムリーを浴びてしまい、ぎりぎりで先発陣との入れ替えが終わる第一節までは一軍もあるかと思っていましたが、しかし今季に延長戦が無くなりまたチキン枠に押し出されて開幕二軍スタートになるかもしれません。

和田のヘッスラ

打線はもっと打ってもらいたくはあるも数少ないチャンスに相手のミスにもつけ込んで、いい点の取り方ができました。
下位打線での先制は相手に与えるダメージが大きいですし、和田の足で稼いだそれはまさに1点を取りにいく野球で素晴らしかったです。
ただここのところの和田のホームへのヘッドスライディングがどうにも気になって、いつか怪我に繋がるのではないかとヒヤヒヤしています。
激しい外野争いですがほとんど打席をもらえずそこで結果も残せず、それでも和田の足を外すことはできませんから積極かつ慎重で頑張ってください。
それにしてもずっと推してきた角中の凋落が寂しい、鳥谷と同じく開幕一軍などはありえない角中の現状に今オフの動向が心配になるぐらいにです。

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◆3月19日(金) 巨人−千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、15時、東京ドーム、4,996人)
▽勝 二木 4試合2勝
▽S 河村 9試合2勝1敗1S
▽敗 桜井 5試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 二木、唐川、ハーマン、益田、河村—田村、柿沼
巨人 菅野、桜井、高木、高梨、大竹、ビエイラ—大城、岸田

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