ぎりぎりで逃げ切った!

カードを終えてみれば3タテもいけたのにと思いつつも負けずの勝ち越しは上々で、楽天を首位から引きずり下ろして昨季の借りを少しだけ返せました。
90球でしたのでそこまでおかしくもありませんがリリーフ陣が青息吐息なために岩下を五回で代えたのは意外でしたし、そこで先日にやらかした東條が出てきたときにも驚きましたがワンポイントでの交代にはさらにピックリ、そこから必死な継投で逃げ切れたのはただの1勝よりも重く大きい収穫です。
この東條のワンポイントから昨季までとは違って浅村には徹底して外で勝負をする方針が見て取れて、マーティンが後ろに逸らしたピンチにも動じず田中が繋ぎ、ハーマンと唐川は連日の三者凡退に、追加点で益田の三連投を避けられたのは喜ばしく、痛い一発は浴びたものの河村にはいい経験になったでしょう。
今日はマーティンのそれだけではなく藤原、和田と際どいプレーが全て裏目に出ましたが状況を考えてのものであればその積極さは買いたいという前提で、藤原はグラブの土手に当てて惜しかった、マーティンは止めることを優先すべきだったような、和田は一直線に打球に向かってギリギリだったので得点差を考えて打球処理に入っていても結果は同じだったか、その他ではまたしても中村奨のホームへのヘッスラでここまで続けばそれはベンチからの指示、方針のような、そして本能なのでしょうが見ているこちらの寿命が縮まりますのでお願いですから手はもちろんのこと打球に足を出すのは止めてください。

打たれない岩下

岩下はいきなり初回に無死二塁のピンチ、そこから2四球で二死満塁にまでなりましたが鈴木の鋭い打球が野手のほぼ正面で助かりました。
持ち味の重いストレートが威力抜群で、低めが厳しいジャッジに苦しんでフォークをなかなか活かせない中で幅は広めなゾーンを上手く使えましたし、小郷の14球の粘りを実況などは誉めていましたがむしろあそこでストレートを続けた柿沼のリード、それに応えた岩下の球威こそが見るべきところだったでしょう。
高めのボール球にも手を出してしまうぐらいに打者から見れば伸びがあったと思われ、あそこで根負けしなかったのが大きかったです。
そしてさりげなく3試合続けての被安打2は被打率.107と打たれない岩下をアピール、やはり3試合で6安打しか打たれず被打率.111の鈴木はキレ味鋭いタイプですがそれぞれ10、11と与四球が多いのも似通っていて、力でねじ伏せるこの両腕の今後の躍進がどこまで続くか楽しみになってきました。

1点をつかみ取って大量点

打線は前回に血祭りに上げた瀧中を危惧したとおりに打ちあぐねましたが、ワンチャンをものにしました。
こんなにあっさりと打てるものかとレアードが犠牲フライを、そしてそれで終わらずに値千金の藤岡のタイムリーツーベースです。
藤岡は脇が閉まりすぎた相変わらずのスイングですが昨季よりも長続きしている引っ張り性向が高打率を維持できている理由ではないかと、スローイングを中心に守りもここまで安定していますし、今日もマルチヒットのエチェバリアの足音が聞こえてきているのも好影響になっているのでしょう。
今の藤岡であればエチェバリアが合流してもショートから外す理由はありませんし、2安打1四球ながらも合わせるようなバッティングが目立ち始めた安田、ぶりぶり振り回しを続けて欲しくも4三振の山口、途中交代が増えてきた藤原、この松中塾生をどう絡めていじるかはベンチも思案のしどころです。
そのベンチの継投に続く思い切った作戦は九回の一死一塁、次の打者が和田でしたので田村にそのまま打たせるかと思いきやバントをさせたのが活きました。
和田の打球が内野安打になるという結果オーライなところはありましたが1点をつかみ取る作戦が大量点に繋がって、この追加点がなければまた死の淵に追いやられかねなかっただけに自分には思いもよらないナイスな判断でした、今日は結果論ながらも継投、バントとベンチで勝った試合だったように思います。

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◆4月15日(木) 楽天−千葉ロッテ6回戦(ロッテ3勝2敗1分、18時、楽天生命パーク、5,874人)
▽勝 岩下 3試合2勝1敗
▽敗 瀧中 3試合1勝2敗
▽本塁打 太田3号(河村)

▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、東條、田中、ハーマン、唐川、河村—柿沼、田村
楽天 瀧中、牧田、福山、安樂、津留崎、渡邊佑、西口—下妻、太田

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