ジンクス破れて崖っぷち

前の試合と同じく初回に盗塁を刺して五回、七回のソロアーチで2点リードと記録大好きニッカンが喜びそうな1stステージ勝ち抜けを目前に、バッテリーミスでそのジンクスが破れて防波堤の決壊と首を傾げる継投で逆に崖っぷちに追い詰められてしまいました。
引き分けではダメ、勝たなければならない明日は種市vs北山で種市が突発性炎上症候群を発症しなければ似たような展開になると思われ、だって今季唯一の対戦で北山に4安打完封負けを食らってるし、ただそろそろ打ち合いが見たかったりもして、どうあれ泣いても笑っても明日でどちらが福岡行きかが決着します。

佐藤・・・

立ち上がりにまた盗塁を刺して肩で助けた佐藤が、しかしキャッチングでのミスで流れを手放します。
記録はワイルドピッチでしたが低めに変化するボールに被せるように、身体で止めるでなく腕を伸ばしての捕球はミットの先っぽに入ったように見えたボールがしかし暴れて逃げ出して、あれが無ければあのイニングでの失点は無かったかもしれず、そして日本ハムが息を吹き返すきっかけとなってしまいました。
このシーン以外でもそんな感じのキャッチングが目についてシーズン中もあんなでしたっけ、どこか松川に似ています。
種市ですから明日も佐藤でしょう、一朝一夕でそれが変わるとも思えずそれでもサードと同じ、低めは捕るよりも止める意識を強く持ってもらいたいです。

続投は妥当

小島は初回から3イニング続けて先頭打者を、しかも内野安打で出塁を許すイヤな感じを凌いできただけに、七回の四球がもったいなかったです。
それでも吉井監督の「小島の替え時を間違えたかな」は小島に失礼、この大一番にエースを82球で代えてしまえばそれこそ悔いが残ります。
それでいて益田、澤村には仕方ない的な、いつもどおりのベテラン配慮コメントは相変わらずで、降板後に泣きそうな顔をしていた小島が不憫すぎでしょう。
ピッチングとしては抜群でもなかったですし中盤以降にボール先行になりがちで、しかしツーボールになってから立て直す粘りがありました。
それが崩れた七回だったのでああいった反省っぽい、しかし実際は小島を責めている発言になったのでしょうが、ズレている感じが否めません。

澤村は澤村

十回のあそこは同じ打たれるなら国吉がまだ納得感がありました。
対日本ハムをノーヒットに抑えているとは言ってもイニングの半分以上の四球を与えていて、そしてそれこそが澤村のウィークポイントです。
結局はその四球で出した走者がサヨナラのホームを踏んだわけで、二者連続奪三振で何とかなりそうとホッとした直後に悲劇なのか喜劇なのかがやって来ました。
逃げ切り失敗の被弾の益田は難敵レイエスを見事な配球で打ち取ってホッとしたわけでもないでしょうが万波の初球に打ってくださいと言わんばかりの真ん中高めのストレート、打った瞬間にそれと分かる振り向くまでもなく肩を落とす豪快な一発には言葉もありません。
前日、そしてレイエスをゴリ押しのストレートで押し込んでバッテリーともども酔ってしまったのか、スタンドのロッテファンは悲鳴のるつぼです。

普段着とよそ行き

打撃陣は今日もタイムリーが無い普段着でした。
もっとも前日とは違ってそのチャンスすらほとんど無く、ポストシーズン初登板初先発の金村の力押しにホールドアップ状態です。
ところが聖域にも右左教かつデータ重視が発動したサード安田が「今季初アーチ」で先制して終盤戦に調子を激落ちしていた角中も放り込んで、加藤貴と同じく七回途中でマウンドから引きずり降ろして、そんなよそ行きな攻撃でジンクスを作り上げましたがよって追い付かれても点を取れない2点が上限です。
安田はやや低めを上手く拾って角中は荻野ばりの回転でいずれもこれまた前日に近いギリギリの一発でしたが、ナイスでした。
次の打席でもきれいに捉えて唯一のマルチだった安田はしかし明日はベンチスタートでしょう、代打での起用を待ちます。
それにしても打てねーな、種市が炎上するとしたら「1点を失うのを怖れて」パターンで力が入りすぎるのが原因になりそう、ならないよう頑張ってください。

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◆10月13日(日) 日本ハム−千葉ロッテCS1stS第2戦(1勝1敗、14時1分、エスコンフィールド、37,638人)
▽勝 山崎 1試合1勝
▽敗 澤村 1試合1敗
▽本塁打 安田1号(金村)、角中1号(金村)、万波1号(益田)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、横山、鈴木、益田、澤村—佐藤
日本ハム 金村、河野、山崎—田宮、伏見

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