最下位決戦は競った展開に裏を返せば両チームともダメを押せずにずるずると、そしてロッテとして棚ぼたな幕切れでした。
ヤクルトファンはやってられないだろうなぁ、まさかの2球続けてのワイルドピッチがよりによって大西はキャリアとしてやらかしがちではありますが今季はここまでゼロだったのを連発、防御率0点台でヤクルトとしては虎の子の存在ではなかったかと想像します。
そんな大西でなくバウマンで同点の九回はいい投手から、に反してそれでいてあっさりと代えてそれならば頭から大西だろ、の声が聞こえるかのようです。
不安定
両先発とも不安定でした。
勝ったから言えることですがドラフトでは佐々木でなく奥川を推していただけに複雑な心境ではあって、高卒ですぐに活躍して以降に故障で伸び悩んだ由規二世にまっしぐらか、球速は出ているものの積み上げたかった数年をノースローなどで無駄にしてここから持ち直せるかどうか、肩肘の状態も含めてです。
石川柊も飛ばされて間隔たっぷりなのに4回69球で降板と仕事をできず、2万人の渋沢さんが泣いています。
三者凡退で立ち上がって先制してもらうもすぐに追い付かれて勝ち越してもらっても堪えきれず、清水直いわく空中イレギュラーで友杉が逸らす不運はありながらも3連打を二度も浴びて打たれ出したら止まらない、序盤にこれだけ援護点をもらえるなんて幸運を活かせませんでした。
状況として1イニングでも長く投げて欲しいのに早々の交代は温室起用もあってやっぱ気になる、シーズンを全うできるかはこれからです。
影のMVP
お立ち台には呼ばれずも影のMVPは八木、です。
ぐだぐだな流れをビシッと締める三者凡退で石川柊がやられたところに繋がる出鼻を挫いて、ナイスピッチでした。
上がりかけて蹴躓いてまた上がってきて防御率はしょぼいですが炎上癖がその理由、悪いときに悪いなりにまとめられるかが今後の課題でしょう。
横山どうする
ロングリリーフで3回零封の横山はピンチもありましたが、石川柊の後始末をきっちりです。
先発転向で二軍で何度か投げさせてまた一軍でとの話だったものがどういう思惑か、月曜日に二軍戦で先発をするも2回36球での交代はこの時点でまだ一軍のリリーフ枯渇は無くその補填を意識したとも考えづらく、横山にとってプラスかは微妙ですが第二先発は助かりました。
今後はどうする、44球で即抹消して次の先発に期するかこのままリリーフに戻すのか、こと今季で言えば先発で得た経験を活かしてリリーフがよいと考えます。
と言いますか連投中森のベンチ入りだけでなく木村を外して読めぬ、唐川の一日遅れでの抹消も、素人には難しい吉井野球です。
寺地爆発
二番最強の寺地が2安打3打点、爆発しました。
タイムリーはコースヒットでしたが強引にねじ伏せるかのようなバッティングで、そして驚いたのがスタンドインです。
捉えた、といった打球でもないものがぐんぐんと伸びてあれは何だ、スイングは力強さよりも変態さのある巧みさが前に出ていてのこれにビックリでしょう。
清水直は最低二桁アーチとぶち上げて達成できれば捕手で里崎以来、高卒2年目で記録大好きニッカンが出張る快挙となります。
池田も一日一善でなかなか率は上がりませんが連続試合ヒットを10に伸ばして、藤原、山本もヒットを打ってこの一番から四番まではよほどでなければ動かしちゃいけない、我慢をしてもいい、我慢をしなければいけない、ファンの多くはそれを許すはずです。
夢を見る
安田も脆さはありながらも四球を選べるのもあって地味に存在感を、クリーンアップは疑問だけど、よきことです。
池田なんかもそうですが使ってもらえる安心感がもたらしたものでタイミング的にはサブロー効果、金子参謀ではありえません。
昨日に活躍したソトを外したのはどうよと思いますがこれもサブロー頭の外国人に頼らない助っ人感が理由か、だとポランコの昇格は無く契約次第でサヨウナラ、アセベドなど若い助っ人を日本人選手と同じ扱いで一線に、もし来季がサブロー政権ならそんな絵が浮かんできます。
ベンチにはいて小さな故障疑惑が拭えませんがキャプテンを休ませて昨日は石垣、今日は茶谷、なら中村奨も遠い、自分とすれば聞いたことが無い名前が並ぶヤクルト打線と同じく相手とすれば誰だよ打線がVISION2030の基礎となって、この低迷にそんな夢を見てしまいます。
だからこそ茶谷は一本、もしくは四球でもよかった、調子がいいときに地蔵とされて維持しづらかったのは同情しますが、不甲斐ない4打席でした。
怪我一生
夢は怪我で簡単に潰えます。
早々に途中交代の佐藤は石川柊の乱調の責を取ってではなく死球が理由と思われ、イニング間のキャッチボールにも出てきませんでした。
寺地が頑張ってはいますが一人だときつい、田村がヒットを打ってファールフライを好捕してしかしブロッキングでミスがあって、そも上がり目がありません。
だからヘッスラが怖い、昨日のは手からでないとセーフにはなりえず悩ましいですが今日の二盗は勘弁してくれ、藤原が欠けたら全てが瓦解します。
そして走ったことで、得点圏に走者がいたからこそのサヨナラ勝ちで、なら序盤でもバントをさせよう、援護が無く耐える力は今の小島にはありません。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
ヤクルト | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
千葉ロッテ | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1X | 5 | 9 | 0 |
◆6月13日(金) 千葉ロッテ−ヤクルト1回戦(ロッテ1勝、18時、ZOZOマリン、29,640人)
▽勝 鈴木 19試合1勝2敗5S
▽敗 バウマン 15試合2敗
▽本塁打 寺地4号(奥川)
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川柊、八木、横山、鈴木—佐藤、田村
ヤクルト 奥川、田口、矢崎、星、バウマン、大西—中村悠