お互い様ではあったものの、メルセデスが粘りました。
懸案の立ち上がりにいきなり四球、被弾と脱力する失点をして二回、三回、四回と先頭打者の出塁を許して、四回などは連続四球でどうなることかと思いましたがそこからが圧巻、と言ってよいかは分かりませんが決定打を許さずに5回3安打2失点で勝ち投手です。
まだ84球で初めて三者凡退に抑えた五回でお役御免が意外でしたが表面張力で耐えていただけでいつあふれてもおかしくない、とベンチが判断したのか、全体的にはまとまっていましたが不用意なボールはありましたしそれも分からなくもありません。
メルセデスに吉だったのは独走状態の余裕があるにしても三回の今宮、四回の正木と強攻でいずれもゲッツーだったこと、ビハインドで序盤ではあっても二回の柳町に送らせたってよかったわけで、重量打線の自信でいつでも点が取れるとの油断であれば明日もそれでお願いします。
菊地!
六回の横山は先発が代わるタイミングは流れが変わる可能性が高まることで一番の投手を、一番かはさておき納得です。
驚いたのは七回の菊地で国吉かと思っていて想定外どころの騒ぎではない、吉井監督は「若いのでいったれって感じで」と思い付きのようなコメントですが昨日の負け試合で投げさせてもおかしくはなく狙っていたと思いたい、鈴木に続け、プロ初ホールドです。
鎌ケ谷もそうですがZOZOマリンもインフレ気味なガンでしかしその鎌ケ谷よりも数字が出た140キロ台半ばのストレートはそれが欲しかったと考えていただけに喜ばしく、ストレートが走ればフォークももっと活きてくる、吉井監督にはムラがあって次もこういった場面とは限りませんが菊地には一日必勝でしょう。
その菊地も横山も八回の鈴木も先頭打者に打たれてどういうことよ、ってお化け屋敷も結局はメルセデスも含めてイニングで複数ヒットは無くこういった粘りがいつもあればいいのですがそれよりも頭をきっちりと抑えてね、最初から最後まで生きた心地がしませんでした。
止まっとけよ藤原
小川の2点タイムリーでセーブシチュエーションが崩れて今度こそ国吉かとも思いましたが益田、腰痛でしばらくベンチ外だったことで試運転の意味合いがあったのかもしれず、こういうときに限って三者凡退は8球で明日にそういった展開になるかは分かりませんが連投があるかに注目です。
まあそんな余裕があるわけもありませんがそれなれば藤原に止まっとけよと思った人は手を挙げて、はい、できればセーブを稼ぎたかったです。
山本初外野
こちらもふん詰まりでした。
いきなり先制されてイヤな雰囲気に連打、そしてポランコの前日から二打席連続のスリーランで引っくり返してそして藤原のタイムリーが大きかった、この1点が無ければメルセデスが耐え凌げたかは微妙でマルチ3出塁もあり隠れたお立ち台でしょう。
しかしその後はここのところの流行りですが藪田も呆れた岡の本塁憤死やゲッツーの後のツーベースなど、なかなか追加点が取れません。
やっとのそれは尾形が整えてくれた舞台で六回にチャンスを逸した汚名返上とばかりに小川がファールで粘っての2点タイムリーは逆方向にしっかりと捉えて、角中ばりの変態打法はフィールドに飛びませんでしたがファールで逃げられたわけで板に付きつつあります。
そして右の大津に山本は辛抱と言うよりは高部がやっぱり無理をしたんじゃないかとの不安がありますが、三打席目に嬉しい初長打を放ちました。
そもそもプロ初ヒットが内野安打で外野に飛んだヒットが初めて、スイングが直線的で長所としては遠心力で長打になりますが曲げられると脆い短所もあって今後にそれをどう克服していくかの課題はありますが、とにかく今は振る、振る、振る、三振上等、それぐらいでやっていってくれればと願います。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
千葉ロッテ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 6 | 12 | 0 |
◆8月7日(水) 千葉ロッテ−ソフトバンク17回戦(ソフトバンク10勝6敗1分、18時、ZOZOマリン、27,688人)
▽勝 メルセデス 17試合4勝5敗
▽敗 大津 15試合6勝6敗
▽本塁打 栗原11号(メルセデス)、ポランコ18号(大津)
▽バッテリー
千葉ロッテ メルセデス、横山、菊地、鈴木、益田—佐藤
ソフトバンク 大津、長谷川、杉山、津森、尾形—甲斐