今江、岡田、酒居

楽天の今江監督が退任して岡田コーチは退団を申し入れて酒居はFA権行使の可能性を示唆して、巷のロッテファンが色めきだっています。
自分などもそうですが生え抜き信仰が強い日本らしかったりもして、しかし現実はなかなか厳しいような、もちろんサプライズがあってくれよと願いたいですしそうなれば嬉しくもなりますが、きっとならないだろうと思いつつあれこれざくっと状況を考察してみます。

今江

吉井監督の采配、選手起用、金子参謀との蜜月などで今江待望論が高まってきています。
一軍ヘッドだったり二軍監督だったり、そうなれば盛り上がること間違いないでしょう。
指導者としてさほどの印象はありませんがネットでの情報を拾えばバント好きが自分向きでしかし一方でベテラン重視の声もあって、村林の台頭のきっかけとなった指導力を評価されたと思えば試合後のコメントで選手をこき下ろすケースもあるらしく、毀誉褒貶といった感じです。
そういった評価はさておきロッテ復帰への現実味を考えてみると、以前は退団の経緯が芳しくないと復帰の道が断たれるケースが大半で例えば古いですが弘田、有藤監督が就任時に同郷でもあり招聘を熱望しましたが球団が却下したとの話があって、しかしここのところは緩和してきてはいます。
藪田は選手として小林雅はコーチとして、小林宏もアカデミーですが復帰を果たしました。
西岡が蹴飛ばされたってのはあれど、ロッテの感情論としては今江にさほどのハードルは無いかもしれません。
しかし今江の事情として大人すぎる退任コメントからして来季の年俸を支払ってもらう条件として余計なことを喋らない、加えてすぐに他球団には入らない、などの縛りがありそうな気もして、もっとも後者については平石監督が翌年にソフトバンクの一軍打撃コーチに転身した例があります。
これらよりも世代による壁が高いかな、今江は41歳、次期監督との呼び声が高い福浦ヘッドが49歳、現場に執着心が無さそうではあってもサブロー二軍監督が48歳、人気抜群の黒木コーチが51歳と今江がこのタイミングで復帰すると福浦世代をすっ飛ばすことにもなりかねません。
よって球団が福浦監督を諦めたのでなければその就任以降かなと、コーディネーターなどの形ではあるかもしれませんが、そう考えます。

岡田

岡田は自ら申し出ての退団に見えて外堀を埋められて詰め腹を切らされた感もあって、正直よく分かりません。
指導者としての技量は今江と同じくさして分かりませんが夏頃にミスを重ねて三塁コーチャーを罷免されたこともありどうなんだろう、球団内の評価が高い大塚コーチと被りますし、二軍の諸積コーチ、伊志嶺コーチのいずれかがスカウトに転出しての二軍であれば、そんな感じです。
ただ球団から出向のような形で栃木のコーチをやりながら楽天に行ったことで、円満であればよいですが、そうでなければ苦しいように思えます。

酒居

酒居は金と感情の問題でしょう。
かつての楽天であれば酒居の流出などは考えられずしかし親会社がそれどころではなくなって、Cランクでもあり争奪戦になりそうです。
そうなればロッテはきつい、そしてそれ以上に人的補償で移籍したという経緯です。
あれこれ事情があったにしてもドラフト2巡目でほぼ一軍で投げていたのに、数字は右肩下がりではありましたが、それが3年でプロテクトから外されれば酒居が面白くないと思ってもおかしくはなく、それを拭い去るような札束を積み上げるのでなければおそらくは難しいでしょう。
リリーフ陣が二年目のジンクスに枕を並べて討ち死にしたこともあり欲しい人材ですが、我が身にその立場を置き換えればロッテの優先度は低いです。

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