一人負けしなくてよかった

せっかく勝ったのにパシフィックが全勝で上との差は縮まらず下との差は広がらず、しかしそんな贅沢なことは言っていられず終盤にもたついたためひっくり返されて3タテを食らって一人負けにならなくてよかった、辛うじて交流戦を五分まで戻しました。
ロメロは立ち上がりに連打と四球でいきなり無死満塁は佐藤輝にストライク先行しながらも結局はフルカウントでどうなることかと、開始10分で試合が終わってしまうのかと恐怖しましたが、そこから4球でピンチを切り抜けての6回零封は久しぶりの白星です。
そりゃこんな表情にもなるでしょう、初回に20球を投げて二回以降もほぼ走者を背負ってのピッチングはそれでも初回に比べればボール先行でもそこから崩れることなく粘り強く、神様、仏様だったときには及ばずもらしさの出ていた103球だったように思います。
二回の攻撃でリクエストに失敗したことで三回のエチェバリアの足、タッチといずれもスタンドから見ていると微妙にも思えたプレーで当の選手はベンチにアピールも矢野監督が動けなかったのはラッキーで、そういう意味では女房役の佐藤都のスライディングがもたらしたアシストでもありました。
走者を背負うと投げ急ぐのかボールが浮き気味でしたがその高めのボール球にも打者が手を出していましたから手元での伸びがあったのでしょう、珍しくも早めの援護があったことで気持ちにも余裕があったのかもしれず、次もこの調子で一気に借金返済といきたいところです。

益田のシンカーが決まらない

3点リードでもそれを守り切れるのか、と不安だったロッテファンは多かったでしょう、その不安は正しすぎます。
ここのところ安定していたゲレーロが佐藤輝に豪快にスタンドに運ばれて僅か1点差での益田はこれまた恐怖でしかなく、簡単に追い込むもののそこからのシンカーがバウンドしがちで振ってくれないと抑えられない、そのうちにボールカウントを悪くして、三者凡退とは思えないぐらいに見ていて疲れました。
それにしてもあのレフトスタンドは何なんだろう、思わず声が出てしまうのは仕方がありませんから佐藤輝のスタンドインに盛り上がるのはよいですがその後の六甲おろしはダメでしょう、おそらくはそれがあっての谷保さんのたしなめに反発でもしたのか糸井コールまでやらかして、酷いものです。

核弾頭をいじっちゃった

安田は結果オーライのヒット一本のみ、似たような顔つきを並べたかっただけでそれ以上の意味はありません。
そして井口監督が核弾頭に手を入れてしまいました、荻野を一番に高部は八番に、高部は左腕を苦手にしているわけではないので意図が読めませんし自分的には面白くもなく、試合後に井口監督は荻野と高部を離す方針を明らかにしていますのでおそらくは今日がベースになるのでしょう。
二番角中、八番高部が機能したこともあり名采配のように報じているところもありますが、出塁率であれば高部はチームトップですし下位から上位に回しても肝心のクリーンアップが働かなければ意味は無く、さすがに左腕に0割台のマーティンを外しましたがてこ入れが必要なのはど真ん中です。
高部はしっかりと捉えての先制タイムリーは見事、手首付近の死球にはヒヤリとしましたが明日になって腫れあがって実はとならないよう祈ります。
レアードの2点タイムリーツーベースも望外の喜びでパワーではなく技で運んだバッティングが右中間に増え出せば、もう少し率も上がってくるでしょう。

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◆5月29日(日) 千葉ロッテ−阪神3回戦(阪神2勝1敗、14時、ZOZOマリン、26,774人)
▽勝 ロメロ 9試合3勝4敗
▽S 益田 20試合1敗10S
▽敗 伊藤将 4試合1勝2敗
▽本塁打 佐藤輝12号(ゲレーロ)

▽バッテリー
千葉ロッテ ロメロ、東條、ゲレーロ、益田—佐藤都、柿沼
阪神 伊藤将、加治屋、アルカンタラ—長坂、片山

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