打ちゃいいのよ、打ちゃ

意外なことにプロ初のサヨナラヒット、中村奨です。
言われてみればそうだね、いつもの白い大きなバケツが登場しなかったのは選手会長への遠慮なのかまさかと準備が遅れたのか、追求するのは止めておきます。
外野フライでもいい場面でゲッツーの恐怖に打ち震えていましたが見事なタイムリーで勝てそうで勝てなかった試合を、がっちりとものにしました。
短い旬で転げ落ちていくかとも思いましたがマルチのお立ち台で踏み止まって、明日も左腕でスタメンは確実でしょう。
もし明日もマルチなら右にもサード中村奨になるかもしれずそれほどに上田がしょぼい、同じ左の安田なり宮崎なりとの入れ替えを進言します。

ヒーロー角中

中村奨がヒーローにこれっぽっちも異論はありませんが、隠れたヒーローは角中です。
六回に必死に走っての内野安打に寺地の打球を滝澤が投げミスってネビンがボールを見失う間に同点のホームインのスライディングを決めて、これは常に次の塁を狙う姿勢でプレーから目を切らなかったことで成し遂げたものだと、ただ様子を窺うだけではあの同点劇は無かったと思います。
サヨナラのお膳立てとなったのも滝澤のやらかしですが、例えばもし打者走者がソトだったらどうだったか、角中だからこその焦りもあったでしょう。
どんな凡ゴロでも手抜きをせずに走る基本中の基本をもうすぐ38歳の角中がやっていることを、劇的な勝利に浮かれることなく試合後にミーティングをやって誉め称える吉井監督、金子参謀であって欲しいですがどうだったんだろう、また担当記者が取り上げないようであればロッテなままで終わってしまいます。

ふん詰まり

勝ちはしましたがしんどい展開でした。
それなりにチャンスは作るもあと一本がのふん詰まりで、2点はいずれも自責にはならない西武の自滅によるものです。
ヒットは出るようになりつつあるも肝心なところでは打てない藤岡、決められない高部も決められない、勝負弱さが際立ちました。
好投の高橋が追い付かれて勝ち投手の権利を逃して二番手に佐藤隼は先日と同じパターンに小川が歩いて藤原が送っての一死二塁で勝ち越せるかと期待しましたが二度目は成らず、負けてたら暴れていたかも、角中の内野安打もショートでしたし滝澤には、離脱した源田には感謝感激雨あられです。
六回に低めを見極めて四球を選んだポランコにも拍手で、ソトとともにスタンドインが無理な強風の試合には向かずいい角度で上がった飛球が押し戻されて、いっそのことこんな天候のときは二人とも欠場でいいかとも思いましたが地味に効果的な仕事をしてくれました。

追い風は吹かず

家を出たときにこりゃ5~6メートルじゃねーだろと思った風は球場では常時10メートル強、レシートも落ちてこない、それが理由でもないでしょうが2万4千とはとても思えない空席が目立つスタンドはバックネット裏中央ブロックのお高いエリアも歯抜け状態で、ともあれ石川柊に追い風とはなりませんでした。
パワーカーブが曲がりすぎて死球になって走られてあっさりと先制タイムリーを浴びて、移籍後初勝利は次回に持ち越しです。
走者がいなければちぎっては投げのテンポのいいピッチングでしたが風の影響もあってかゾーンで勝負との意気込みとは裏腹にボールが暴れて、それでもそこまで悪くもなかったため六回続投はありかと思いましたが90球でのお役御免で勝てずイニングも食えず、味方のはずの風が強すぎたようにも思えます。
5回2安打1失点と無難にまとめたと言えばまとめた石川柊は五回裏の同点機をベンチで見守っていましたが叶わず、こんな打てないチームに来なきゃよかった、でも古巣も打ててねーな、けっ、同じかよ、なんて思っていたのか、次こそ、次こそ勝って笑顔を見せてください。

天晴れ木村

二番手で試合を壊さなかった木村も天晴れでした。
やはり風の影響かこれほどの強い風は初めてかもしれずボール先行になりがちで、しかし崩れることなくカウントを整えて2回零封です。
1つだけ歩かせてセットポジションになりましたが栗山、中村剛とイヤな打者をねじ伏せる素晴らしさよ、中村剛のは捕ったのではなくグラブに入っただけにも見えましたが力負けをしていれば鋭い打球になって抜けていたでしょう、そしてノーヒット記録は継続です。

気が付いてもらえず

勝ち投手になった十回の益田にはビックリしました。
どういう思惑だったんだろう、ここまでの起用を見れば同点の場面で益田は考えられません。
中森かと思っていたらベンチ外で残っていたのは澤村、菊地、小野、横山、そして益田の中で益田をチョイスは三者凡退で結果オーライにも思えますがきっかけになってくれよと、今後の起用も変わるんだろうか、明日に締めの展開になったときにゲレーロの連投か横山かも気になります。
ちなみに中村奨が三邪飛を捕ったときにグータッチをしたかったのかずっと右手を伸ばして手のひらひらひらしていましたが、気が付いてもらえませんでした。

誰が悪い、何が悪い

今日の試合で現地観戦だったからかもしれませんが、気になったのは走られまくりです。
先制点も走られたことによるものでバントかと思った場面でも強攻でしかし走って穴埋めして、余裕で走れると舐められているとすら思えます。
楽天にも走られ放題ですし投手のクイックが稚拙なのか捕手の動きが鈍いのか、それとも癖を見抜かれているのか、これは喫緊の修正課題でしょう。

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◆4月22日(火) 千葉ロッテ−西武3回戦(ロッテ2勝1敗、18時、ZOZOマリン、24,257人)
▽勝 益田 5試合1勝2S
▽敗 平良 8試合1敗4S

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川柊、木村、鈴木、ゲレーロ、益田—佐藤
西武 髙橋、佐藤隼、ウィンゲンター、ラミレス、平良—古賀悠、炭谷

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