やると思ったよ、小川

おそらく多くのロッテファンがそう思っていたのではないかと思います。
だからこそファーストベース付近にピントを合わせて待ち構えていて、それでもあれだけ動かれたらブレるし中央にこないし貴重な一枚です。
佐藤のスタートがやたらよくてサインかと思ったら打席に入る前に金子参謀のアドバイスはあったらしいですがサードの位置を見て小川の判断だったらしく、山村もやや前に守ってはいましたがそこまで警戒をしていなかったのでしょう、慌てて捕りにいきましたがボールが手に付きませんでした。
ただ山村を責めるのは酷で佐藤のスタートを確認するため映像を見てみたらその流れで渡辺GM兼監督代行が薄ら笑いで負けた瞬間を見ている姿が、そりゃベンチがこんなであれば当然に指示は出ていなかったと思われ要は油断、他山の石としなければなりません。
小川の視野の広さと磨いたバントの技術が素晴らしい、先日のエラーで凹んでいて今日もショートには途中から茶谷が入って小川のためにならないと憤慨したのですが、結果的にいいところで回ってきていい仕事をして、守攻と場面は違いますがこれで多少は吹っ切れるでしょう。
そしてサインでなければ佐藤の思い切りのよさが讃えられてよい、きっと佐藤もあるだろうと準備していたからこそでこちらもあらゆるケースを想定していなければできないプレーで、ヘッスラして上体を少しあげて右左を見ながら「僕は誉めてもらえないの」みたいな挙動が笑えました。
さて同一チーム開幕連勝記録は12でパシフィックの記録に並んで、明日に勝てばNPB記録に並んで、スイープを食らわせれば新記録です。
明日はメルセデス、明後日は佐々木が復帰するらしく佐々木で新記録となれば一面を飾れそうですがさてさて、まずは確実に明日を勝ちましょう。
西武ファンにはお気の毒様、きっと八回の追加点で連敗ストップを確信したでしょうし九回に追い付いて流れをまた掴んだと思ったであろうとは同じような経験があるだけに痛いほどよく分かる、エラーが絡んでの失点がやたらありましたしネット界隈では西武ファンが暴れまくっているようです。
ちなみにバントヒットでのサヨナラ勝ちは球団として1995年の西村以来とのことで、それって満塁のフルカウントだったかな、お立ち台で西村は「どんなボールでも飛び付くつもりでした」と胸を張りましたが、試合後のコメントでバレンタイン監督は「ベテランのニシだからボールだったら見逃してくれると思ってサインを出した」と、お立ち台で西村が何を喋ったかを知らなかったか日本語で分からなかったか、親の心子知らず、です。

そんな顔をされても

本来であればもっと楽に勝たなければならない試合でした。
危うく勝てる試合を取りこぼすところで一にも二にも小島、自らのバックトスでの好フィールディングなどで粘り強く7回11安打4失点は自責2となればHQSではあるものの点の取られ方が悪すぎで、拙守に足を引っ張られたのは可哀想でしたがどこか益田の失点に似ています。
せっかく味方が初回に3点も取ってくれて直後をピシャリと抑えれば完全にこちらペースになったものがしょーもない死球で先頭打者の出塁を許して野村にもボール先行で苦し紛れを捉えられて、今日は全般的に思ったところにボールがいかずかなり四苦八苦でした。
野村には次の打席でも同じように打たれてそこまで手玉に取っていた炭谷に詰まりながらもレフトに運ばれたのをきっかけに勝ち越し点を奪われて、これがぽっと出であればよく凌いだと絶賛しますがエース小島のピッチングとして評価すれば厳しいですがギリギリ可、心情的には不可に近いです。
ちなみに長い攻撃の後の炎上でしたが種市の轍を踏まないようにかベンチ前のキャッチボールはいつもより少なめで、マウンドにコーチが行ったインターバルではいったんベンチに戻りかけて、よってこの試合についてはそれが躓きの理由ではないでしょう。

詰めが甘い

とは言え、守備がヘボすぎました。
初回も友杉のエラーがありましたし二回の藤岡のスローイングミスは何だあれ、握り損なったのか恥ずかしすぎです。
そしてソトのトンネルはなぜ記録がヒットなんだろう、九回に追い付かれた打球もあれは捕ってやらないと投手はたまったものではありません。
ここのところファーストを守る試合が続いているソトですがこの動きを見ると休みを挟んでいた理由が分かったような、そしてソトだけではなく守りでのミスが増えているのは恒例の秋口が猛暑により前倒しとなっている恐怖に打ち震えています。
攻撃面でも初回は相手のエラーを足掛かりに藤岡のタイムリー、ポランコのツーランと畳み掛けましたがその後の一死満塁で1点も取れず、引っくり返した八回も満塁で藤岡が倒れて、四回と六回の無死一塁をきっちりとバントで走者を進めるも後続が打てなかったので諦めたのか七回の無死一塁では強攻策でゲッツーを食らって、詰めの甘さと信念の無さと、相手が西武でなければきっと勝ててはいなかったでしょう。
それだけに先日もありましたが九回の高部の四球が微妙っちゃ微妙で、無理にボール球に手を出す必要はありませんが今の打線で決める力が一番にあるのは高部であそこで普通に勝負にきたのが意外だったりもしてどうあれ際どいところはカットして最後は俺が決める、そんな高部を見たかったりもします。
六回も左を打てていない石川慎ではなく角中だったかな、その角中が八回に四球を選んでの逆転劇ではあったものの、ともあれ勝ち試合にしては愚痴が多くてごめんなさい、勝つ要素よりも勝ち逃す要素が多すぎてこんな感じになってしまいました。

まさかね

愚痴は続きます。
自分だったら八回は国吉で、九回は鈴木でした。
どういった考えで澤村、横山になったかは分かりませんが想像するに状況、調子ではなく登板間隔などを優先したのではないかと、しかし確実にこの試合を勝つと踏ん切れば澤村の選択肢はありませんし、さすがに益田は無かったですが横山にも首を傾げます。
無失点試合が続いてはいましたがフラフラしたのも少なくはなく、どう考えても鈴木の安定感が上でしょう。
まさか背番号60の横山をファンに見納めてもらうためだったりして、まあ上手いファーストであれば終わった試合ではありましたが継投は納得していません。

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西武 0 3 0 0 0 0 1 1 1 6 15 3
千葉ロッテ 3 0 0 0 0 0 0 3 1X 7 12 2

◆7月30日(火) 千葉ロッテ−西武12回戦(ロッテ12勝、18時、ZOZOマリン、26,523人)
▽勝 横山 24試合3勝1敗2S
▽敗 アブレイユ 38試合1勝5敗17S
▽本塁打 ポランコ13号(隅田)、ソト13号(ボー)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、澤村、横山—佐藤
西武 隅田、ボー、佐藤隼、アブレイユ—炭谷、柘植

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