開けてびっくり玉手箱

井口監督が開幕投手を石川と発表しました。
ピシャリと抑えた試合であればまだしもそうでなかったことからして、かなり前から、あるいは最初からそう決めていたのでしょう。
自分も含めてやれ小島だ、佐々木朗だと侃々諤々としていたのをニヤニヤと眺める井口監督、といった構図だったのかも、それにしても驚きました。
井口監督によれば石川は「あんな性格に見えますけど気持ちは強い投手」とのことですが自分的にはあんな性格どおりだと思っていますし、先頭に立って引っ張っていく、あるいはそれで力を発揮できるタイプとは思っていませんので、この「賭け」の行方に興味津々です。
開幕戦の楽天には手術前の数字ではあれ昨季は5点台の防御率と一番に打たれた相手ですし一昨年もやはり5点台と相性がいいわけでもなく、なおさらにです。

西野復活へ

その石川は今日に先発をして3回8安打2失点、開幕投手ここに在り、と胸を張れるようなピッチングではありませんでした。
今季初実戦ですのであれこれ試すところもあったのでしょうがとにかくコントロールが甘く、失点した初回の紅林、杉本の連打もそうでしたし三回の杉本、太田の連打もそう、いずれも二死からスタンドインされてもおかしくないような真ん中、あるいは高めです。
打ち取った打球も捉えられたものが多く、この試合のそこだけを切り取れば開幕投手どころか開幕ローテは大丈夫かと心配になるぐらいに、マウンド上での飄々さは感じられずに思い詰めたような表情にはその時点では開幕指名を知らなかったので掛け値なしの感想です。
そんな今日でしたがあんな出足だったのにね、と後々に笑えるような石川であってもらいたく、2年ぶり3度目の大役を楽しむシーズンとしてください。
二番手以降は益田、田中靖、西野と沖縄残留組がぽつぽつ合流をし始めてやはりどこか試しているような配球にも思えましたが無難と言えば無難に、石川と同じくベテランの域に達した田中靖がシュートを投げまくって、フォークが無かったのが気にはなりましたが安否が心配されていた西野がストレートで押し込んだのが材料になりそうな、その西野は試運転での中継ぎ起用で基本は先発でしょうが復活に向けての確かな一歩目を踏み出しました。
そんな百戦錬磨な名前が並ぶ中で一人だけ異質だった廣畑はしかしその中で一番と言ってもいいぐらいのアピールで、MAX154キロなどと言われていましたのでやたら力押しかと思っていましたがそのストレートは150キロ台連発もカーブ、スライダー、カットボールと変化球にこそ持ち味がありそうです。
アマチュア時代にあれだけのストレートがありながらも変化球で勝負する、と言われた大谷二世になってくれるかも、と期待値が上がった今日の廣畑でした。

田村復活へ

松川が卒業式で不在というのも少しはあったかもしれませんが、田村が戻ってきました。
その田村が生き残る、という表現をしなければならない現状が寂しくはありますが、捕手としてチーム内ではトップクラスの打撃力よりも松川でそれを思い出すような出立てのときのリードこそが鍵になりそうな、いずれもお試しはあったにせよおやっと思わせるような配球です。
内に流れて捕りづらかったであろう国吉のストレートでも刺した復肩も再浮上へのアイテムに、どっこい田村も生きている、頑張ってください。
打線は田嶋クラスの凄さを池田を始めとする若手、チャレンジ組は痛感したのではないかと、それでもその田嶋からヒットを打って9個目の盗塁を決めた高部には井口監督もかなりの期待をしているようですから今後も起用が続くでしょう、例によって合流即スタメンの藤岡に負けるな平沢、地味にマルチの岡、などなど、いわゆる主力がどんどんとやってきますので若手、中堅の試練、踏ん張り、勝負、正念場はここからです。

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◆3月1日(火) オリックス−千葉ロッテ3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、京セラドーム大阪、7,821人)
▽勝 本田 2試合1勝1敗
▽S 黒木 2試合1S
▽敗 石川 1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、益田、国吉、田中靖、西野、廣畑—田村、柿沼
オリックス 田嶋、本田、中川颯、比嘉、平野佳、黒木—伏見、松井

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