7月上旬にして自力優勝が無くなりました。
あくまで現時点でありもちろん今後に復活する可能性はあって、しかしここから逆襲してリーグ優勝できるなんて夢をファンはもちろんのこと選手、ベンチも抱いてはいないでしょう、口にはしませんが本音としては、となれば単なる数字上のものでしかありません。
でもやっぱショックだよなぁ、VISION2025の集大成のシーズンに早々の醜態は無様でもあって、球団として、組織としての総括は必須です。
特に感想はない
この事態に吉井監督は「特に感想はないです」と、まあ何を言っても言い訳にしかならず、これが完全消滅であればまた違った対応になったかもしれませんがこのタイミングで語れることにも限りがあって、敢えて触れないのも一つのやり方ではあるでしょう。
ただ応援してくれるファンのために空元気であっても前向きな、例えば「諦めずに明日以降も全力を尽くします」とかを付け加えることはできなかったのか、それはそれで口だけって批判が出て逆効果になりえても終戦宣言と捉えられるよりはよいように思います。
切り取られただけで言ったかもしれないけどね、言葉少なであっても、どうあれ今季、いや吉井野球を象徴する負け方が節目を彩りました。
小島の現在地
開幕投手としてローテの中心の責任を果たさねばならぬ小島が五回を投げきれず、ある意味で最初と最後を飾ったことになります。
立ち上がりは解説者が絶賛に近いものでしたがボールが高くこれが田中晴ほどの球威があれば武器にもなったでしょうが小島にそれを望むのは無理な話で、先制してもらうも打たれたのはその高めで軽々と運ばれて引っくり返されて、小島の現在位置が分かりやすいピッチングとなってしまいました。
友杉にはせめて止めて欲しかったですし高部と山本のどちらかはカバーに回って抜かれない守りであってもらいたかったですが、抜かれなくても2点目を防げたかは怪しいですが見た目として、そんな綻びはあれど野手のミスを助けたかったは打たれての言葉ではないです。
二軍でやれ
それは凌いだときにこそ価値があって「かっけ~」となるわけで、自らを責める構文ながらも自分には野手のせいでとしか受け取れません。
そこまで小島が精神的に追い詰められている、自信を失っている、冷静さに欠いているとも思えて、お前がと同然の友杉がきっと悄然としているでしょう。
そもそも当初の計画では試し投げをしての復帰だったはずがその工程を端折って本人の意向があったにせよ、腰痛の影響で打たれたかは知らんけど、「回復が明日になってみないと、また反動が出るかもしれないんで、そこをしっかり見て確認したい」なんてのは一軍でやることではありません。
弱り目に
祟り目でロング高野脩が致命的な失点をして、安田が大きく弾いたのは仕方がないところはあっても前のイニングでもピンチをこしらえていつも好調とはいかず、それがこの試合で出るのが巡り合わせ、弱いチーム、勝てないチームの特徴でもあります。
じゃあ選手は選手なりにやるしかないのにラスチャンの澤田が粘りに屈して歩かせてしまう、印象としてはヒットよりも悪いです。
使う側、あそこでの東妻も分からん、2023年のようにイニング途中でやたら起用していますがあのときの東妻じゃない、ごめん、捨てゲー宣言に見えました。
ヘタクソ
カードの全てで相手を上回るヒットを打って3試合連続の二桁安打、しかし負け越しです。
長打の差と言ってしまえばそれまでですが野球がヘタクソとの指摘は免れず、ただ打つだけ、でタイムリーが出ませんでした。
三者凡退は五回だけで今日は藤岡と寺地がブレーキだったかな、寺地はヒットを打ったけどさ、初回の西川にも一本が欲しかったです。
これは9安打を浴びながらも先頭打者の出塁を許さなかった九里が最低限の仕事をしたことにもなり、よって送る場面もありませんでしたが、普段からそういった意識付けをする野球をやっていないことでチャンスだろうが何だろうがバットを振るだけの結果でしょう。
これは拙い、申し訳ないながらも藤岡はもうどうでもいいですが、寺地とか西川とかがロッテな色に染まったら最悪です。
悩ましい
唯一の得点はソトの一発で、このカードは3試合連続マルチで打率を「大台」に乗せました。
凡退したときがしょぼくてイメージで損をしていてでも調子が上がってきたと期待してよいのか、山本に刺激を受けたのか、打点で山本を抜いてチームトップに立って何やかんやホームランも山本に次ぐリーグ5位、杉本と頓宮と水谷と野村に並んでだけど、そういう意味ではリーグ屈指の長距離砲です。
本塁打上位10傑でソトより率が低いのは山川のみでこのカードまでは1割台だったソトが最低、となれば率が上がればぐいっとタイトル争いもありえて、悩ましい、これがせめてCS圏争いをしていればいいですが来季以降の池田の芽を摘む状況になりやしないかと不安だったりもします。
何を望む
そこ含めてロッテファンは何を望むのが大勢なんだろう、目先の勝利にこだわって1つでも上を目指すであればソトが正解ですしこれを機に一気に若手に切り替えての3年計画と割り切るなら池田に出番を与えたく、自分はめっちゃ後者、3年後には間違いなくソトはいません。
来季に優勝を狙える、その手応えがあればソトでもいいんだけどね、これは投手起用も同じで無理しての小島なら河村がよかった、澤田なら岩下です。
このあたりは人それぞれで正誤は無く、そして夏休みを終えても高いチケットに一軍を躊躇してパリーグTVで二軍戦でも見るか、暑いし、今年は経済的です。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 11 | 2 |
オリックス | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 4 | 7 | 0 |
◆7月6日(日) オリックス−千葉ロッテ12回戦(オリックス9勝3敗、14時1分、京セラドーム大阪、30,738人)
▽勝 九里 14試合7勝4敗
▽S マチャド 34試合2勝3敗18S
▽敗 小島 12試合2勝6敗
▽本塁打 ソト8号(九里)
▽バッテリー
千葉ロッテ 小島、東妻、高野脩、澤田—寺地
オリックス 九里、ペルドモ、マチャド—若月