故障に対する考え方の変化や野球人口の減少によって昭和に比べれば一定のポジションを得た選手のプロ野球寿命が伸びる傾向にある昨今ですが、それでも30代後半に差し掛かると櫛の歯が欠けるように一人、また一人と消えてゆくのは抗えない現実です。
そして代わりに新しい顔がチームの中心となって、そうやって世代交代がされるのが健康的な必要悪なのでしょう。
ロッテでは一部の世代に目立った選手が集まったことでそれが顕著になって、粘る先輩に追い立てる後輩、競い盛り上がるのが理想です。
89年組
かつて隆盛を誇ったのが89年組です。
藤岡貴、鈴木大、益田の同期入団に唐川、井上、高濱と長くチームを支えた面々で、益田と唐川はまだ主力として頑張っています。
しかし鈴木大はFAで移籍して井上は今季でユニフォームを脱いで、藤岡貴と高濱はもう数年前に中後や吉原の後を追って人数としては寂しくなってきました。
97年組
それに代わるように勢力を拡大したのが97年組です。
生え抜きでは平沢、佐藤都、高部、河村、福田光、本前、植田がいて加えて茶谷、大下、愛斗、吉田凌もそう、しかし高部がタイトルを獲って佐藤都が台頭する一方で福田光に続いて平沢、吉田凌が去って陰りが見えないこともなく、気が付けば尻を叩かれるポジションとなりました。
98年組
とって代わる勢いなのが98年組です。
種市がぐいっときて和田も盗塁王になって種市と同じ日に生まれた鈴木昭、そして小川が急成長して高野脩は来季のホープです。
小沼と佐藤奨が抜けてしまいましたが、このオフに立松、石垣、中村亮が名を連ねました。
バチバチ
97年組もぶっとい二人が引っ張って河村、茶谷、愛斗なんかが復活すれば98年組に負けていません。
しかし鈴木昭と小川が二年目のジンクスに躓かなければ勢いは98年組でしょう、和田も終わっていませんし34の呪いを高野脩が払拭できればなおさらです。
立松と石垣のサブ争いも茶谷を絡めて面白い、守護神の益田vs鈴木に6席目を狙う唐川vs河村も注目されて3世代のバチバチ2025が楽しみです。