福田秀が救った

苦労して先制するもあっさりと一発攻勢で追い付かれて、そんなイヤな流れの七回に福田秀の好守が流れを変えました。
抜けたと思った打球にジャンピング捕球はフェンスに激突、そして担架で運ばれていくような状態なのにボールを高部に託すように放り投げてのゲッツーは映像を見る限りではミスジャッジっぽかったですが、土煙が上がってベースタッチが見えなかったことで当初の判定を覆すに至らなかったのでしょう。
捕っただけでもファインプレーですが抜け目ない源田のタッチアップが成功していればピンチは続いたのですから超ファインプレーと言ってよく、辻監督はかなり怒ったようなリアクションでしたが福田秀の執念が引き寄せたと言えなくもない、そして怪我の状態が気掛かりです。
左脇腹あたりを押さえているように見えましたのでラバーがあるにしても角にぶつかったか、あるいは胸を強く打ったことで一時的に呼吸が苦しくなっただけであればよいのですが、そして心配してレフトから駆け寄った荻野だけではなくなぜか佐藤都が介抱して担架まで担いでいたのが印象的でした。

美馬降板後に井上が打つ

その福田秀は角中かと思ったマーティンの代わりに昇格して、先制に繋がるヒットも打っていただけにもし骨折などの大事であれば残念すぎます。
今日も序盤からチャンスはあれど三振やらゲッツーやらバント失敗やらロッテ野球が満開だっただけに、あのクリーンヒットから外崎らしからぬエラーが絡んでの先制劇はイヤらしい点の取り方で、地味に盗塁もじわじわと平井を追い詰めました。
勝ち越しはまたしてもあと一本が出ないのか、と思われたところで井上が左中間を破る値千金のツーベースを、貴重な追加点はバント失敗の汚名返上とばかりに松川が外崎のグラブを弾くライト前から始まって、これでまた調子を戻して欲しい中村奨のタイムリーです。
今日は何かと外崎が絡んで福田秀もそうですがこういうのってやっぱりあるんだなと、そして松川にはロッテに染まらずにまじめに走れと強く言いたいです。

ゲレーロ圧巻

投げているときに後輩の援護を受けられなかった美馬は5回4安打1失点、しかし4四球とボールがばらけて球数が増えたことで先発としての責任イニングを投げられなかったので勝ち投手の権利があっての降板でしたが追い付かれたのは仕方ありません。
早いカウントから手を出してくる打者がそこそこいながらも五回で104球ですので西武ベンチの無策と言うべきか、それとも美馬が悪いなりに粘り強く投げたと言うべきか、どうあれこちらも汚名返上と外崎の一発のみに抑えてロッテばりに決定打が出ない山賊に助けられました。
六回は東條ではなく西野が同点被弾に唐川は福田秀に救われて、しかしここからカリビアンが奮投します。
ゲレーロは適当に散りながらも圧巻のストレートは見ていて惚れ惚れと、オスナは全体的に高めでしたがゲレーロほどの数字は無いものの見た目より球威があるのか動いているのか捉えさせず、来季もこの二人が終盤を締めるピッチングスタッフとなるよう心から願います。

岩下復帰

今日に昇格は福田秀だけではなく、東條と岩下も戻ってきました。
東條は予想どおりに二軍戦での登板から一日置いてのそれで、しかし岩下は想定外、中継ぎでの起用には不安が先走ります。
肘の手術からの復帰は西野もそうですが西野より術後が短く、もちろんトミージョン手術とクリーニング手術の差はあれどむしろ充実期に入ったんじゃないかと思えるようなリリーフ陣に無理に突っ込む必要があるのか、種市と同じく先発として万全を期す方がよいように思います。
抹消が国吉は登板間隔が空いていたのでまた何かあったのか、そして同時二人は決断できなかったのかレアードは地蔵と化しました。
一方で二軍では河村、中森が数ヶ月ぶりに「コンディション不良」からの復帰は来季を視野に入れて、こちらも慎重に無理をさせずにお願いします。
もし不幸にも福田秀がまた離脱となれば角中でよいでしょう、今日に放り込んだ西川や山本を見たくはありますがしかし引っ張り上げても岡や菅野が優先でベンチを温めるぐらいであれば時間の無駄ですので、ここまで育て上げた鳥越監督にこのまま任せるがよいと考えます。

明日への活力に！

◆8月24日（水）　千葉ロッテ−西武21回戦（ロッテ11勝10敗、18時、ZOZOマリン、17,456人）
▽勝　唐川　9試合1勝
▽S　オスナ　17試合2勝3S
▽敗　隅田　13試合1勝8敗
▽本塁打　外崎9号（美馬）、中村9号（西野）

▽バッテリー
千葉ロッテ　美馬、西野、唐川、ゲレーロ、オスナ—松川
西武　平井、隅田、宮川—森