2022年の元ロッテ戦士たち

オールスター休みに恒例の、元ロッテ戦士たちの中間報告です。
鳥谷らが引退をして戦力外となった選手も大半が次の道を歩み出して、トライアウトがすっかりと「野球を諦めるための踏ん切りイベント」と化しているのはロッテに限った話ではなく、それでもアマチュア球界に復帰など現役続行の選手が多めの今季となりました。
さすがに社会人野球までは追えませんのでNPB、MLBに限定して、そして昨季のシーズン途中に移籍した選手も含めています。

正念場がやってくる

■有吉優樹(DeNA)
1試合 0勝1敗0S 防御率6.75 4回 4被安打 0被本塁打 1与四球 1与死球 1奪三振 被打率.267

一軍で先発させてもらえたのはトレードを主導したともされている三浦監督の意地なのか、しかしそれに応えられませんでした。
制球力を見込まれていたのに4回で2四死球は文字どおりに裏切ってしまった形となり、今オフは厳しいことになるかもしれません。
実質的に32歳のシーズンで若いとは言えませんし、二軍では春先にもうひとつも立て直して防御率2.77とそれなりなのが救いか、昨季に26回2/3で8被弾は48回2/3で3被弾と改善しましたが10四球は絶賛された制球力とまではいかず、今後の巻き返しが必須の有吉です。

■大嶺祐太(中日)
W 10試合 1勝1敗1S 防御率2.41 18回2/3 20被安打 0被本塁打 5与四球 0与死球 11奪三振

よりによって投手陣に隙は無い中日に、とは思いましたが又吉のFA移籍がありましたのでチャンスが無かったわけでもない大嶺です。
しかしオープン戦では結果を残せず目指していた早期の支配下選手登録は達せられないままに、その後は有吉と同じく持ち直しはしましたが話題になるのはやはり打線の弱さをカバーするキューバ勢の昇格で、大嶺がどうのという話は聞こえてきません。
もう34歳だけにあと5日に迫った期限を過ぎてしまえば二軍でも出番をもらえなくなって、かなりしんどいことになってしまうでしょう。

■ホセ・フローレス(オウルズ)
16試合 4勝4敗0S 防御率4.94 74回2/3 97被安打 8被本塁打 21与四球 0与死球 55奪三振

メキシカンリーグのドスラレドス・オウルズに入団したフローレスは全て先発で16試合、際だった数字は残せていませんがロッテにいたときよりは充実と言いますか不満なく投げているのではないかと、この試合数であればほぼローテーションに入っているのではないかと思われます。
春先のリリーフ陣の炎上にフローレスを残しておけばと何度も思いましたが、今となってはオスナの加入で忘れられた存在になっているのが寂しいです。

■ホセ・アコスタ(ブラボーズ)
3試合 0勝3敗0S 防御率13.03 9回2/3 15被安打 5被本塁打 11与四球 0与死球 7奪三振

先月にやはりメキシカンリーグのレオン・ブラボーズに入団したアコスタは、しかし半月でリリースされてしまいました。
3試合に先発してこの数字であれば仕方ないでしょう、歩かせまくって放り込まれて、もう野球はやっていないかもしれません。
ロッテで一年目に守護神的な起用をしながら二年目は先発をさせてBC栃木への中途半端な派遣など終始一貫しない方針で伸びなかっただけに、空軍出身という出自だけが話題となったのが、それも獲得のときだけなのが残念至極、素材型を育てられないロッテの犠牲者にペラルタが続かないことを願うばかりです。

納得感はありそう

■加藤翔平(中日)
43試合 20打数 7得点 4安打 打率.200 1二塁打 0三塁打 1本塁打 3打点 2盗塁 1四死球 3三振 得点圏打率.400

後藤のトレードの際に中日ファンから「加藤と同じ守備型の外野手を獲ってどうする」なんて声が聞かれたように、すっかりとそんな役回りの加藤です。
それでも一発を放つなど爪痕は残せていますが率が低く、生え抜きの若手に押しやられてしまった感じがあります。
大学生の外野手をドラフトでしこたま指名したのは昨季の加藤がアピールできなかったのも一因でしょうし、しかしそのルーキーが結果を残せない中で岡林の台頭だったり郡司の外野転向だったり、加藤にとっては厳しい局面が続いて二軍に落ちてしまいました。
それでもロッテにいたときに比べれば起用してもらって、そして肝心の数字が出ていないだけに納得感はあるのではないかと思います。

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