まず1勝

常勝2025となればこんなところで負けてはいられない、NPBとの初の対外試合で白星発進です。
注目の安田はスタメン出場もサードではなくファーストでしかも二番てどうなのよ、メジャー流だと強打者の扱いと言えなくもないですがメジャー経験のある吉井監督の時代の考えではないですしこの二年でそういった野球をやってきたわけでもなく、適当感が否めません。
しかも当面のライバルであろう上田が四番サードでフル出場だったのに対して途中交代で池田とワンセット、先が思いやられます。
このメンツであればまだ中村奨を二番に置いた方が妥当感があったかな、ともあれ与えられた場所で黙々とこなしていくしかない安田です。

サード対決

その点では3打数2安打と結果を残して、映像が見つからず内容が伴っているかはさておきまずまずの出足でしょう。
対左腕も含めて引っ張ってのマルチに喜ぶ向きも多そうで、自分的にはそこまでプルにこだわっていませんし一球速報を見る限りではいずれも外寄りで逆に不安になったりもしますが、とにかく結果が欲しい立場によさげな結果を示せたのではと思います。
もし吉井監督にフラットのかけらでもあるなら打順はともかく明日のサードは安田でなければおかしい、そうあってくれよと願います。
迎え撃つ上田は4タコで先日の3安打猛打賞を吐き出した形になって、果敢か暴走かは不明ながらも代走で走塁死の池田が打席ではヒットを打ってサード対決の候補の一人、それが例え泡沫であっても、今日はセカンドだった宮崎も加えての争いが実戦の場で始まりました。

ガツン

チーム初本塁打は山口です。
マリンならレフト定位置の手前ぐらいのフライですけど、って浦添はそこまで狭くもないですがこれを見ると高く上がった打球っぽく幕張なら強風で戻されたという意味か、それとも柄にもなく照れ隠しか、どうあれ安田と同じく目に見える成果が欲しいだけにシンプルに喜ばしい一発でしょう。
DHでの出場でどうしても守るところが無い問題が立ちはだかりますが、守りの不安をペイするぐらいに打てば解決します。

捕手争い

佐藤不在の捕手争いは寺地が先日に続いてのスタメンで、なかなかヒットが出ませんが経験を積ませようとのベンチの意図が見て取れます。
それでも松川がまたくるくる回っているため守りでの破綻が無ければ負ける気配は感じられず、捕手陣全般に言えるブロッキング次第になるかもしれません。
そこでは一日の長がある松川は守り重視で寺地→松川の構図となるのか、抑え捕手の試みは柿沼とか成功例が無いため注目ポイントの一つです。

ローテに名乗り

先発の田中晴は3回をパーフェクト、僅か28球で開幕ローテに名乗りです。
既に決まっている4人に入っていればさらに足場を固めたことになり、課題としていたゾーン勝負もできていたようで有言実行が頼もしい、もし残り2枠の一人であればすっかり忘れていた高野脩や両助っ投、明日が中森ならまだローテ切符とまではいかないにしても、すぐそこに見えてはいるでしょう。
初戦の頭に使ってもらえたということは期待の顕れでもあって、めっちゃ楽しみな若武者です。

拙いぞ

一方でヤバいのは廣畑と東妻、内容はもちろん結果を伴わなければならないところで墜落しました。
廣畑は4安打を浴びて2失点、東妻は2回1失点ながらも3安打に加えて3四死球は印象が悪すぎでしょう、同じく失点した坂本も先頭にヒットを打たれるなど誉められたものではないですが希少な左腕かつここ二年に培った実績というバックボーンがあります。
しかし廣畑と東妻にはそれが無い、坂本はよほど続けて打たれない限りはきっと見切られないでしょうが、それとは違う評価基準であろうとは想像に難くなく、やたらカンコロ打たれた廣畑もそうですが悪癖全開だった東妻は相当に拙い初登板となりました。

らしい

小野も1安打1四球と無失点ではあっても復活をアピールできず、控える西村や澤田ら次第ではありますが残念なピッチングでした。
最後を締めた横山はらしいと言えばらしい2奪三振に1与四球、それでいて球数がそこまで多いわけでもなくしかし劇場型の資質が見え隠れします。
ポスト益田を意識しての起用でしょうが当面は益田は動かず八回で虎視眈々といけるかどうか、しかし劇場が二人続くとこっちの心臓が保たないかもしれません。

明日への活力に！

◆2月18日（火）　ヤクルト−千葉ロッテ1回戦（ロッテ1勝、12時30分、浦添、不明）
▽勝　廣畑　1試合1勝
▽S　横山　1試合1S
▽敗　矢崎　1試合1敗
▽本塁打　山口1号（矢崎）

▽バッテリー
千葉ロッテ　田中晴、廣畑、小野、坂本、東妻、横山—寺地、松川
ヤクルト　山野、竹山、矢崎、清水、田口、宮川—古賀、内山