しっかり、切り替えて

負けた試合後の井口監督からは「しっかり」「切り替えて」のオンパレードで、古い表現ですが壊れたテープレコーダーのようです。
何も手の内をさらせとは言いませんがもう少し何かないのか、ただ語彙力が足りていないだけなのか、ファンの心情としてこれでは前向きにもなれません。
そして今日も録画を繰り返し見るかのように押し気味な展開も追加点が取れず先発投手を援護しきれず、またしても犠牲者様を出してしまいました。
明日はロメロかと思えば本前とチャレンジ枠が続きますが何をどう「切り替えて」くるのか、単なる口癖ではないことを願うばかりです。

佐藤奨には酷な試練

7回4安打2失点とHQSの佐藤奨は、しかしお約束のように打線に見殺しにされました。
ここまで中継ぎで1試合、先発で3試合は前回の先発が6回4失点でしたがそれでも炎上と言うほどのものではなく育成枠出身のチャレンジャーとしては見事なピッチングを披露してくれているところで、しかし援護率が驚異の0.43と零封しなければ勝てない試練に打ちひしがれていることでしょう。
これには援護率が3.22の石川、3.17の佐々木朗、2.45のロメロ、2.20の美馬はもちろんのこと不憫大王たる小島ですら1.74となれば誰も慰めの言葉をかけられないのではないかと、先発で異様なのは6.14の河村、5.14の二木だけで明日の本前も2.25でしかありません。
前日の佐々木朗の残像があるにしても7回105球も投げれば佐藤奨のピッチングスタイルが充分に一軍で通用することを証明できても勝てない、そうこうしているうちに緊張の糸が切れて打ち込まれての浦和に舞い戻りパターンが目に浮かびますが、耐えてくれよと、ただそれだけです。
不幸中の幸い、でもないですが自らが勝ち越されたのが救いではないかと、これが例によってリリーフ陣がひっくり返されたのであればモヤモヤ感は半端ないでしょうし、逆に言えば七回から継投に入るかと思ったところでの続投がリリーフ陣の現状を如実に顕しているとも言えます。

出稽古に行け

先発陣には成田山新勝寺でお祓いでもしてもらった方がよいと思う一方で、そんな見殺しの十八番をやらかした打撃陣はどこかの相撲部屋に出稽古に行って「あともうひと押し」を学んでくれよと、相手も必死ではあれど「あと一本」が出ないのは通常モードでした。
初回に連打での無死一二塁では走者を進めることもできず、先制の直後の無死二塁は佐藤奨のバント失敗はあれど追加点を取れず、決定力不足極まれりです。
高部を核弾頭に戻した、と言うよりは荻野がスタメンから外されて、左腕が先発にせよマーティンは最後まで姿を見せず、荻野はそれでも二軍で結果を残しての昇格ですのでまだいいですが、マーティンは二軍の試合がかなり中止になって見切りの復帰でこの体たらくですから再調整をさせるべきでしょう。
さて、もう秋の話ですがドラフトはどうするんだろう、即戦力の野手を獲りたくはなりますが平沢、安田、藤原の今と山口、和田の使い方を見れば池田みたいなのがもう一人増えるだけで何も変わらなさそうな、そろそろ事なかれ主義のスポーツ紙も「野手が育っていない」「井口監督、河野コーチ、福浦コーチは何をやっているのか」「外国人選手のキャンプ不参加など練習不足ではないか」を突っ込んでくれよと、黙りには違和感しかありません。

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◆6月4日(土) 巨人−千葉ロッテ2回戦(巨人2勝、18時、東京ドーム、40,444人)
▽勝 メルセデス 9試合5勝1敗
▽S 大勢 24試合1勝1敗20S
▽敗 佐藤奨 4試合3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 佐藤奨、小野—佐藤都
巨人 メルセデス、鍬原、大勢—小林

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