ロッテだって負けてない!

球界で育成と言えばソフトバンクの名前が一番に挙げられますが、いやいや、ロッテだって負けていません。
昨季のプロ初先発では楽天を相手に5失点KOされた松本晴を見事に育て上げる5回2安打零封でプロ初勝利を献上、マリーンズアカデミーの面目躍如です。
酷ぇなぁ、そりゃウエスタンで防御率1点台だから筑後で成長したのかもしれませんがまだ二軍の各打者の方が打っていて、オリックスも日本ハムもそうでしたがとりあえず左手で投げれば何とかなると見透かされているようでこれは何年も変わらない、山口の停滞が痛すぎます。
かつてはスタメンはおろかチームに左打者がリーと川島しかいないなんて時代もありましたが今は左、左、左、であればドラフトでとにかく右を獲りまくるか左に左を慣れてもらうしかなく、それでも時間がかかる、しかしそこは我慢して耐えねばいつまで経っても何も変わりません。

ポイントゲッター不在

それにしても見事なまでのふん詰まりでした。
松本晴に手も足も出ずしかし5回68球で代えてくれてラッキー、杉山だ、また四球で潰れてくれ、その期待どおりに2四球で二死満塁も佐藤が空振り三振です。
七回は指輪をしていないヘルナンデスに二死から連打で一三塁とするも石川慎が三球三振、昨季の石川慎ならまだしも調子の上がらない今季に右に右の代打って核弾頭に荻野を据えたのが間違いでしたと言っているも同然で何ともかんとも、ちぐはぐさが否めません。
そして究極は九回の無死満塁で追い付けない程度の反撃、角中が押し出し四球を選んで1点差にするのが精一杯でした。
それで同点になるのであればよいですが角中には歩くではなく打って欲しかった、ただ最後の2球は明らかなボールだったためカットしてというのも無理でしたし仕方ないと言えば仕方ない、そしてまたセーフティーというわけにもいかない小川が読み違えたかストレートに振り遅れて以上終了です。
佐藤は九回にツーベースでお膳立てをしましたし友杉は久々の3安打猛打賞、中村奨も七回にヒットを打つも肝心なところで誰も打てない哀しさよ、つまりはチャンスメイクはできてもポイントゲッターにはなれない、舶来砲が機能しないとどうにもならない、脇役気質があふれるチーム構成が顕わとなった負け試合です。

種市無念

種市は7回7安打2失点のHQSが報われませんでした。
適当にばらけても簡単には歩かせないよさげな今日はストレートが走っていて充分に勝てるピッチングでしたが、無援護ではどうにもなりません。
牧原大に浴びた一発はやや浮いてしまった失投と言えば失投ですがそりゃ100球以上も投げれば中にはそんなのも出てくるでしょう、さすがの吉井監督でもこれは責められない、しかし逸機のポイントが名指しで無いのが何とも言えずこれが安田だったらボコボコにされていたはずです。
九回のチャンスに何とも言えない表情の松本晴が映りましたが手に汗握っていたのはきっと八木もそう、プロ初勝利は遙か彼方に飛んでいきました。

力負け

総論で言えば力負けです。
こと投手陣は種市がそうだったように負けていませんでしたが、ここぞで三振の山を築いた打撃陣がまさにそれです。
さらには同じちびっ子でも放り込める上川畑、水野、そして牧原大にジャストミートで叩き込まれてこちらのちびっ子は巧さが売り、資質的なものはもちろんあるでしょうがそれはスカウティングの問題に繋がりますし、現場の指導も含めてそういった嗜好になっているように思えます。
だから山口なんかが伸び悩んでそして我慢もできない、期待の若手も少なくないですがパワーよりもテクニックの印象が強いです。
それはそれで必要なことですがパワーを舶来砲に頼ったチーム作りでそれが空振ると今日の試合のようになるわけで、チーム作りの根幹を変えないといつまで経っても「あともう少しだった」「惜しかったね」で終わってしまいそう、もっとも全体的な収支を考えれば球団はそれを望んでいるのかもしれません。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 6 1
ソフトバンク 0 0 0 0 1 0 1 0 X 2 7 0

◆8月18日(日) ソフトバンク−千葉ロッテ21回戦(ソフトバンク13勝7敗1分、13時、みずほPayPayドーム、40,021人)
▽勝 松本晴 1試合1勝
▽S 松本裕 45試合2勝1敗11S
▽敗 種市 20試合7勝6敗
▽本塁打 牧原大1号(種市)

▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、八木—佐藤
ソフトバンク 松本晴、杉山、ヘルナンデス、藤井、松本裕—甲斐

© 2007 オリオン村