ダイナマイトがんがん

山本が二打席連続アーチで当面の目標だった二桁アーチ、日本人選手では山口の14本、中村奨の11本以来の2年ぶりとなります。
育成枠出身としては球団初でNPB史上3人目は甲斐、松原とは違って長距離ヒッターでさらなる上乗せが期待できてまずは史上最多の12本、そして20発です。
そもロッテの育成枠出身でホームランを打ったことがあるのはこれまで柿沼、和田の二人だけで、誰か忘れてたらごめんね、柿沼は通算2本塁打で和田は3本塁打、シーズン最多は和田の3本塁打、となれば山本は球団史に名を刻む異次元の活躍でさらなる飛躍を期待しないは嘘でしょう。
いずれも緩いボールを叩いて甘いコースに入ってくればストレートでなくても打てる、と自信になったのではないかと、甲斐と松原の12本、山口の14本、16本、と目指す20発に向けて刻めるのもよい、欲を言えばオールスターまでに山口超えといきたいですがまずは史上最多をクリアしてください。

三番安田

さくっと山本に抜かれる、どころか昨季に続いて今季もノーアーチの安田は自己最多が9発で、二桁勝利に届かなかった打者版前田幸長となりつつあります。
やたら早打ち、ファーストストライクはとにかく振れの社是に反してボールを見過ぎるのと藤岡ほどではなくもバットにボールが最短距離で出てこずスイングが緩いのと、生真面目でアドバイスを聞きすぎるのか旅に出がちで何より履正社での実績と188センチ100キロの体格に周りが夢を見てしまいがちです。
そんな夢を捨てたくありませんが安田のことを思えば捨てが方が本人のためか、流そうが引っ張ろうがヒットはヒットで強く振ることを意識せずむしろ秀でた、それが今は小手先になりがちでマイナスの側面が大きいですが、バットコントロールに重きを置くがよいかもしれません。
今日のヒットも引っ張った打球ですが叩いたでなく上手く拾った感があって、数字のタイプ的には愛甲が終着点であれば六七番推しも意外に三番が合っています。

五番西川

西川も復帰後は好調が続いて今日もマルチで2割5分に到達、先月に4割を大きく超えた打率は今月も3割台をキープしています。
そうなればこちらもそろそろ一発を見たくもなりますがまずは率を上げること、また次の壁がやってくるでしょうし型を作るのが最優先です。
安田とは違って巧さより力感が勝っていて未来像としては長打を勘定してもよい、捉えた球足は安田より速く、五番はいいところでしょう。
現状はポランコ、ソトの不甲斐なさで仕方なく組まれた和製クリーンアップが正真正銘になったときが、することこそが次のVISIONの大きな要素となります。

打つだけ

解説の野田がリーグ最低打率とは思えないとした連日の二桁安打となる15安打は、しかし打つだけでした。
毎度毎度ネタにさせてもらってありがとう、今日も初回無死一塁で寺地、二回無死一塁、四回無死二塁で藤岡に送らせずでも九回無死一塁では友杉にバントをさせて、序盤博打論理なのか友杉限定なのか、こういった野球は打てば勝てるけど打てないときに何とか点を取ることはできません。
まあベンチは頭を使わなくてよく楽なんでしょうけどね、選手の資質と調子にのみに負っていれば安定して勝てないのは自明の理です。
走者三塁で池田のセーフティースクイズが面白いとはこれまた野田で実況が三塁走者がソトとの指摘にもセカンド方面にプッシュならと諦めが悪かったですが、そういうことじゃない、仮に藤原が走者でもやらない、それがサブロー頭に代わっても変わらないロッテの「戦略」です。

さりげなく

サモンズが5回3安打2失点で4勝目、石川柊と田中晴と高野脩に並んでいた勝ち頭をするっと抜け出しました。
ストレートは140キロ台後半が出ますし左打者の外にビシビシと決まることがある、でも例えばマーフィーのカーブみたいなキラーボールがあるわけでもなく秀でたところはないけど明らかな欠点が無ければ抑えられるかも、そんなサモンズにも思えます。
その分かりやすい欠点はコントロールで制球が悪いと言うよりは、たまに箸にも棒にもかからないことはありますが、普段は走者を背負うと慎重になりすぎるのかボール先行になりがちで、そして球数が増えていく、今日もそれで先発の最低ノルマである六回を投げられませんでした。
球数だけならいけましたが四回、五回とピンチを作って捉えられた打球が増えて、ことサモンズに限って言えば交代は妥当だったでしょう。

横山ロング

とは言え先発が五回降板ではリリーフ陣がたまったものではない、数多くが投げると誰かしらが転けます。
それを避けたか先発転向だったはずの横山が2イニングを投げて、鈴木、九回の追加点が無ければ中森の鉄板リレーだったでしょう。
横山は構えたところにいかないと野田が苦言もだってそれが横山である意味で武器でもあって、今日は150キロオーバーがあってむしろホッとしました。

益田をどうしたい

で、益田はいつまでああいったところで投げさせるんだろう、調子が上がるのを待っているのかもしれませんがどうあれセーブシチュエーションで送り出すのは清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要で早い方がよい、終盤戦になったら心理的に追い込まれる、マジで間隔を空けての3イニングを試してもらいたいです。
三者凡退でやっと150キロが出ましたが2球ともすっぽ抜けでは意味が無い、安心して送り出せるまで待つのは愚策に思えてなりません。
そんなこんなで明日の横山はまずベンチ外でそして先発は二軍での試運転を反故にしての小島、リリーフは大変だ、こんな投手ではないと持ち上げる一方でこき下ろす吉井監督は無理に小島を使わなくてもいいのに河村とか美馬とか、そして二軍で菊地を先発させる臨機応変と言う名の腰の据わらなさが続きます。

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◆7月5日(土) オリックス−千葉ロッテ11回戦(オリックス8勝3敗、18時1分、ほっともっと神戸、33,863人)
▽勝 サモンズ 6試合4勝1敗
▽敗 田嶋 10試合4勝4敗
▽本塁打 山本9号(田嶋)、10号(田嶋)、ディアス1号(サモンズ)

▽バッテリー
千葉ロッテ サモンズ、横山、鈴木、益田—寺地
オリックス 田嶋、本田圭、高島、片山、権田—森

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