紙一重の神業

巨人戦やら広島戦やら週末やらグッズデーやらでバカ高いチケットに今月は現地ゼロの予定でしたが、広島戦で特典チケットが使えると知って今日は三塁側IS席での観戦は真っ赤っかの中で肩身を狭くしつつ、一喜一憂はギリで勝って心の中でガッツポーズです。
オフ企画の準備でベンチを見ている時間が長く、時折に吉井監督と言葉を交わすサブロー頭でしたが基本的には一球毎にサインを出して攻撃面での主導権を握っているっぽい、一方で守備のときは隣を建山コーチに譲って口出しはしていなさげで、野手チーフコーチ的な立ち位置にも見えました。

神の左手

なぜお立ち台じゃなかったんだろう、藤原で勝ちました。
スタンドで見ていたら完全にアウトのタイミングでセーフのジャッジにびっくり、周りはかなりヒートアップしていてリプレイ検証に動かない新井監督に怒号すら、しかし坂倉がアピールをしなかったことで動けなかったのが実際のところでしょう、坂倉にはタッチした手応えが無かったのだと思われます。
帰ってきてチェックをしてみれば右手を伸ばしながらも坂倉のミットをかわすように左半身を浮かせて胸のあたりまでがベースにきて左手でチョンと、この反射神経はもう天性と言いますか野生の勘と言いますか、もっとも待たずに藤原を追ってしまった坂倉のミスでもあります。
結果、神の左手になりましたがボーンヘッドと紙一重ではある、ゴロゴーではなく寺地の打球を森浦が捕り損ねて転がったのを見てからのスタートで大塚コーチの指示を無視しての走塁はもしかしたら誉められるどころか怒られて、それでお立ち台を外されたのかもしれません。

ありがとう秋山

藤原のスリーベースも秋山の拙守に助けられたもので、広島ファンには怒り心頭でしょう。
隣の兄ちゃんは「あんなのエラーだろ」「あれがメジャーリーガーの守備かよ」と叫んでいて、最後の打者になったときには暴れていました。
これも映像でチェックしてみたらグラブをどう出すかを迷ったみたいな動きで、名手秋山らしからぬプレゼントに感謝です。

悪い種市

勝ちはしましたが、種市で逃げ切らなければならない試合でした。
横からでどのぐらい外れているかが分からなかったですがコントロールに苦しんで5四球は悪いときの種市で、うち4つが失点に絡みます。
ただ六回に傍観したベンチはどうなのよ、明らかにいっぱいいっぱいで遅くとも追い付かれたところで代えなければ嘘でしょう。
踏み止まりはしましたが四球、内野安打とピンチを広げて終わってみれば128球に続く108球とつい先日に右肘の張りで離脱した投手に対する仕打ちとは思えず、小島は割と早めに引っ込めるのに種市は引っ張る傾向が強い、前日にリリーフ陣がほぼフル稼働だったにしても無策に思えました。

ヨシオ

七回は木村ではなく高野脩の連投、二回パーフェクトで正解でしたが吉井監督、建山コーチの思惑が読めません。
さておき高野脩は種市のワルオとは逆にコントロールが乱れないヨシオで前日の借りを返したといった感じか、フツオでいいんだけどなぁ、しばらく置物になっていましたが坂本が抹消されて代わりがジキルハイドの中村稔だけにこれで登板機会が増えそうです。

プロ初セーブ!

そして九回は鈴木ではなく、中森でした。
やはり前夜の順番がプロローグだったようで捉えられた打球はありながらも三者凡退でプロ初セーブ、おめでとう、ナイスです。
お立ち台で高野脩が水を向けても無表情の鉄面皮は守護神に向いているかも、本人は先発志向が強い気がしますが、とりあえず今季は締めでお願いします。
走っての登場は澤村ばりに気合いを入れて、ではなくリリーフカーの故障らしい、ピーピー鳴っていたってEVなのかな、珍しいものを見せてもらいました。
さて、明日以降はどうするんだろう、吉井メソッドなら中森の3連投は無くベンチ外もありえて、なら木村、だから今日に使わなかったのかそれとも鈴木と心中するのか、そもそもそういった展開に持ち込めるかは知らんけどね、意外にもここでかよのしれっとゲレーロだったら笑います。

三回がなぁ

で、話は戻ってサブロー野手チーフコーチですが、序盤のバントはお嫌いです。
三回に高部が好走塁でツーベースにして藤原が歩いての無死一二塁、何で送らせないんだろう、不思議でなりません。
これが三番寺地なら分からなくもないですが二番なら送って当然が繋ぎの野球ではないのか、ここだけが藤岡だろうが寺地だろうが異次元です。
四回に何をどうしたら五番スタメンのソトが放り込んで勝ち越しましたが貴重な4点目は石垣のバントがあったからこそで、それがなぜ三回じゃダメなのか四回は中盤だけど三回は序盤でそこでやらせたら死んじゃうのか、序盤は一気に大量得点を夢見てであれば身の程知らずとしか言い様がありません。
もしかすると二番とか打順ではなく藤岡だから、寺地だから、でチーム内では率が高めでそこに賭けているのかもしれず、もし石垣が2割5分も打っていればあそこも強攻だったのかなぁ、ともあれ四番までの固定に加えて藤岡を外して、まあ故障かもしれないけど、新風を吹かせてはいるサブロー頭です。

にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
明日への活力に!

1 2 3 4 5 6 7 8 9
広島 0 1 0 0 0 3 0 0 0 4 6 0
千葉ロッテ 1 0 0 3 0 0 1 0 X 5 11 0

◆6月12日(木) 千葉ロッテ−広島3回戦(ロッテ2勝1敗、18時、ZOZOマリン、25,667人)
▽勝 高野脩 8試合2勝
▽S 中森 18試合1勝2敗1S
▽敗 森浦 26試合1勝2敗
▽本塁打 池田3号(アドゥワ)、ソト7号(アドゥワ)

▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、高野脩、中森—寺地
広島 アドゥワ、高橋、島内、森浦、中崎—坂倉

© 2007 オリオン村