石川は投げたかったのか

痛い逆転負けを食らいました。
ソフトバンクも楽天も負けたのが不幸中の幸いではありますが、逆に言えば絶好のチャンスを逃したことにもなります。
まだ85球でしたから石川に八回を投げさせるのは妥当と言えば妥当でしたが七回に一発を浴びたことで完封は無くなりましたので、唐川やハーマンの登板間隔からすれば継投に入るだろうと思ったのは石川にエースとしての覚悟を強いるのは無理だと、そういうタイプでは無いともう割り切っているからです。
しかしまだ吉井コーチは諦めていないのか、また石川も「八回を投げきりたかった」とはコメントをしていますが建前なのか本音なのか、頭からハーマンでひっくり返されたのであれば仕方がありませんが任せたのであれば最後まで任せて欲しかったですし、腹をくくりきれなかった気がしてなりません。

江村がちょい前進

そんな石川は立ち上がりこそややふらつきましたが二回以降はコントロールが安定をして、右打者の外低め、左打者の膝元へのボールが抜群でした。
江村も前日とは違って積極的に内を突く攻撃的なリードはそのコントロールがあってこそでしょう、それであれば前日の二木でもいけたような気はしますが石川は高めに抜けることもほとんどありませんでしたからそのあたりの違いによるものかもしれません。
むしろそういった二木からそれを引き出すリードをしてこそ、だとは思いますが、万が一のバックアップ要員でしかないであろうと考えていた江村がここまでやってくれるとは嬉しい誤算、そしてゴメンナサイ、柿沼メインで佐藤が追う展開と思われたところに一石を投じた江村の波紋を楽しませてもらいます。

代打鳥谷炸裂

打線はいつもどおり、ここのところ好調の高橋光を攻略したとも、攻めきれなかったとも、何とも微妙ではありました。
井上はセンターへタイムリーも含む2本のヒットと結果だけを見ればよさげですが、しかし二本目のヒットはたまたまそこに飛んだだけでしかなく、三打席目の空振りを見ればそのスイングは何も変わらず、変わる気配すら無いことにガッカリと言うよりはビックリというのが正直なところです。
ああいったヒットが出ることで今の状況が続くのが井上にとってよいことなのか、むしろ目に見えて落ちた方がよいのではと思わないでもありません。
二回、四回のチャンスにファールで粘りはするものの打てそうな気配の無い江村は柿沼と同じと言ってしまえばそれまでですが、代打で佐藤がきれいな軌跡を描くヒットを打っただけにリードとの天秤が難しいことになりそう、捕手の起用の管轄が吉井コーチになるのであればなおさらです。
下り基調のマーティンがマルチもいずれも詰まった打球がいいところに落ちただけですし、やはり全体的な右肩下がりはしんどすぎます。
さらに代打鳥谷が追い打ちでベンチが何をやりたいのかが理解できず、荻野復帰へのタイムチャートも読めず、投手陣におんぶに抱っこが続くのでしょう。

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◆9月15日(火) 西武−千葉ロッテ15回戦(西武10勝5敗、18時、メットライフドーム、4,604人)
▽勝 小川 19試合2勝1敗
▽S 増田 27試合2勝18S
▽敗 ハーマン 32試合3勝2敗1S
▽本塁打 高木2号(石川)、スパンジェンバーグ11号(ハーマン)

▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、ハーマン—江村
西武 高橋光、小川、増田—岡田、森

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