まさかの他力本願

敵地での胴上げを眼前で見るのを避けるには、とあり得ない選択肢の一つとして挙げた日曜日のそれが、まさかという状況になってきました。
ロッテが負け続けてもソフトバンクの連勝が止まれば、が止まらずの12連勝、ロッテに軽くスイープを食らわせた西武を鎧袖一触と圧倒的です。
こうなってしまえばCS進出も他力本願でソフトバンクに叩いてもらえば好都合、もっともそうは言っても相性からすればソフトバンクはロッテよりも西武を相手にしたいはずなのでさじ加減を調整してくる可能性もあり、ソフトバンクは週明けからロッテ、次が西武、その次がまたロッテ、今季最終戦が西武です。

二木は壁を越えられず

自己最多の8勝を目指した二木はしかし初回にあっさりと2失点、三回にも2点を奪われ四回途中でのKOとなりました。
先日の石川のように序盤に失点を重ねても早めに代えることは少ないのですがさすがに打たれすぎか、ボールが真ん中に集まり気味でしたし何より長打ばかりで球威が足りていなかったような、初回、三回とも犠牲フライ、被弾で走者がいなくなったところからの次の失点で印象も悪かったのでしょう。
チームとしても二木としても超絶お得意様のはずのオリックスを相手のこれが今を象徴しているかのようで、ただでさえ山岡を相手に貧打線が点を取れるとは思えなかったところでのヨーイドンでの躓きは見る気を殺ぐのに充分すぎて、現地のロッテファンにはお気の毒様としか言いようがありません。

素晴らしき9人野球

オリックスとは対照的に六回、八回と清田の二打席連発の後にチャンスを作るも次の得点に至らず、いずれもゲッツーでチャンスを潰しました。
同じ12安打を放つもこの得点差はあまりに惨めで、「二死から出たり、併殺もあって」の井口監督はそのとおり、しかし「もう少し打線の繋がりもみんなで考えていかないと」とはなぜいつも他人事なのか、この展開での9人野球も異様に思えます。
ようやく井上をスタメンから外しましたが田村よりも下に置いた八番中村奨にしかし井上と同じ軌跡を辿らせるつもりは無いと思われ、代わりがいないと言ってしまえばそれまでですが、それも後先考えずに「主力」以外を浦和に送り返したことによるものです。
最後まで諦めない野球もいいですがそれでチームの底上げが疎かになりかつ「主力」の疲労蓄積をもたらしていることに気付けていない、取り巻きも助言できていないのであれば来季以降も同じことが繰り返されるのでしょう、自らの引退試合のように全員が背番号6、井口であるわけではありません。

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千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 12 0
オリックス 2 0 2 1 0 1 0 1 X 7 12 0

◆10月23日(金) オリックス−千葉ロッテ21回戦(ロッテ16勝4敗1分、18時、京セラドーム大阪、8,609人)
▽勝 山岡 11試合3勝5敗
▽敗 二木 13試合7勝3敗
▽本塁打 T-岡田14号(二木)、清田4号(山岡)、5号(ヒギンス)

▽バッテリー
千葉ロッテ 二木、フローレス、小野、陳冠宇—田村
オリックス 山岡、山田、吉田凌、ヒギンス、漆原—伏見

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