神様、仏様、ロメロ様

山崎福、山岡、そして山崎颯とくるのであろう3つの山をどう越えていくか、1つ目の山はロメロの好投で登攀に成功しました。
あれだけヒットが出なかったのに初回に中村奨が、そして二回には30イニングぶりの得点とゼロ更新の呪縛を破って、ようやくの連敗ストップです。
それもこれもロメロのピッチングに尽きます、快刀乱麻というほどではありませんでしたし抜け球もありボークもあり、むしろ今季では一番に悪い内容だったかもしれず、それでも6回1/3を5安打1四球の零封ですので素晴らしい、超絶貧打線をバックにしても失点しなければ少なくとも負けません。
イニング途中の扱いがいまひとつ分かりませんが無失点記録が23回1/3は佐々木朗を超えて防御率も0.34で12球団ダントツ、まさに神様、仏様、ロメロ様です。
余談ですが今日の中継はやたら見づらい、と思ったらロッテの攻撃のときだけで、ルール違反ではないのでしょうが山崎福のロージンの使い方は注意レベルではないかと、一球毎に触るのはよいですが手のひらでポンポンしてその高さから落として粉が舞って、打者が気にしていないかが気になります。
あともう一つ、やる方とやられる方を合わせてですが4試合連続の完封試合って珍しいような、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

東條よし、中村奨よし

そのロメロのピンチを救ったのは東條、そして中村奨です。
七回一死一三塁でロメロからバトンを受け取った東條は逆球ではありましたが杉本を切って取り、イヤな左打者にも芯を捉えさせませんでした。
ロッテではもう居場所が無くなったかと思いシーズン中のトレード要員として考えていましたが、体制が変わって生き返った一人でしょう。
そして中村奨はマルチヒットよりは今日は守り、体勢が崩れての捕球ながらもバックトスはエチェバリアが捕って投げやすい高さでエクセレント、痛烈なライナーにダイビングキャッチ、どれももたついていればどう転んだか分からない試合ではありました。
さほどに守備範囲が広いとは思っていない中村奨ですが捕ってからスローイングに入るまでが速いので結果的にアウトにできる守備機会が増えてUZRでもいい数字を叩き出しているのではないかと、昨季は浅村の打撃不振もアシストしてのゴールデングラブ賞でしたが常連を目指して今後もお願いします。
そして西野、小野がパパッと締めて、最後は登板間隔が空いていますし連敗中でもあり形にこだわって益田かとも思いましたが、濃厚接触者として離脱した佐々木千が消息不明になってしまったために踏ん張ってもらわねばならぬメンツでの逃げ切りはよいことです。

あとはタイムリー

打線はここまで援護率が0.82でしかなかったロメロに、大盤振る舞いの3点もプレゼントしてくれました。
不振を極めるマーティンをベンチ外にして引っ張り上げた平沢を即スタメンで、藤原を外して岡を、昨季に山崎福に対して7打数4安打3打点2発1四球とカモにしていた山口を110代四番に抜擢して、平沢こそ3タコでしたが内容は悪くなかったですし、きっかけとしたいです。
先制点は左打者になぜか一塁線を空けていたラベロに助けられた感はありましたがチームでは菅野しかできない3試合連続ヒットを皮切りに岡が初球でバントを決めて、そして佐藤都が際どいところをカットした上での犠牲フライといい点の取り方でした。
四回にはプロ初の四番御礼の山口の一発に岡も叩き込んで、ピンチを切り抜けた直後の二発は流れを引き寄せるに充分すぎるナイスアーチです。
あとはタイムリーでしょう、犠牲フライもホームランもいいですがタイムリーが欲しい、それが無いとまたいつ沈黙に入ってしまうか不安でなりません。
最後に今オフの現役ドラフト実施がほぼ決まったようで、岡の起用は.130でしかないわけでやはり3打数2安打の相性はあれ右打者だから、であっても3割を打っている茶谷に声が掛からないのですからモチベーションが彷徨ってもおかしくはなく、切り替えましょう、現役ドラフトでの指名に向けて頑張ってください。

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◆4月22日(金) オリックス−千葉ロッテ4回戦(ロッテ3勝1敗、18時、京セラドーム大阪、15,388人)
▽勝 ロメロ 4試合2勝
▽敗 山崎福 4試合3敗
▽本塁打 山口2号(山崎福)、岡1号(山崎福)

▽バッテリー
千葉ロッテ ロメロ、東條、西野、小野—佐藤都
オリックス 山崎福、本田—伏見、若月

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